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[ソウル 28日 ロイター] - 韓国のサムスン電子(005930.KS)は、アクティビスト(物言う株主)として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが提案した、2つの会社への分割を検討する。
韓国紙ソウル経済新聞が28日、匿名筋の話として伝えた。
同紙によると、サムスンの取締役会は29日に会合を開き、エリオットの提案に正式に回答する見通し。
エリオットは10月、株主価値を高めるため、持ち株会社と事業会社への分社化などをサムスンに提案した。分社化は、創業家の後継者らがサムスン電子への支配を拡大するための選択肢とみられている。
これとは別に、韓国取引所はサムスンに対し、現地時間午後6時(0900GMT)までにスピンオフ計画の有無についてコメントするよう要請した。
サムスンは先月、11月末までにエリオットの提案に回答し、株主還元策についても公表すると明らかにしていた。
報道を受けたサムスンのコメントはまだ出ていない。
これまで、創業家もサムスングループも再編計画について言及していない。ただ、サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が入院したのを受けて、息子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が同社取締役に先月就任して以来、再編の取り組みは加速している。
HIインベストメントは28日のリポートで「サムスン電子が分社化のタイミングなど具体的事項に言及しない場合でも、少なくとも、所有構造の変更を合理的な方法で行う方針の発表はあるだろう」と語った。
*内容を追加します。
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