「条件つき辞任」表明 朴槿恵大統領の狙いとは...

11/30 02:33
渦中の韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領が辞意表明。いったい何があったのか。
ついに追い込まれたのか、朴槿恵大統領の口から、初めて、「あの言葉」が飛び出した。
朴槿恵大統領は「国政の混乱と、空白を最小化して、安定的に政権を移譲できる方策を作っていただければ、その日程と法の手続きに従って、大統領から退きます」と述べた。
しかし、この辞任は、国会の環境が整えばという、いわば「条件つきの辞任」。
具体的な辞任の時期にも言及せず、崔順実(チェ・スンシル)被告らとの共謀関係を認定された事件の詳細についても、「近いうちに詳細に申し上げる」と述べるにとどめている。
週末の大規模な退陣要求デモは、5週連続で行われ、支持率は歴代最低の4%。
朴槿恵大統領には、どんな思惑があったのか。
韓国の政治にくわしい、東京大学大学院の木宮正史教授は「おそらく、あと3〜4カ月先の辞任を、念頭に置いている。国会に、今後の対応を丸投げするわけですね。国会を試しているという部分も感じられる内容」と話した。
野党側は、すぐに「弾劾逃れだ」と批判。
韓国国民の怒りも収まっていない様子。
韓国国民は、「ただ決定を延ばすような感じを受けまして、どうしても時間稼ぎのように感じた」、「国会に全て丸投げすることに対し、責任感があまりにもないと思った」などと話した。
そして心配なのが、日本への影響。
12月下旬、東京での開催で調整が行われている、日中韓サミットについて、岸田外相は「ぜひ開催に向けて、引き続き、努力をしていきたい」と述べた。
ソウル、日本大使館前の少女像の扱いなどを含めた、いわゆる「従軍慰安婦問題」での日韓合意についても、先行きが見通せない状況となっている。

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