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【東京】

養護施設など 職員の児童虐待15年度12件

 都内の児童養護施設などで二〇一五年度、職員らによる子どもへの虐待が十二件あったことが、二十八日の都児童福祉審議会(委員長・松原康雄明治学院大学長)で報告された。前年度より二件増。

 都によると、通告・届け出は三十七件(前年同期比八件増)で、そのうち十二件を虐待と確認。虐待が行われたのは児童養護施設十件、養育家庭(里親家庭)と児童相談所(児相)の付属機関「一時保護所」で、それぞれ一件だった。

 虐待の種類では、身体的虐待が八件、心理的虐待が三件、性的虐待が二件。被害者別では、乳幼児と高校生が二人ずつで、小学生は八人、中学生は一人。

 このほか、児相が親から子どもを引き離す「一時保護」に保護者の同意が得られないなど、児相の措置と保護者の意向が一致しないケースが七十九件で、前年度の一・六倍に上り、一一年度から五年間で最多だったことも報告された。児童福祉法では、虐待に気付いた施設は都に報告しなければならず、都は調査が義務付けられている。 (木原育子)

 

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