水沢健一
2016年11月29日23時13分
57の国と地域が参加した2015年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)で、日本の小学4年と中学2年の平均点がいずれも過去最高になった。一方、数学や理科が「楽しい」「得意だ」と答える中2の割合は国際平均を下回り、学びへの関心や意欲をどう育てるかに課題が残った。
国際教育到達度評価学会が29日、公表した。日本では小4では148校約4400人、中2では147校約4700人が参加。各国・地域の小4と中2に当たる学年が対象で、国際的なガイドラインに従い、地域性などを考慮して参加各国の子どもの状況の縮図になるよう抽出したという。
調査結果によると、小4の平均点は、算数が前回より8点高い593点、理科は10点高い569点で、いずれも2回続けて上がった。中2の平均点は、数学が16点高い586点、理科は13点高い571点で横ばいから上昇した。
順位をみると、中2の理科は前…
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