Ⅱ.地方創生・女性活躍推進
<地方が主役の真の地方創生を>
- 地方分権改革を進め、地方の財源の安定的な確保を図ります。
- 中小企業対策や人口減少対策のために、地方公共団体へのバラマキとならない、自由度の高い地方創生のための交付金を創設し、地域の活性化を図ります。
- 消費の喚起と商店街などの地域経済の活性化を図るため、地域商品券の発行等、地方の自主的な取組みを支援する交付金を交付します。
- 地方への新たな人の流れを生み出すとともに、人口減少に歯止めをかけるため、必要に応じ税制面でも対応します。また、地域間の財政力格差の是正にも取り組みます。
- 「コンパクト+ネットワーク」を軸とした基本戦略を盛り込んだ「国土形成計画」を策定し、成長力を絶えず生み出す国土づくりを進めます。
- 地方都市の魅力ある経済・生活圏を形成するため、「コンパクト+ネットワーク」でまちづくりをします。
- 都市機能や居住のまちなかへの誘導によるコンパクトシティの形成と、公共交通ネットワークの再構築等ネットワークの活用により、暮らしやすいまちづくりを進めます。
- 子育て世帯や高齢者等が安心して健康に暮らせる「スマートウェルネス住宅・シティ」の実現のため、都市再生を進めつつ、子育て施設やケア施設と住宅の併設・近接を推進するとともに、一定の圏域人口を維持し、高次都市機能の強化、集積を図る都市間の連携を推進します。
- 将来にわたって農山漁村の生活を維持するため、「小さな拠点」を整備し、地域マネジメント法人(地域の維持、生活サービスの提供を行う法人)を育成します。
<個性豊かで魅力ある地域を>
- 過疎地域等において、日常生活に不可欠な施設・機能を歩いて動ける範囲に集めた「小さな拠点」 を活用し、周辺集落とネットワーク等で結び、住民の生活を支えます。
- 過疎地域において、基幹集落を中心としたネットワーク化を推進し、日常生活機能の確保や地域産業の振興により定住環境を整備して、集落の活性化を図るなど、地域の厳しい現状を十分に踏まえ、過疎対策を充実します。
- 「強く自立した沖縄」の実現に向け、引き続き、国家戦略として沖縄振興策を税財政含めて総合的・積極的に推進するとともに、駐留軍用地の跡地利用を進めます。
- 地域への定住を促進し、半島地域の自立的・持続的な発展を図るため、来年3月に法期限を迎える「半島振興法」の期限を延長・内容を拡充し、半島振興対策を強力に推進します。
- 修学支援、離島医療対策、介護提供体制の整備、車検負担の軽減、防災対策強化や石油輸送コストのための支援等の離島支援施策の充実に取り組むとともに、奄美振興・小笠原振興の推進を図ります。
- 農業(鳥獣被害対策等)、医療、教育、雇用、交通(ITS等)、防災、行政等の分野でICT(情報通信技術)の利活用を推進するとともに、地域からの情報発信を強化し、地域を活性化します。
- 体制が弱い市町村への人材面での支援とともに、格差是正を図るインフラの整備を進めます。
- 地域経済を支える基盤として欠かせない道路ネットワークの整備を着実に進めるとともに、地方創生の拠点となる「道の駅」について総合的に支援を行います。
- 指定都市の役割を踏まえた地方活性化策を実施するとともに、多様な大都市制度の導入を検討します。
- 国民がより便利に利用できるよう、ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の限度額の見直しを検討します。
- 出生率の向上に資する総合的な少子化対策に取り組み、若い世代の就労・結婚・子育ての希望を実現します。
- 地方への新しい人の流れを創り出すため、移住・交流を促進します。
- 企業の地方への移転を後押しするとともに、大都市から地方に人材が還流するシステムを構築します。
- 地方大学が、地域の発展に貢献する人材の育成、研究開発を行うことにより、魅力ある大学に生まれ変わることで、地元の高校生の入学、地元への就職を増やします。
- 研究機能の集積化・拠点化等により、世界と伍する地方発のイノベーションの創出、地方で活躍する人材の輩出を実現し、地方のプレミアム化・活性化を進めます。
- 地方創生を規制改革により実現し、新たな発展モデルを構築しようとする「やる気のある、志の高い地方自治体」を、国家戦略特区における「地方創生特区」として、早期に指定することにより、地域の新規産業・雇用を創出します。
- 自治体を核としたローカル・アベノミクスを推進し、雇用吸収力のある地域密着型企業の全国での立ち上げを支援します。
- 民間投資の喚起による成長力強化の実現のため、官民の連携により社会資本の整備・運営・更新を行うための基本法を制定します。
- 空港、水道、下水道、道路のコンセッション(民間による運営)事業等、PPP/PFIの積極的な推進を図り、地域における民間事業者の事業機会の創出等地域の活性化を進めます。
- 地域の資源・特性を活かした、農林水産業の活性化、ふるさと名物の販売促進、観光や都市農村交流の拡大等により、地方ににぎわいを取り戻します。
- 自治体、地域内外の企業等が持つ情報を共有し、企業の地方への誘致、地域産品の販路開拓を強化します。
- 地方創生のため、地方の「強み」を活かした研究成果を、雇用や新産業創出等へと繋げる科学技術イノベーションを推進します。
- 地域経済を支える建設業・運輸業・造船業等の経営基盤の強化と、それを支える人材の確保・育成を推進するとともに、これまで女性の活躍が少なかった自動車関連や建設業分野において、女性が働きやすい職場環境の整備や業務の魅力発信等を行い、就業者数の大幅増を目指します。
<強い農林水産業を>
- 食料自給率及び食料自給力(農地・農業用水等の農業資源、農業技術、農業就業者等)を維持向上させます。
- 平成26年産米の価格下落等に対して万全の対応を行うとともに、米の生産調整の見直しや飼料用米等の本作化を進め、一層の水田のフル活用を図ります。米の生産コストの低減、安定的な取引の拡大、輸出の加速化等により、農業者の所得増大に取り組みます。
- 関係事業者が連携・結集して地域ぐるみで収益性の向上を図る畜産クラスター(高収益型畜産体制)の構築、国内飼料生産・利用の拡大等を進めることにより、生産基盤を強化し、畜産・酪農分野の競争力強化、成長産業化を実現します。
- 人々の安全や農林業、生態系に深刻な被害を及ぼすシカ・イノシシ・サルの生息数等を今後10年間で半減させることを目指し、市町村に設置される鳥獣被害対策実施隊を中心とした取組みを推進します。
- 家畜伝染病や病害虫の侵入・まん延防止を徹底し、安心できる営農環境を守ります。
- 農商工連携・地産地消・6次産業化を推進します。国内はもちろん、拡大する世界の食市場も取り込むことにより、2020年に6次産業の市場規模を10兆円(現状約2兆円)に拡大し、わが国農林水産業の成長産業化と農業・農村の所得倍増を目指します。
- 「国別・品目別輸出戦略」に基づいてオールジャパンでの輸出拡大を着実に進め、2020年の農林水産物・食品の輸出額目標1兆円(現状5500億円)を達成した上で、更に大きく伸ばしていくことを目指します。
- 各都道府県に新設された農地中間管理機構(農地集積バンク)をフル稼働させて、今後10年間で、全農地面積の8割を担い手に集積・集約化します。再生利用可能な耕作放棄地のフル活用を図るとともに、農地中間管理事業と併せて農業農村整備事業を推進します。
- 価格低下等による収入減少時のセーフティネットとして、収入保険制度の導入を検討します。燃油高騰が続いている施設園芸において、ヒートポンプ等の省エネ設備の導入や燃油価格が一定以上になると補填金を支払う「燃油価格高騰緊急対策」を着実に推進します。
- 経営のレベルアップ等につながる法人化を推進し、法人経営体数を2010年比約4倍の5万法人にします。 青年等の新規就農・雇用就農を倍増(年間1万人から2万人に)し、世代間バランスがとれ、地域農業を維持・発展させるための取組みを強化します。
- 農地の大区画化、汎用化、畑地かんがい等を加速化し、農業の生産性の向上、高付加価値化を図るため、農業農村整備事業を推進します。
- 農業・農村が果たしている多面的機能の発揮を促進するため、法制化された「日本型直接支払い制度」を着実に推進します。その中で、中山間地域等直接支払い制度について次期対策の充実を図ります。
- 農山漁村における雇用の確保、地域のコミュニティ機能の維持、都市と農山漁村の共生対流を進め、農山漁村の所得の向上を図り、地域ににぎわいを取り戻します。
- 住みよく美しい活力ある農山漁村を実現し、若者や高齢者が安心して生き生きと暮らしていけるようにするため、「農山漁村計画法(仮称)」の制定に向けた検討を進めます。また、「山村振興法」を延長し、支援の充実を図ります。
- 農林水産業の成長産業化を技術革新で先導するため、ロボットやコンピュータ技術等わが国が得意とする最先端技術を活用しつつ、農畜産物・食品の高付加価値化、生産体系における大規模化・省力化、ニーズに応じた業務用野菜等の品種開発等の研究開発を強化し、地域や担い手の所得増大に貢献します。
- 施業集約化や路網整備等森林整備加速化・林業再生対策を進めるとともに、森林組合、林業事業体、自伐林家等多様な担い手を育成し、強い林業経営を確立します。
- CLTと呼ばれる新しい木材製品の普及加速化、木質バイオマスの利用促進、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会での木材利用等新たな木材需要の創出による国産材の利用の拡大により、林業の成長産業化を実現し、中山間地域の雇用と所得を増やし、山村の振興を図ります。
- 間伐等の森林整備・保全による森林吸収源対策に積極的に取り組み、地球温暖化防止に貢献します。
- 「浜の活力再生プラン」の策定・実施を進め、持続的な漁船漁業や養殖業の展開、漁村地域の活性化を図ります。
- 資源管理の推進、多面的機能の発揮対策、消費・輸出拡大等生産段階から販売段階までの総合的な施策を講じます。
- 燃油価格の高騰等に左右されない力強い漁業経営の確立に向けて、収入安定対策・担い手対策、燃油高騰・省エネ対策を実行します。
- 鯨類をはじめとする水産資源の持続的活用の方針を堅持し、商業捕鯨の再開を目指します。
<中小企業・小規模事業者の躍進を>
- 各地域独自の魅力を持つ「地域資源」が持続的に発展・再生産される仕組みを構築し、自律的に地域資源が磨き込まれ、地域が潤う好循環(ローカル・アベノミクス)を実現します。
- 知的クラスターと一体となった新たなクラスター政策を推進し、地域に戦略産業を創出・育成します。
- 高付加価値化・ブランド化の促進等消費者の購買意欲を喚起する仕組みを組み込みつつ、地域資源を活用した「ふるさと名物」の開発・販路開拓を推進します。
- サービスやものづくりの革新を図るため、海外等のニーズを踏まえた設備投資や新サービス・試作品の開発を行う中小企業を「ものづくり・サービス補助金」により支援します。
- 地域発の新たな事業の担い手創出や事業引継ぎを円滑に行うため、創業準備、創業、事業の継続・発展、事業承継の各段階での課題解決に向け、支援の充実・強化を図ります。また、創業間もない中小企業・小規模事業者の官公需への参入を促進します。
- 「小規模企業振興基本法」の制定を踏まえ、地域の経済・雇用を支える小規模事業者の持続的発展を図るため、ビジネスプランに基づく経営や販路開拓に向けた取組み等を強力に支援します。
- 地域と都市部の多様な人材の中から、地域の中小企業・小規模事業者が必要とする人材を発掘し、紹介・定着まで一貫支援します。
- わが国経済の牽引役となる企業やこれを目指す企業に対して、販路開拓を含めたパッケージでの支援を徹底的に行い、海外市場への事業展開を進めます。
- 資金調達に支障が生じることのないよう、中小企業金融の充実と地域金融の機能強化を図ります。
- 消費税の円滑かつ適正な転嫁について、引き続き万全な対応を進めます。
- 商店街を「生活空間」として捉え、その再生を図るとともに、中心市街地の活性化を加速させます。
- ガソリンスタンドは「公共インフラ」であり、地方公共団体との連携強化を通じ、災害時だけではなく、平時から、官公需において、災害協定を締結した中小石油販売業者の受注機会の確保・増大を図ります。
<すべての女性が輝く社会の実現を>
- 女性が、各々の希望に応じ、家庭や地域、職場においても、個性と能力を十分に発揮できる「すべての女性が輝く社会」の実現を目指します。「社会のあらゆる分野で、2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする」という目標の確実な実現に全力を挙げます。
- 政治の場への女性の更なる参加を促進します。
- 働く女性、働きたいとの希望を持っている女性の職業生活における活躍を促進させる「女性活躍推進法」を成立させます。
- 働き方に中立的な税制・社会保障制度等について、総合的に検討します。
- 女性が希望する就業形態を確保するための手段として、テレワークを普及促進させる取組みを加速します。
- 女性研究者・技術者が出産・子育て・介護等と仕事の両立ができるような働きやすい環境づくりを進めるとともに、研究機関等における女性研究者等の採用・登用等の活躍を促進します。
- 「女性のチャレンジ応援プラン」を策定し、家事・子育て等の経験を活かした再就職の支援等を行うとともに、「働く女性の処遇改善プラン」を策定し、非正規社員の処遇改善や正社員化を支援します。
- 「女性の健康の包括的支援に関する法律」の成立を目指します。
- 地域の実情に応じた、結婚・妊娠・出産・育児の「切れ目のない支援」を推進するため、自治体による取組みを応援します。
- 結婚や子育てを後押しするための新たな経済的支援制度を創設します。
- 特定不妊治療に要する費用の助成、周産期医療情報ネットワークの整備・充実、産科医・小児科医の負担軽減策の充実等出産環境の整備を図ります。
- 安心して子育てに取り組めるよう、自治体によるワンストップの子育て支援拠点(日本版ネウボラ)の導入を支援します。
- 子育て家庭、働く母親の負担軽減のため、ベビーシッター費用や家事費用の支援策の導入を図ります。
- 子育て負担の軽減を図るため、財源確保とあわせて、子供3人以上の多子世帯に対する子育て負担軽減策を検討します。
- 「待機児童解消加速プラン」を展開し、保育需要のピークを迎える平成29年度末までに約40万人分の保育の受け皿を確保し、待機児童解消を目指します。
- 全ての子育て家庭を支援する「子ども・子育て支援新制度」は、必要な予算を確保した上で、来年4月から着実かつ円滑に実施します。
- 1兆円超程度の財源を確保し、「子ども・子育て支援新制度」に基づく子育て支援の量的拡充(待機児童解消に向けた受け皿の拡充等)及び質の改善(職員配置や職員給与の改善等)を図ります。
- 就学後の子供の預け先が見つからず、離職を余儀なくされる「小1の壁」打破のための「放課後子ども総合プラン」(平成31年度末までに約30万人分の受け皿拡大等)を着実に実施します。
- 高齢者世代が若い世代の子育て支援を行うための環境整備に向け、イクジイ・イクバア支援を行うとともに、三世代同居世帯への支援策を講じます。
- 仕事と家庭の両立支援に積極的に取り組む企業に対し、育児休業者の代替要員確保のための助成等のインセンティブを与え、企業風土の改革を目指します。
- 女性アスリートを育成・支援するプロジェクトを推進します。女性アスリートの海外派遣や資格取得、妊娠・出産・育児をサポートします。
- 女性の視点、生活者の視点からの防災・復興の取組みを推進します。
- 国際協力に係る企業やNGOの活動において、女性の活躍に注目し、官民連携を強化します。
- 国際機関等で活躍する女性職員への支援を一層強化し、その地位向上に努め、帰国後の職場環境の整備を進めます。
<2020年オリンピック・パラリンピック 東京大会の成功を>
- 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を起爆剤に日本中を活性化させるため、専任大臣の設置を実現し、政府一丸となって取り組むとともに、各地で強化合宿や文化イベントを実現し、全国に波及効果をもたらします。
- スポーツ庁を創設し、スポーツの力で健康で元気な日本を実現するとともに、オリンピック・パラリンピックの選手強化の充実を図ります。
- 戦略的な文化・スポーツ交流でASEAN諸国との協力基盤を強化するため、部活動や運動会等日本の体育システムを輸出し、青少年に影響力の強いアニメ等とあわせて若い世代への日本の存在感を高めます。
- 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催も見据えて、公共交通機関や建築物、道路等のバリアフリー化を進めます。
- 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、五輪特別ナンバープレートの実現等を目指します。
- 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、「言葉の壁」をなくす多言語音声翻訳の普及を図ります。
