韓国の国定教科書が現行の検定教科書と大きく異なる点は、独島(日本名:竹島)と東海(日本海)の表記、中国の東北工程(高句麗・渤海などを自国史に組み入れる中国の歴史研究)など周辺国との歴史問題に関する記述が大幅に増えたことだ。独島については計4ページにわたり詳しく記述し、古代三国時代から韓国の領土だった点と、1877年の「太政官指令」など日本側の資料にも独島が日本の領土ではないと記録されていることを説明した。中国の東北工程と日本の歴史歪曲(わいきょく)についても重点的に記述し「(中国は)東アジアの歴史に対する正しい認識を妨害している」「(日本は)周辺諸国との摩擦を起こしている」と批判した。