現在進行系のWELQ問題の分析

WELQ問題は、永江さんとbuzzfeedあたりの対応を起点として?、ついにWELQの広告販売の停止まで来たらしい。

僕は誰を応援するとか批判するか、というよりは、今後起きる、現象に興味があってこの記事を書いています。

Yahoo!さんだったら、Y!ポータルに掲載して、情報を買えば良かったんだろうが、ポータルを持たない会社、かつ、とくに専門家ではない人達がSEOを踏み台に、医療カテゴリのメディアでトップランクまで上り詰めるのは、さすがだなと思いつつも、

さすがに、こういうのを見ると、うーん、という気にはなってくる。

WELQのリライト記事の危険を医師が訴える

ビジネスでメディアを運営するって難しい。

SEOについては、SEOの専門家である辻さんが書かれているとおりの流れ

SEO専門家が語る「GoogleがなぜWELQをBANしないのか」によって見えるその狡猾さ

Googleも批判されるべき、という話もあったが、SEOというのは別にGoogleが推奨しているものではなく、情報を整理する方法に対する抜け道がこうだった、というだけのこと。

Googleの検索エンジンが、このサイトは信頼できると思って上位に表示してみたら、実は、いい人になりすましているサイトでした、みたいな話。

僕らはGoogle検索エンジンの恩恵にすごく預かってるけど、このような問題は対処できない、ということを示している。

おそらく今後のAI社会においても、絶対にAIを欺くハックでお金持ちになる人達は出てきて、働くことって何?みたいなところとは違う生き方が出てくるはず。それはデイトレだってそうだと思うし、資本主義のような制度の抜け道として、一定数仕方ないんだろうね。

さて、今回の問題は、Googleでは解決できないとなると、問題はインターネット全体でこのような問題にどう対処していくのか?という部分。

冒頭に書いたとおり、今回に関しては、炎上を通じた、仁義的解決の方向に向かっていくのだろうか。

以前まで、「ネットマニア層」と「情弱一般層」は断絶していて、情報商材系サイトなどをいくら批判しても、そのような情報は伝わらなかったと言うのがネット社会だったが、最近は、テレビなどのマスメディアがネットの炎上を取り上げることで、各メディアに波及し、社会問題化する流れが増えつつある。

ちなみに、以下に僕が書いてる炎上フローというものがあって、

trust-chart

要するに、ネガティブな反応に対して「わざわざネットで批判するぐらいの関心を持つ」ようなものであれば、それが連鎖して、炎上状態になり、別にそうでもないよねって話になれば、無関心として終了。

WELQ側の解決法は、当然の話だが、

1.今後の対応が、収益、コストに見合わないなら閉鎖
2.コンテンツを是正して、頑張れば復活

どちらかにいくのだろうか。それとも第三の道が。

フローチャートに書いた炎上論は、フローには書いてないものの、情報発信側が心折れてしまって「情報発信をやめたら、その時点で終了」ということを示していて、情報発信をやめなければ、殺されたりはしないし、別にPVもなくなりはしない。情報そのものが支持される内容に変えていけば、その時点から、よい方向に行くはずだ。これがGoogle検索というAIに委ねられているネット社会の自由を示している。

なお、このような話は、信頼研究的には、情報の信頼に対する根幹を揺るがすもので、今のところは起きていないものの、インターネットに掲載されている情報は、全部信用してはいけません、となると、Google共々、僕らの飯の種は失われる。そういう世界を見たことがないので、今のところは杞憂でしかないのだが、業界のトップランナーたる会社さんがやっていることなので、絶対に起きないとも言えない部分はある。

Googleが作ったPage rank + 広告というアルゴリズム経済では、このようなことを避けることはできない。今のところ、薬事法以外の法律では対処ができない、となると、今回のような炎上などを通じた、社会的な動きによって、バランスが取られていくというのが、これからのネット社会なのかも、とは思ったりはする。

こういう変化を書いていきたいなぁと思ってブログを書いているので、久しぶりに大きなムーブメントだったかもしれないです。

p.s.おっと、こんなニュースが。僕の研究的には、頑張って、復活してくれるといいなぁ。
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