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ウェブの稼ぎは刺身にタンポポを乗せるより容易なチート

news.yahoo.co.jp

Welqが非公開になったことで「これはウェブにおけるラッダイト運動だ!」なんて今さらな記事を読んでつい書いてしまうが、そもそもウェブメディアは既存の大手に対し、草の根的な掲示板文化があった。



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匿名掲示板

掲示板文化は匿名だが即時性がありまた玉石混合であり、それが興味深い存在だった。
そこでまとめサイトが登場した。
まとめサイトは玉石混合の掲示板を編集し読みやすく成形することで人気を得た。代わりに意図的な偏向が編集に織り込まれることでネトウヨに好まれたり、あるいは大手メーカーと組んで宣伝的に利用されそこから嫌儲にも繋がった。

会社は学校じゃねぇんだよ

そして情報のメイントラフィックSNSに移る。
SNSのフローな情報に対してウェブメディアは安易に拡散する新たな稼ぎとしてバイラルメディアを輸入した。
これにはまとめサイト管理人らが参加したが、中には大手企業がバックについて潤沢な資金を元に会社を立ち上げ、キラキラ系の社長を看板として「会社は学校じゃねぇんだよ!」の名言を残したりもしたが、残念ながら早期に崩壊した。

ウェブの安易な稼ぎ

結局のところウェブは安易な稼ぎが横行するブルーオーシャンであり、人脈やチートプレイで稼ぎをブーストさせることもできる。
情報商材、マルチ業界はその稼ぎの対象として幼稚で未熟な意識の高い若者らを取り込み、稼ぎの手を広げて行く。
ブログで稼ぐのは刺身にタンポポを乗せるより容易だと書店に並ぶ「ブログで稼ぐ」本に騙された人びとを取り込み、セミナーやサロンを開き、新たな新興勢力として稼ぎを定着させつつある。

三流ウェブメディア

日本に上陸する前は期待されたハフィントンポストも蓋を開けてみれば長谷川豊でPVを荒稼ぎする体たらくで、その代わりとしてBUZZ FEED JAPANが台頭してしまった。
ハフポに求められたのは果たして何だったのか自省すらしないのか?
どうしてハフポよりBUZZ FEED JAPANの方が評価されていると??
まるでTEDとTEDxのような本家ハフポと日本のハフポ。

もう正しくない情報もデマも稼ぎ目当ての安易なチートも欲しくない。
素人アフィブロガーの選ぶ啓発本リストも見たくない。

ウェブの稼ぎに汚れたはてブはもう目も当てられない。
儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方儲け方。
はてブカテゴリーの大ジャンルに「一攫千金」を作ろう(提案)。

ウェブメディアやウェブサービスがウェブという情報の海において果たしてどういう役割を持ちどういう位置に立つべきなのか。
それを省みられないなら、そんなものは淘汰されるだけ。
いや、それこそ淘汰されなければならない。
それは個人にしろ発信者であれば自覚的にならなければならない、免れない。
こんな記事を書いてる場合ではない。

リテラシーと健全化

Welqのような手法が今後廃れていくのかこれからの主流になるのかわからないが、それを選ぶのもまたネット民だろうし、リテラシー次第とも言える。
だがこれだけ安易な稼ぎを乱立させたのもまたネット民のリテラシーの低さが招いたこと。

嫌儲ではないが、ウェブにおける「稼ぎ」はもっと洗練されなければ情報はエゴと剥き出しの欲望で歪み混濁する一方。
ウェブにキレイな情報を求める方がおかしい、という意見も理解できるが「だったら汚していいのか?」とも言いたい。

それこそ高度経済成長期のドブ川の汚れと同じ理屈にしか思えない。
汚れてもいいから汚してもいいはイコールではない。


炎上商法もデマの拡散も情報商材の二次拡散もマルチ野郎も消えて何一つ困らない。みんなで揃ってトレーラーハウスに乗り込んで無人島へ移住してコミュニティで勝手に生きて勝手に死んでくれないだろうか。

刺身にタンポポを乗せる仕事

やはりろくな才能もない素人が書くブログで月に数十、数百万稼げてしまうというヤクザな稼ぎはまともではない。
そもそも素人がスカスカのブログで稼ぐことが、ベルトコンベアで流れてくる刺身にタンポポを乗せるより簡単で効率的に金を儲ける手段だということ自体がおかしい。
いや、おかしいということに対して自覚的でなければおかしい。
異常な事態を自覚的でなく自分の実力だと、当然のことだと受け入れているのは安易過ぎてクソだ。

クソみたいな記事ほど拡散されるのもクソだし拡散するやつもクソ。
クソメディアとクソ記事と一緒に拡散クソ野郎もどこかへ消えていい。
今のウェブはクソの流れるドブ川だから、汚いクソほどよく流れる。

誰も見向きもしないウェブの隅っこにこうして書き残しておく。