読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

悪の秘密結社のアフター5

悪の組織でリーマンしながら悪の秘密結社パーフェクションで幹部として活動もするおっさんのブログです。

悪の組織の転職活動

コンコン

失礼します。

 

 

「35才限界説」なんて関係ない!30代40代のための転職完璧ガイド

「35才限界説」なんて関係ない!30代40代のための転職完璧ガイド

 

 

「どうぞ。おかけください。」

 

失礼します。

 

本日は貴重なお時間頂きありがとうございます。

 

「あー、じゃあ自己紹介からお願いします。」

 

はい、私は以前、悪の帝国に勤めておりましてそこで幹部をしておりました。

主に、怪人教育をしており、幹部を20名程輩出致しました。

また、データベースマーケティングを活用した正義の味方壊滅活動では、年間3組織のペースで壊滅に成功しています。

ランチェスター戦略に基づいた科学的な手法でターゲットを定め、実行していく考え方は今の私の強みとなっております。

そこでの仕事はやりがいもあり、収入も安定しておりましたが大きな転機があり、退職することになりました。

 

帝国での仕事は勤務地が本社で通勤が2時間、出張も多く、帰りも遅く、家族とふれ合う時間も取れず、先に家庭に壊滅しそうでしたので家族で話し合い、地元の組織に移ることを決め、帝国を退職しました。

 

今の仕事でも幹部として採用され、作戦の立案から怪人教育、 戦闘員の採用活動に従事しております。

しかしながら、やはり 生来の真面目な気質が 悪の道に水に合わず、むしろ世のため人のためになるようなお仕事をしたくて転職を希望しています。

正義の味方になりましたら今までの経験から悪の組織に先んじた未然防止活動やマーケティングの知識を活かした正義の認知啓蒙活動でお役に立てるのでないかと考えております。

貴組織のように、地域密着で正義の活動を行っている組織であれば、私のノウハウがすぐに活用できるとともに私の次のキャリアを更に高く引き上げて頂けると思い、志望しました。

 

 

「なるほど、悪の組織から正義とはまたずいぶんなキャリアチェンジだよねぇ。」

 

はい。やはり生来の気質にあった職場で働くことが私にとっても家族にとっても望ましいと考えています。

 

「今はいくら貰ってるの?」

 

…。 年収で○円です。

 

「ま、転職するなら年収は普通下がるよねぇ。」

 

…。ある程度は覚悟しております。

 

「そう。ま、それなりのキャリアあるからウチとしては来てもらっても構わないんだけど…。」

 

あ、ありがとうございます。

 

「ま、でもウチはやりがいあるよ。何せ世のために仕事してるんだから。誇りが持てるいい仕事だよ。若い子もいるし、皆仲いいよ。飲みに行ったりするしね。」

 

そ、そうですか。

 

「ところで、新人で仕事できない内に残業代が支払われることについてどう思う?」

 

?そ、それは、 

法的な面では、 組織はそこも踏まえて 育成をしていく必要があり、新人が自己裁量や仕事のコントロールができるまでは管理者が監督するべきかと。

 

 別の考えでは、それを本人が了承することを前提でいつまでにどれだけの事ができるようになるか明確にしておくことが必要です。

ルールを侵す場合はそれなりのリスクが双方にありますし、 あまり有効な方法ではないかと。。。

 

「でも最初仕事できないんだよ?むしろ先輩の足を引っ張るよね?なのにお金もらうって変じゃない?」

 

し、しかし…。

 

「君だったらすぐに一人前になるだろうし、全然心配ないけどね。中にはできないのに残業する奴も稀にいるからね。」

 

は、はぁ…。

 

「まあでも、君の年齢だと他所は相手にしないだろうね。だから多少、年収は落ちると思うけど、ウチならすぐに取り返せるんじゃないかな?」

 

ちなみに、離職率はどのくらいですか?

 

「いや、うちは少数精鋭だからね。そういう意味では高い方ではあると思うよ?その質問は君にとって必要な質問?辞める奴のことなんて知っても意味ないからね。ドロップアウトした奴の話でしょ?参考になるのかな?」

 

な、なるほど…。

では、実際、採用頂いた場合、私の年収はどの程度になりますか?

 

「そうだね。もう35過ぎてるし、うちも普通は雇わないんだけどね。うちですぐ活躍できそうだからね。(今の半分)万円からスタートだね。」

 

え?募集要項では。。。

 

「あ、あれは、残業や役職手当込みだから。役職経験…があってもうちでは一からだしね。でもどこ行ってもこれくらいだと思うよ。採用までいかないと思うし。」

 

そ、そうですか。。。

 

「え?でも君ならもう少し出してもいいけど、それは相談かな。他はもっと出ないと思うよ。年齢もう結構いってるでしょ。普通、若い子欲しいから。でもうちは君の中身を見て来てもらってもいいと思ってる」

 

と、とりあえず家族と相談します。。。

「ん?家族と相談して何か変わるの?君が決めることでしょ?」

 

いや、生活もありますので。。。

 

「うちでイキイキ働いてる方が家族も安心すると思うけどね。まあいいです。では、今回の採用の結果は1週間以内にお返事します。」

 

え?

あ?はい。お時間頂きありがとうございました。。。

 

・・・

 

ふう。

正義の味方も真っ黒だなぁ。

外から見るとホワイトに見えるのになぁ。

採用する側からされる側になるとこんな風に感じるのか。。。

 

いや、あそこまで強気に出たことはなかったけどなぁ。

 正義の味方も世知辛いな…。

 はぁ…。

どっかいい仕事ないかなぁ。

 

 

人生という道に迷ってます。

 

 

広告を非表示にする