2016年9月13日、日本ハムファイターズの大谷翔平投手が日本プロ野球最速記録の164キロメートルをマークした。間違いなく日本を代表する大投手であり、世界に誇る日本球界の至宝だ。既にメジャーから注目を集めていて、アメリカでもメディアが特集を組んでいる、と度々報道されている。
しかし、実際のところアメリカ国内でどれほどの知名度があるのだろうか。いかに野球専門誌や野球関係者が大谷翔平投手を絶賛しようと、それは「全米注目」とは言えず、一部熱狂的な野球ファンが知るのみということもあり得る。HowTravelニュースでは、そんな「海外で人気のある日本のXX」について調査してきたが、本当に海外で人気のあるものと、そうでないものがあることがわかっている。一部の人に人気があるものを、テレビが面白おかしく大げさに伝えているというケースが間々あるのだ。
■スポーツ
【現地の反応】イチローはアメリカ国内で実際人気があるのか
錦織圭選手は海外でも知名度・人気はあるのか?
■芸能・エンタメ
【海外の反応】きゃりーぱみゅぱみゅやPerfume、BABYMETALは本当に海外で人気があるのか?
【海外の反応】北野武、渡辺謙が人気!世界で有名な日本人役者は?
【海外の反応】ジブリ映画は海外で本当に人気があるのか
大谷翔平投手についての、アメリカでの現地報道や現地民の知名度等を、一般人の視点からアメリカ現地在住ライターがリポートする。
大谷翔平選手はどの程度アメリカ人に知られているのか
(現地在住ライター オスカー・ヨシナガ)北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手、現在日本では投手と打者の二刀流として大いに日本プロ野球界を盛り上げているようだ。そして本人は今後メジャーへの移籍を希望しているとの噂がある。そこで、現時点でアメリカで彼はどれほどの知名度がるのかをご紹介する。
正直なところ、ほとんどのアメリカ人は彼の存在を知らない。ドジャース、レンジャーズ、レッドソックスといった球団と大谷選手が面談を行ったことが日本のニュースには掲載されてるが、アメリカのスポーツチャンネルESPNでもそのようなニュースは流れていない。インターネットで検索すると、ちらほら大谷選手の記事を見かけるが、それらの記事は主に日本人野球選手をスカウトするスカウトマンが書いているもので、一部野球ファンのみが目にするに留まる。確かにスカウトマン達の間では大谷選手は話題の的なのが想像できる。
実際のところ、アメリカ野球界では日本の野球界で活躍している選手が話題になることはない。アメリカのメジャーリーグにはアメリカンリーグに15チーム、ナショナルチームに15チーム、そしてマイナーリーグは200近いチームで成り立っている。アメリカにおける野球の歴史は古く、人気はとても根強いのだ。その中で日本で活躍している日本人選手が話題に上ることはとても稀だと言わざるを得ない。ただ、イチロー選手のように3000本安打という大記録を出せば、ESPNでもニュース速報として流れたりする。
もし、大谷選手がアメリカのメジャーリーグに来るとすると、彼はアメリカでも投手と打者の二刀流でいくのかどうか、は注目するところだ。もし、二刀流でいくのであればDHのシステムを取らないナショナル・リーグに行く必要がある。どちらのリーグに行くにしても、もし大谷選手がメジャーに来るのであれば是非頑張ってすばらしい成績を残してもらいたいものだ。
検索ボリュームで見る大谷選手の知名度
(HowTravel編集部)
自身も野球ファンであり、球場にも通うアメリカ現地在住ライター(ライター写真は球場で撮影されたもの)に、大谷選手のアメリカでの知名度をリポートして貰ったが、野球専門メディア等で報道はされているとは言っても、広く名前が知られているというほどではなさそうだ。
あくまでも参考データだが、アメリカにおいて、「Ohtani(otani)」がGoogleで検索されている回数は月間3000回強となっており、「Ichiro」の10万越え、「Tanaka」の約1万5000回と比べるとアメリカでの知名度がこれからなのは間違いない。ちなみに、大谷選手を知らぬ人はいない日本に絞って「大谷」、「大谷選手」と検索した場合の検索回数合計は約4万回となっている。
HowTravel SNSアカウント