期待で物価は上げられるか(上)鍵握る賃金に影響与えず
デフレ、貨幣的現象でない 吉川洋・立正大学教授

2016/11/29付
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日本経済新聞 朝刊
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 2年間で消費者物価(生鮮食品除く)の上昇率を2%にする。こうした数値目標を掲げ2013年4月に始まった「異次元の金融緩和」は失敗した。足元で物価は0.4%の下落となっている。これは白川方明前総裁時代の終わりごろよりも下落幅が大きい。

 さすがに日銀は11月1日の金融政策決定会合で、2%の物価上昇目標達成の時期を「17年度中」から「18年度ごろ」に先送りした。先送りはこの3年半で5回目だ(図参照)。…

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