自分に自信を持つ方法とは。
小さい頃から運動神経は人並み、勉強もあまりできなかったぼくは今でもなかなか自分に自信を持てずにいます。
よくマンガ雑誌の終わりにある、本当に効果があるのか怪しいブレスレット。
「これを買ってから女性にモテ始めて、宝くじは当たって・・・人生が180度変わりましたよ」
お決まりの台詞を疑いながらも、そんな人生を羨ましく思う日々でした。
相変わらずぼくの心は自信で満たされない
あれから10年以上が経って、20代になったぼく。
「自分に自信を持つ方法」
そんな言葉をGoogleの検索窓に打ち込んで、無理せずできる範囲のものから実践していきました。
その甲斐もあってか、ぼくは10年前のぼくよりも少しだけ胸を張って生きられるようになっています。
けれど、満たされない。
ぼくは相変わらず、どこか自分に自信を持てないまま今も生きています。
自分に自信を持って、堂々とした態度で夢を語る人が本当にカッコよくて、羨ましい。
少しずつ成功体験を積んで、認められて・・・いつかぼくの心もそうやって自信で満たされるものだと思っていました。
なのに、ぼくの心がいつまで経っても満たされないのはどうしてなんだろう。
いっそのこと、自信のなさを取り柄にすればいいんじゃない?
そんなことを考え続けた末に、最近ふと思いました。
「いっそのこと、この自信のなさを取り柄にすればいいんじゃない?」
少しうざったく聞こえるかもしれませんが、ぼくは周りに「すごい」と言ってもらえるようなことをしても、その実感がほとんどありません。
人に褒めてもらっても、ぼくの口をついて最初に出てくる言葉は「いやいや・・・そんなことないですよ」と否定的。
これらの言動はぼくが意図的にしているのではなく、人に褒めてもらうとほぼ反射的に出るものです。
よく言えば謙虚、悪く言えば自分に自信がない証拠ですね。
欠点だって個性に生まれ変わる
けれど、最近はもはや開き直って、ぼくはこのままでいいと感じています。
大好きなバンドの、大好きな曲の歌詞にあるワンフレーズ。
「欠点も 角度変えたなら 個性に 生まれ変わるさ」
(作詞:マオ 作曲:御恵 明希
2005年 星の都 の「エール」からの引用)
ぼくはこの歌詞に衝撃を受けました。
それと同時に「自分に自信が持てないなんて」と自分を責め立てる行為がどれほど無意味か思い知ったんです。
そうだ。ぼくの欠点は、別の角度から見ればぼくにしかない個性になる。
そんな素晴らしい個性を自ら潰してしまったら、ただただつまらない人間になるだけじゃん。
自分に自信がないからこそ、ぼくは前を向いて進んでいける
ある意味ポジティブ過ぎるのかもしれませんが、それでいい。
少しだけ気持ちが後ろを向きがちなぼくは、これくらい思い切って自分の欠点を受け入れる。
その上で、そんな欠点さえ個性として活かしてあげるくらいでちょうどいいんです。
ぼくの個性であり、取り柄になっているのは「自分に自信を持てない」性格です。
自分に自信を持てないから欠点・・・なのではなく、自分に自信を持てないからこそ常に不安を抱えて生きています。
だからぼくはその不安をかき消すために、安心できる場所へ行くために必死でもがき続ける。
この気持ちがぼくを奮い立たせる原動力になっているんです。
ぼくはぼくの欠点を個性として受け入れた瞬間から、自分を責める気持ちは消えて心が楽になりました。
少し前のぼくと同じように、自分の欠点ばかりに目が行って前に進めないあなたは、それを違う角度から眺めてみるといいですよ。
きっと他の誰も持っていない、自分だけの個性と出会うためのヒントが見つかるはずです。