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【ドラニュース】

森脇浩司コーチ「直倫はまだ5割の力」

2016年11月29日 紙面から

堂上(右)に身振り手振りを交え守備を指導する森脇コーチ=ナゴヤ球場で(金田好弘撮影)

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 新コーチに来季に向けての抱負を聞くインタビュー企画「新コーチに聞く」。第2回は内野守備走塁と作戦面を担当する森脇浩司コーチ(56)だ。ソフトバンク、巨人、オリックスと監督、コーチとして多くの選手を育ててきた指導者が自身の指導哲学や内野手の育成法などを熱く語った。 (構成・兼田康次)

 −秋季キャンプで指導して感じたことは

 「まだ観察している段階。ただ、ここまでの印象は、いい才能を持った選手がたくさんいる。まだ開花していないだけだと思う」

 −開花させるために必要なことは

 「経験が必要だったり、何かスパイスが必要だったり。一つ言えることは意識や思考の向上。それが選手としての向上に比例する」

 −まずは意識改革になる

 「意識や思考を変えていけば、おのずと取り組み方も違ってくる。しっかりとしたプロセスが結果に直結する。決してBクラスだから必要じゃなく、常に磨きをかけていかないといけない」

 −どう指導していくのか

 「評論家は指摘することが仕事だけど、指導者は指摘して終わるのではなく、何をすればいいのかを導いて、答えを出させるのが役割。いかに気付かせることができるか。いわゆる『気付かせ屋』。指導者とは何かと聞かれたら、『気付かせ屋』と答える」

 −どう気付かせるのか

 「持っている自分の知識を伝えるのはタイムリーじゃないといけない。必要じゃない人に伝えても意味がない。自分をアピールする場じゃないからね。アプローチが的確であるかが大事。的を外さないために、まずは観察なんです」

 −森脇コーチといえばソフトバンク時代に井口資仁や川崎宗則を育てた。中日でも期待が高まる

 「先に言っておくと、育てたとは思っていない。さっき『気付かせ屋』と言ったけど、そういう預かった選手から逆に気付かせてもらった。誠心誠意、真正面から向き合っていけば、いろんなことを気付かせてくれる。もし、育てるという言葉を使うなら、選手にボクが育てられた。自分が育てたというのはおこがましい。ただ、真正面から向き合ったことは事実だと思う」

 

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