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【大相撲】

鶴竜が九州で唯一黒星の稀勢にエール

2016年11月29日 紙面から

優勝から一夜明け、のぼりの前で充実した表情を見せる鶴竜=福岡市城南区で(中村太一撮影)

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 大相撲九州場所で、7場所ぶり3度目の優勝を果たした横綱鶴竜(31)=井筒=が千秋楽から一夜明けた28日、福岡市城南区の宿舎で会見し、場所唯一の黒星を喫した大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=に「次の番付に上がれる。力は十分」とエールを送った。

 「お互い邪魔してる感じ」。横綱が思わず苦笑いだ。対戦成績は17勝31敗。ことしの夏、秋両場所では綱とり大関に完勝したが、年間最多勝で先を越された。2014年の九州場所では初日からの連勝を10で止められ、最後は横綱としての初優勝を逃した。因縁の相手だからこそ、気にせずにはいられなかった。

 左のおっつけや盤石の左四つなど、地力は身をもって知っている。「ちょっとしたこと。やっぱり何かが、あと一つ足りないのかなという感じ」と、大事な星を落とす姿がもどかしく映る。

 肩や腰のけがを乗り越え、賜杯を手にした自身の経験も踏まえて「人それぞれだけど、気持ちというものはすごく大事なのかな」。穏やかな口調ながら、稀勢の里の奮起に期待を示した。

 もちろん、初の連続優勝へ容赦はしない。「ずっと笑顔でいられるように、努力しないといけない」と気を引き締め、大関の挑戦を待つ。 (志村拓)

 

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