どうも、ゴトーだ。
俺は三度の飯より総合格闘技が好きでな。
最近流行りの女子格闘技もUFCやRIZINでチェックしている。
今回は規格外の肉体を持つ女子の総合格闘家、ギャビ・ガルシアについて紹介したい。
これほど怪物的な女子格闘家は世界中探しても見当たらない。
ギャビ・ガルシアとは
ギャビ・ガルシアはブラジルの総合格闘家であり、元は柔術家だ。
最大の特徴は女性とは思えない規格外の肉体で、身長188センチ、体重93キロと、男子でもヘビー級に分類される。
今でこそシェイプアップされた体をしているが、もとは140キロ以上あり、2年半かけてかけて50キロ減量したという努力の人でもある。
もともとは柔術をやっていて、世界大会で14度の優勝経験がある最強の柔術家だった。
現在は総合格闘技に転向していて、日本の総合格闘技イベント「RIZIN」に参戦している。
テレビ映えする外見とファイトスタイルからか女子部門のエース候補として全大会に出場するなど知名度も上昇中だ。
年末には神取忍との禁断の試合が決まるなど、何かと話題の彼女について紹介していきたい。
ギャビ・ガルシアの経歴
総合格闘技転向まで
ギャビ・ガルシアは生まれながらに大きく、出生時には身長52センチ、体重4.2kgだった。
妹もギャビと同じくらい大きいらしく、両親も大きいことから遺伝的に大きいのだろう。
幼少期は体が大きいことが原因でいじめられていて、それが精神的なストレスになって暴力的になることがあり、何とか解消しようと7歳の頃に柔道と柔術を始めている。
なお15歳のときには柔道をやめて柔術一本に絞ったらしい。
柔術は日本発祥の武術ということで、ギャビは親日家で、RIZINのデビュー戦も日の丸のハチマキをしながらリングインしていた。
柔術家としては世界に敵なしの状態で、ブラジリアン柔術世界大会、世界柔道選手権、アブダビコンバットといった柔術の最高峰の大会で計14度している。
総合格闘技に転向した今も、柔術の技術がベースになっている。
ちなみに柔術家時代は体重が140キロ以上あり、そこから総合格闘技に転向するために2年半かけて50キロしている。
意思の強いダイエット方法を取っていて、17時以降はフルーツやお菓子などの糖分を取らないことを徹底した結果ダイエットに成功したらしい。
それにしてもそれを2年半も続けるのは凄い。
50キロのダイエットに成功したことで鋼の肉体を手に入れたギャビはブラジルでも話題になって、雑誌の表紙などに次々と抜擢されたのだとか。
かなり加工されているが、だいぶセクシーな表紙になっている。
総合格闘家への転向
柔術では敵なしになってしまったことで、新しいモチベーションを探すために総合格闘技に転向。
当時は特にオファーもなかったらしいが、体重150キロもあると体重制限にかかってしまうので93キロまで減量している。
ちなみにUFCでは男子ヘビー級でも120.2キロまでで、女子はバンタム級(-61.2kg)までしかないので、現状ギャビに見合った階級自体が存在しない。
そういう経緯もあって、日本のRIZINに無差別級として総合格闘技デビューしている。
基本的にギャビ・ガルシアの階級自体が既存の総合格闘技に存在しないので、対戦相手を見つける事自体が難しいらしく、デビュー戦の相手は女子プロレスラーのレイディー・タパに決まった。
2015年の大晦日に行われたこの試合は大会場で行われ、テレビ放送もあったからか、ガチガチに緊張していて、開始早々プロレスラーパンチを貰ってダウンしてしまう。
その後は女性同士の喧嘩みたいな猫パンチの応酬となったが、起死回生のバックブローが決まってダウンを奪い、追撃のパウンドでKO勝利。
試合内容はお粗末だが、とにかく迫力だけは物凄いといういかにもテレビ放送向けの試合だった。
2016年4月の大会にも出場していて、ロシアのアンナ・マリューコヴァと対戦。
こちらは総合格闘技経験のある選手だったが、ギャビは1度試合を経験したことで緊張することなく、試合開始早々テイクダウンを取って、最後は柔術仕込みの腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
9月大会にはアメフト出身のデスティニー・ヤーブローと対戦。
どんどん総合格闘技に適応していって、打撃でもキレイに真っ直ぐ放たれるストレートなどが冴え、タイミング良くテイクダウンを奪うと、簡単にアームロックを極めて一本勝ち。
デビュー戦から9ヶ月ほどで随分総合格闘家らしく成長したことがわかる試合だった。
ギャビ・ガルシアの特徴
ギャビの最大の特徴はもはや言うまでもなく、その規格外の肉体だ。
188センチ、93キロと大柄でありながら、見事にシェイプアップされていて、男子のヘビー級でもなかなか見られないほど筋骨隆々の体をしている。
RIZINがおそらく頑張って探してきたヘビー級の女子は、やはりどの選手も脂肪がついている選手ばかりなので、実際に並んでみると同じ体重でも2回りほどギャビのほうが大きく、組んでも寝ても簡単に相手をコントロールすることができる。
デビュー戦では緊張していたこともあって、お粗末な打撃だったが、それも随分改善されていて、9月の大会では巨体に見合わぬ真っすぐ伸びるストレートで相手をコントロールしていた。
グラウンドになれば、計14度世界を制した柔術技術が生かされ、あまり技術のない女子ヘビー級の選手はいとも簡単に関節を極められてしまう。
弱点としては巨体なのでやはりスピードがなく、体のバネを使うことも苦手なので、意外とパンチの威力にも乏しい。
長丁場の試合になったことがないので、まだ不明だが、おそらくスタミナも豊富にある方ではないだろう。
ストイックなトレーニング習慣
UFCが女子部門を初めてからは、男子に劣らぬ高いクオリティの試合が行われているが、それでも階級は2つしかなくてあまり市民権を得ているとはいえない。
しかしギャビの練習メニューは超ストイックで、トップアスリートさながらだ。
週に6回練習していて、午前は柔術の練習、午後やボクシングやムエタイ、夜はフィジカルトレーニングと1日3回の練習を総合格闘技に転向して以来続けている。
遊びに出かけることもあまりなくて、ダイエットしているから外食すらほとんどしないらしい。
これだけの練習をこなしているだけあって、この1年で総合格闘技に急激に適応したのも頷ける。
ヴァンダレイ・シウバからタップを奪った!
ギャビの紹介としてよく「ヴァンダレイ・シウバを絞め落とした」と書かれているが、それは少し大げさな書き方で、実際にはヴァンダレイ・シウバから柔術の練習でタップを奪ったというのが真相だ。
これはUFCの登竜門である「TUF」という番組においてチーム・ヴァンダレイ・シウバの柔術コーチとして出演した時の映像で、確かにヴァンダレイからタップを奪っている映像が残っている。
この頃はまだ柔術家の時代でダイエットが完了していないから、今よりも大分ふくよかではある。
それにしてもこの映像を見る限り、並の男では一瞬にして絞め落とされそうだ。
神取忍とまさかの対戦
2016年の大晦日大会では、何と女子プロレスラーの神取忍と対戦が決まっている。
神取は柔道家時代に全日本柔道選手権で3連覇した天才柔道家で、女子プロレスでは男勝りの性格でいくつもの伝説を作ってきた。
(個人的には神取のニックネーム「女子プロレス最強の男」が妙に気に入っている)
それにしてもこの体格差と、神取の52歳という年齢を考えると余りにも無茶な試合だ。
もちろんこれは大晦日のテレビ視聴率を獲得するための見世物的な試合なのだが、一方的にギャビがなぶり殺しにする絵しか思い浮かばないので、神取が無事にリングを降りてくれるのを願うばかりだ。
まとめ
一見すると色物選手のようにも見えるが、実は柔術の下地がしっかりあって、打撃も急成長中のギャビ・ガルシア。
最大の敵は女子のヘビー級選手がいないことで、RIZINも対戦相手を探すのに苦労しているらしい。
大晦日には神取と試合をさせられて可哀想な気もするが、話題性は抜群なのでプロとしてはおいしいかもしれない。
現時点で瞬間最高視聴率候補ナンバーワンの試合だ。