今回は少なくない方が気になっている、アメリカン・エキスプレス・カードの社名の由来について詳しく解説していってみたいと思います。
『なぜカード会社なのに、その名前がエキスプレス(運送便や特急の意味)なの?』と疑問に思われていた方は是非、参考にしてみてくださいね。
expressとは
- 不可算名詞 《主に米国で用いられる》 (至急)運送便.
by express 運送便で.- 不可算名詞 《主に英国で用いられる》 速達便.
by express 速達便で.- 可算名詞 急行列車.
travel by express 急行で行く 《★by express は無冠詞》.
なぜエキスプレスなのか?
なぜアメリカン・エキスプレス・カードは「エキスプレス」なのか?これはアメリカン・エキスプレスの歴史を知ってもらえると一目瞭然。わかりやすくWikipediaより引用させていただきます。
運送業者として開業
1850年に、ウェルズ・ファーゴの創設者でもあるヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴ、ジョン・バターフィールドの3人によって、荷馬車により貨物を運ぶ宅配便業者として事業を開始した。事業は好調に推移し、輸送網を全米、および隣国のカナダやメキシコにも広げた。
金融業へ進出
1882年に、世界で初めて郵便為替業務を開始したことで、同社の主事業となる金融業に参入した。1891年には、ウィリアム・ファーゴの発案により、世界で2番目(世界初は、1841年のトーマスクック・トラベラーズチェック)のトラベラーズ・チェックを発行し、アメリカ国内のみならず事業展開していた各国に導入を行った。
要するに運送業者として開業した企業だったために、そのまんまではありますが、アメリカン・エキスプレス(アメリカの運送業者)という意味の名前になったのですね。
カードビジネスを始めたのは1958年:
その後、アメリカン・エキスプレスでは1958年にクレジットカード発行事業を開始。この事業が世界的に普及し、知名度があがっていったために、アメリカン・エキスプレス=クレジットカード会社というブランドイメージが出来上がありました。
つまりアメリカン・エキスプレスとしての歴史の中ではむしろ、クレジットカード事業のほうが後発&歴史が浅い事業にすぎないということ。運輸業の歴史はそれよりも100年以上も古いものとなっていますよ(現在でもアメックスでは旅行代行業としての業務を行っています)。
クレジットカード事業参入
1958年には、アメリカ国内のホテル組合が設立し、既に営業兼運営を行っていたアメリカホテル組合のクレジットカード会社を買収し、1959年には、ISO/IEC 7810に準拠した磁気ストライプカードを利用した方式が導入された。
ジェット機の就航による更なる海外旅行の大衆化の促進や、アメリカ国内の好景気を背景に業務の拡張は続き、1966年にゴールドカードを導入した他、1984年にプラチナカードを導入した。また、1970年代から1980年代にかけて世界各国でクレジットカードの発行を開始し、世界的普及を背景に事業規模を全世界的に拡大した。
以上、アメリカン・エキスプレス・カードはなぜ「エキスプレス(運送便や特急)」なのか?そのカード名が付けられた理由をわかりやすく解説する話題でした。名前がヘンテコだから、作るのをちょっと躊躇していたよ…という方は、この機会に是非、アメリカン・エキスプレス・カード作成を検討してみてくださいね*1。
参考リンク:
アメリカン・エキスプレス・カードが欲しいけれども、審査に通るか不安だ…という方は下記記事も参考に。アメックスゴールドの審査難易度について詳しく解説しています。
*1:特に20代の方にしてみれば、アメリカン・エキスプレス=ステータス性が高いクレジットカード…という印象ももはや無いでしょうから、「なんでカード名にエキスプレスなんて名前が入ってるんだ?怪しいな…。」と思う方もいるかもしれませんね(苦笑)。