韓国パク大統領 検察の任意の事情聴取を再び拒否

韓国パク大統領 検察の任意の事情聴取を再び拒否
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韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人や側近らをめぐる一連の事件で、検察が29日までに任意の事情聴取に応じるよう改めて求めていたのに対し、パク大統領の弁護士は28日、「特別検察官の任命に向けて日程的に難しい」などとして、検察による聴取を再び拒否しました。
韓国のパク・クネ大統領の長年の知人や側近らが、職権乱用などの罪で起訴された一連の事件で、「パク大統領は共謀関係にあった」という判断を示している検察は、今月23日、現職大統領に対する初めての事情聴取を拒み続けているパク大統領側に対し、29日までに聴取に応じるよう改めて求めていました。

これに対し、パク大統領の弁護士は28日午後、コメントを出し、「特別検察官の任命に向けて日程的に難しい。きのう起訴された映像監督らへの対応もあり、事情聴取に協力することはできない」として、検察による任意の聴取を再び拒否しました。

政府から独立した立場で大統領に対する捜査を行う特別検察官は29日、野党側の推薦を受けて今週中に任命され、検察の捜査を引き継ぐため、パク大統領への聴取は特別検察官の下で行われることになりました。

一方、国会では野党3党の幹部が会合を開き、来月2日の本会議でパク大統領の弾劾を求める議案を採決することを目指して、29日までに素案をまとめる方針で一致しました。

大統領の弾劾を求める議案は、国会議員の3分の2にあたる200人以上の賛成で可決されますが、野党側は、そのために必要な与党議員の28人以上の賛同をすでに得ているとしており、近く議案が可決されて、パク大統領が職務停止に追い込まれる可能性が高まっています。