下司佳代子
2016年11月28日19時40分
北朝鮮での人権侵害について、指導者の責任追及の方法を探る国連の専門家グループの2人が初来日し、27日に朝日新聞の取材に応じた。29日までの滞在中に拉致被害者の家族や政府関係者らと面会する予定で、「真実と正義の確保の点から何を望むのか、意見を聞きたい」と話した。
国連北朝鮮人権調査委員会前委員の専門家ソーニャ・ビセルコ氏(セルビア)と弁護士のサラ・ホサイン氏(バングラデシュ)は、責任追及に特化した専門家グループの設置を盛り込んだ今年3月の国連人権理事会決議に基づき、9月に指名された。日本や韓国などでの意見聴取を踏まえ、北朝鮮指導者の責任を追及する具体的な方法を調べ、来年3月の同理事会に報告書を提出するという。
ホサイン氏はまた、北朝鮮への訪問や、人権理事会が開かれるスイスのジュネーブでの当局者との面会を、北朝鮮側に求めていることを明らかにした。「北朝鮮に人権侵害や非人道的犯罪に対応する仕組みはあるのか、法律や制度は存在するのか聴取したい」と話した。(下司佳代子)
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朝日新聞国際報道部