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【ゴルフ】

池田勇太、降雨中止で賞金王へ前進

2016年11月28日 紙面から

今季3勝目を挙げ、トロフィーを手に笑顔の池田勇太=Kochi黒潮CCで

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◇カシオワールドOP

 男子ゴルフのカシオワールドオープン(高知・Kochi黒潮CC)の最終ラウンドは27日、降雨によるコンディション不良のため途中で中止となった。第3ラウンドまでの成績により、通算13アンダーで首位に立っていた賞金ランキング1位の池田勇太(30)=日清食品=が今季3勝目、ツアー通算16勝目を挙げた。規定により賞金は75%に減額され、優勝賞金は3000万円。賞金ランク2位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は7位で、池田との獲得賞金差は約3077万円に広がった。賞金王の決定は最終戦の日本シリーズJT杯(12月1日開幕、東京よみうりCC)に持ち越された。

◆3077万円差!

 ロッカールームで待機中に思わぬ“吉報”が舞い込み、あっけなく優勝が決まった。「ちょっと残念でやり切れない感じだけど、自然には勝てないのでしょうがないですね」。池田は不完全燃焼の思いをにじませ、苦笑いを浮かべた。

 ただ、54ホールに短縮されたとはいえ、その勝負強さは際立っていた。バーディー数「21」は断トツ。前戦のダンロップフェニックスは最終日の終盤17番で1・5メートルを外して負けたが、今大会は3日目の18番で1・5メートルのバーディーパットを沈め、勝った。それが大きかった。

 「(打つ前に)思い出して、嫌な感じだった。それをしっかり入れることができたのが、結果的には良かった」

 優勝をアシストしたのは、プロ16年の実績を誇る坂井恵キャディーだ。今季3度目のコンビながら、「(10月のツアーワールドカップと合わせて)2回勝ったというのは、驚異的だなと思う」とは池田の説明だ。以前は「怒れないから女性のキャディーは嫌だ」とずっと言っていたが、「メグは『もっと上を目指したい』と口癖のように、ぼくに言ってくる」。その負けん気の強さが、池田の背中を押している。

 東北福祉大の先輩でもある谷原との賞金王レースは最終戦までもつれ込んだ。“勝利の女神”の坂井キャディーを引き連れ、30歳の若大将が運命の日本シリーズに乗り込む。  (松岡祐司)

 

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