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【ゴルフ】

キム・ハヌルが日本メジャー初V

2016年11月28日 紙面から

18番でパーパットを沈め、優勝を決めたキム・ハヌル=宮崎CCで(神代雅夫撮影)

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◇リコーカップ<最終日>

 ▽27日、宮崎市・宮崎CC(6448ヤード、パー72)▽雨、16・7度、北東2・3メートル▽賞金総額1億円、優勝2500万円▽31選手▽観衆3130人

 前日首位に立ったキム・ハヌル(韓国)が前半3ボギーを先行しながらも後半の3バーディーで取り戻し、通算9アンダーで国内メジャー初優勝を飾った。3月のアクサレディス以来の今季2勝目、ツアー通算3勝目。1打差2位にはベストスコア66で追い上げた成田美寿々(24)=オンワードホールディングス=が入った。前週に2年連続賞金女王を決めたイ・ボミ(韓国)が最優秀選手賞(MVP=メルセデスランキング1位)を獲得し、合計5冠。平均ストロークとパーセーブ率で新記録を樹立した。

◆テンポ乱れた前半

 最終日の宮崎は雨。背景に青い空(韓国語でハヌル)はなかったが、キム・ハヌルが飛び切りの笑顔で2016年ツアーを締めくくった。

 「すごく緊張してました。お天気も悪くて一日がとても長かったけれど、いい結果で終われてよかった」。雨でティーオフは30分遅れ。加えて同組の申(シン)ジエはプレーに時間をかけがちなため、数ホールの間に前組との間隔が1ホール半以上開いた。待たされる、急がされるの繰り返しで、テンポも乱れた。2、7、8番と3つのボギーを先行。あっという間に首位から陥落した。

 「プレーが遅い人、速い人、いろんな選手がいる。誰と回っても見られるのは結果だけだし、引きずられて自分のゴルフを台なしにするのはバカです。今日はまた勝てないのかなと思ったけど…」。ハーフターンで気持ちを切り替えたという。「優勝を考えるんじゃなく、今年の最後、最善を尽くして気持ちよく終わろうと思って」

 10番で2メートルのバーディーパットが決まり、流れを変えると13、14番で立て続けに4メートルを沈めた。再逆転。追い上げた成田を振り切って、念願の日本メジャー初優勝がかなった。「来年は賞金ランク3位内を目指します。この優勝で自信もついたし、メジャー覇者としての責任も感じます」。スイーツ好きで最近は餅、大福にはまっている。ツアー最終戦を最高の結果で終え、ご褒美もひときわおいしく感じているはずだ。 (月橋文美)

 

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