借り換え時には返済期間も短くしよう
借り換えをすることで、いかに月々の返済額や総返済額を減らすことができるのかと考える人も多いですよね。なぜなら、これらが減少することによって、住宅ローンのために負担するお金を抑えることができるので、その分他のことにいろいろお金を使うことができるからです。
しかし、月々の返済額や総返済額を少なくすることは大切ではありますが、可能ならば併せて返済期間を短くしたほうがいいでしょう。なぜなら、住宅ローンの返済期間を短くすることによって得ることができるメリットがかあるからです。
~ もくじ ~
- 返済期間を短くするメリット
- 金利変動のリスク軽減
- 社会環境変動のリスク低減
返済期間を短くするメリット
返済期間を短くすることによるメリット、それは『将来の不確定性の軽減』です。
金利変動のリスク軽減
借り換えの手続きの際に返済期間を短くすることのメリットとして、まず金利変動のリスクに関することがあげられます。住宅ローンの金利の種類の中には、変動金利というものがあり、銀行などの民間の金融機関が提供するものは基本的にこのタイプか、固定金利と変動金利が組み合わさっている固定金利選択型です。
変動金利の場合は、一定の期間ごとに日本経済と共に市場金利が変動し、それに追随して住宅ローンの金利も変わります。もし市場金利が上昇してしまい、連動して住宅ローンの金利も高くなってしまうと、折角借り換えを行ったのに月々の返済額や総返済額が前よりも高くなってしまうこともあり得ます。
しかし、借り換えをする時に併せて返済期間を短くしておけば、金利上昇に伴うリスクをある程度回避することができます。特に、固定金利選択型の住宅ローンに借り換えをした場合は、返済期間を短くするメリットをより受けることができます。
社会環境変動のリスク低減
2つめのメリットとしては、返済期間を短くすることができれば当然完済も早い時期に迎えることになるので、その後の負担を取り除くことができます。
現在では、会社での雇用情勢や労働条件も時代の流れと共に、いろいろ変化が生じてきているのでいつ何が起こるかわかりません。例えば、会社が何かの事情で急に業績が悪くなって、収入を減らされたり、リストラされてしまうといったことも考えられます。また、定年を迎えたら収入は無くなるか大幅に減ってしまうことになるので、その時にまだ住宅ローンが残っているとかなり苦しい生活を強いられてしまいます。
このように借り換えをする時に返済期間を短縮しておけば、不幸にして上記のような好ましくない事態になったとしても、住宅ローンが完済していたり残り少ない状況にすることができるので、安心して生活をすることが可能となります。
返済期間を短くすることで、場合によっては月々の返済額を減らすことができなくなってしまうこともありますが、それを考慮してもメリットがあります。借り換えの目的は人それぞれですが、借り換えの際には返済期間を短くしてシミュレーションしてみることもおすすめです。
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