2016年11月28日11時58分
国の牛海綿状脳症(BSE)対策事業を悪用した偽装牛肉事件で、詐欺罪などで懲役6年8カ月の実刑判決が確定した大手食肉卸「ハンナン」元会長の浅田満元被告(77)が収監されたことが、検察関係者への取材でわかった。昨年4月の判決確定後も病気のため執行されていなかったが、病状が回復したとして、大阪高検が23日付で収容状を執行した。
昨年4月に最高裁が上告を退け、確定した二審判決によると、浅田元会長は2001年と02年、「国産牛肉買い取り制度」を使って買い上げ申請した際、輸入肉などを混ぜた牛肉を国産と偽り、計9億6200万円を詐取するなどした。
関係者によると、病気を理由に刑が執行されていなかったが、刑事施設が収容に耐えうるまで病状が回復したと判断。大阪高検が任意で出頭を命じたところ、元会長側が拒否したため、裁判所に収容状を請求して執行した。
この事件では、浅田元会長の指…
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朝日新聞社会部