加害者がやったもの勝ちのニッポン社会はどうにかできないものだろうか。
彼女は、アニメーション作家の山村浩二氏が主宰していたサークルAnimationsのサイトで、
アメリカのアニメーション作家ドン・ハーツフェルトについて書かれた文章に感銘をうけメールを送った。
何度かメールでやり取りをしているうちに、そんなにこの文章が好きなら「俺の彼女になれ」と執筆者にいわれたそうだ。
またAnimationsの忘年会にくるよう山村氏の奥さんを利用し誘いの電話をさせた。
有名人の奥さんからの誘いに断れるわけもなく、なくなく忘年会にいったそうだ。
そこから、加害者が被害者である女性への精神支配がはじまっていった。
ある日、ドン・ハーツフェルトのDVDを一緒に見ないかという口実でデートに誘い、ラブホテルにつれこまれた。
加害者は端からDVDなど見る気はなく、同意もなく無理やり性行為におよんだ。
もうあとはされるがまま。コンドームをつけずに行為におよぶ自分勝手で無責任な振るまいを発揮。
被害者の女性は男性経験がまったくなく、さらに男性嫌いのうえ重度の潔癖症で、恐ろしくて身動きがとれなかった。
起きてることが処理できず、拒否する気力もなくされるがままだった。
精神支配された状態だったため、断ると何をされるのかが怖く、渋々ついていかざるおえなかった。
そこでは、宿泊のホテルで「全裸になった写真がとりたい」といわれた。
写真撮影は抵抗するも結局、被害者は全裸の状態にされ、加害者の自慰行為を飽きるまで見せつけられた。
※最初の経験がトラウマとなり、性交渉は幸い逃れることができた
当時の加害者のtwitterを見ると、この旅行はいい思い出だったという回想がつぶやかれていた。
また削除されたが、twitterには是枝裕和監督の『空気人形』に理解できないと激怒し、『ラースと、その彼女』を絶賛していた。
前者はラブドールが意思を持ち言うことをきかなくなった話、後者は動かないラブドールに一方的に恋をする話で、
ようするに、加害者は自分のいうことをきく、ラブドール(性処理道具)がほしかったのだということがわかる。
当時の加害者は業界の一部の人間しか知らない存在で大きな業績もなく、
世界の屈指のアニメーション作家である山村浩二氏のサークル活動に参加していたことが唯一のアイデンティティーだった。
ことあるごとに「山村浩二」の名前を出し、自分を大きくみせていた。
その後もノルシュテイン、ドン・ハーツフェルト、デヴィッド・オライリー、新進気鋭の若手、人気アニメに便乗など、
世界や日本で有名なモノに取り繕い、着実にアニメーション界の寄生虫と化している。
この道に進むために尽力してくれた師匠である赤塚若樹氏を何食わぬ顔で裏切り、踏み台にした過去もある。
自分に利益があるとわかると悪口をいっていた相手と平気で一緒に仕事していたりする。
飲み会では自分のことや自慢話しかせず、批判するとすぐスネる。
ほかにも、他人の意見を自分の主張にする、助言は自分の手柄にするなど、
ニッポンの性犯罪は知人や恋人間でおきることが圧倒的に多いため、表沙汰にしにくい。
傷ついた被害者は警察に訴えたとしても、思い出したくないことを根掘り葉掘り訊かれ、さらに精神的においつめられる。
顔見知り同士の事件があまり扱われないのはネタのインパクトがなく、本人同士のいざこざの延長と軽く思われているのだろう。
また、性犯罪の話題になると被害者にも落ち度があるという心許ない意見がわき出る。
自分が犯罪(危機的な状況)に巻き込まれたとき、自分が思っている以上に頭は回らないし身体は動かないことは理解してほしい。
性犯罪は親告罪なため、打ちあけられた人たちは話を聞いてあげること以外何もできない。
目の前に加害者がいても何もすることができずジレンマがおこりストレスが溜まる。
この辺は、被害者の意思が優先とはいえ、法でなんらかの対応ができないものだろうか。
加害者のいまの立場があるのは2010年に被害者が告発しなかったからである。
その彼女は夢を諦めいまは姿を消している……。
「変態アニメーションナイト」なるイベントを開催していて虫唾が走る。
そんな、犯罪まがいのことをしても法的にバレなければ、東大で博士の学位を取得できるニッポン。
美しい国ですね。
むしろ、性犯罪者だから東大に入学できない博士も取得できない、というほうが不健全じゃね? 「性犯罪が表沙汰になりにくい」ということだけが問題で、東大は関係なくね?