九州場所で5年ぶり勝ち越し豪風、千秋楽に9勝目挙げる

2016年11月27日21時31分  スポーツ報知
  • 豪風(左)におしたおしで敗れた逸ノ城(右)

 ◆大相撲九州場所千秋楽 ○豪風(押し倒し)逸ノ城●(27日・福岡国際センター)

 大相撲九州場所千秋楽が福岡国際センターで行われ、東前頭7枚目・豪風(37)=尾車=が、西前頭13枚目・逸ノ城(23)=湊=を押し倒しで下した。14日目に九州場所で5年ぶりの勝ち越しを達成。千秋楽で9勝目を挙げ有終の美を飾った。

 勝ち越しを決めた14日目は立ち合いで変化。NHKのテレビ解説だった師匠の尾車親方(元大関・琴風)が「いいことを言ってくれなかった」と反省した。この日は、低い立ち合いから逸ノ城を翻弄。正面から当たってはいなし、最後は相手を土俵下に転げ落とした。会心の相撲に「昨日の今日でチャラじゃないですか」とほほ笑んだ。

 16年最後の一番を終え、名古屋場所中に右足小指を骨折していたことも明かした。「二か所の亀裂が入っていた。雪駄の鼻緒が当たっても痛かった。今はだいぶいいけど」と苦笑い。初場所(1月8日初日・両国国技館)は番付を上げ上位陣と対戦の可能性もある。幕内最年長のベテランは「自分は自信がないですから。心を落ち着けるには稽古するしかない」と早くも来場所へ闘志を燃やした。

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