3回目の優勝の鶴竜は、日馬富士を破り14勝1敗、愛妻からのキスに「最高です!」

2016年11月27日18時4分  スポーツ報知
  • 支度部屋で支援者らとバンザイする鶴竜(中央、中央右は妻のダシニャム・ムンフザヤさんと子供のアニルランちゃん)

 ◆大相撲九州場所千秋楽 ○鶴竜(寄り切り)日馬富士●(27日・福岡国際センター)

 14日目に7場所ぶり3回目の優勝を決めた横綱・鶴竜(31)=井筒=は、結びで横綱・日馬富士(32)=伊勢ヶ浜=を寄り切りで破り、14勝1敗で千秋楽を締めくくった。日馬富士は11勝4敗。

 表彰式でのインタビューで鶴竜は「違った意味で本当にうれしいです」と声を弾ませた。インタビューアーから「違った意味とは」を聞かれ、「ここ1年、2年、ケガに苦しんで思うようにいかなくて体と気持ちが絡みあわなかったんですが、その中でも腐らずにやってきていい結果になって良かったです」と過去、2回の優勝とは違う感慨をかみしめていた。

 昨年の秋場所以来、7場所ぶりの賜杯に「横綱として責任を果たせないのが一番悔しかったし苦しかった」と優勝できない日々を振り返った。その間の支えは「ボクが入った時から応援してくれるファン、家族、親方、おかみさん、すべての人の支えがあって今のボクがいます」と感謝した。

 今場所は初日から10連勝も11日目に大関・稀勢の里に敗れた。2年前の九州場所とまったく同じ展開に「2年前にまったく同じことがあって、その時はズルズルと終わっちゃったんですけど、今度はここで成長したところを見せる思いでやった」と明かした上で「2年前に止まっていた時間がやっと動き始めた」と前を見据えた。

 取組後には観戦に来ていた妻・ムンフザヤさんから祝福のキスがあったことを聞かれ「最高です!」と笑った鶴竜。来年の抱負を「この気持ちを忘れずにさらに成長していきたい」と自身初の連覇を見据えていた。

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