【侍ジャパン】大谷、フォーク勝負!世界一へ二刀流始動
日本ハム・大谷翔平投手(22)が27日、来年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向け、千葉・鎌ケ谷市内の2軍施設で始動した。WBC使用球を使った壁当てで2週間ぶりの投球。滑りやすいとされるボールで決め球のフォークを操るのは難しいが、重点的に練習して武器にすることを断言。例年1月中旬のブルペン入りを同上旬に早めて調整する可能性を示唆した。また、今季22本塁打を記録した打撃の秘訣(ひけつ)を明かした。
鈍い音が響く。投手・大谷は1球ごとに握りを確かめながら、ゴム製の壁へ白球を投げ込んだ。侍ジャパン強化試合から中13日。ファンとの握手をあえて左手で行い、オフの楽しみだったゴルフを断ってまで休ませてきた右腕を“解禁”し、約15分間の壁当てで始動した。
「特に変わらないですね。投げたくないというか、休みたいだけだったので。(投球の)感触が変わることはなかった」
3月7日のWBC開幕(キューバ、東京D)まで100日。この日は滑りやすいといわれるWBC球を使い、シーズン中は見せなかったノーワインドアップからも試投した。
「今日ぐらい(の軽めの投球)なら違いはない。多少でも球が違えば、感触も変わるし、(肩肘に)張りが出てくるかもしれない。ただ、考えても仕方ない。これでやるしかない」
侍ジャパン強化試合中はスライダーなど横の変化で勝負する日本ハム・宮西、ヤクルト・秋吉が滑る球に対応する一方、フォークを決め球とするソフトバンク・千賀らが制球に苦しんだ。スライダー、フォークを勝負球とする剛腕の配球に変化は出るのか―。きっぱりと首を横に振る。
「スライダーがよく曲がるからといって、初めからフォークを捨てる考えはない。フォークも僕の武器。そこを重点的に練習して試合で使えるようにしたい」
メジャーで流行中のツーシームなどの動く球にも「今持っている球種が完成しているわけでない」と興味を示さない。日本最速165キロの剛速球、スライダー、カーブの精度を高め、さらに今季も勝負球として使い、修羅場をくぐり抜けた最速151キロのフォークをWBC球でも自在に操れれば、向かうところ敵なしだ。
例年は1月中旬にブルペン入りするが、「キャンプでも実戦が早いらしいので。例年より早いかも」と年明けにも本格的に投球練習する意向だ。「(前倒しの調整は)初めてなので不安はあるけど、それがシーズンに響く、響かないは関係ない。まずは日本代表として3月にベストな状態でいく」。強い覚悟で世界の頂を目指す。(小谷 真弥)