【侍ジャパン】坂本、侍一色「そこだけ集中」リベンジ世界一へGモード封印

2016年11月28日6時0分  スポーツ報知
  • 侍ジャパンを引っ張る坂本

 巨人・坂本勇人内野手(27)が27日、来年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、期間限定で“脱・G戦士”になることを明かした。「今はWBCのことしか頭にないです。世界一になるために、まずはそこだけに集中してやっていきたい」。現地時間3月22日の決勝(ドジャー・スタジアム、日本時間23日)を終えるまでは完全に侍モードに切り替え、2大会ぶりの世界制覇を目指す。

 年内には強度を上げた本格的な練習に入るつもりだが、視線は世界の猛者たちを向いている。「まずは(メンバーに)選ばれることが一番」と言いながらも、取り組むべき課題は多い。「(本大会へ)不安を残さないように、やれることは万全にやっておかないといけない」と引き締めた。

 〈1〉ライバル国の分析 対戦国はアジアだけでなく、キューバなどさまざまな地区のチームが多い。どういう投手がいて、特長や配球はどうなのか。スコアラーからデータを収集するだけでなく、動画チェックもする。

 〈2〉WBC球への対応 試合中、ショートはボールを処理することが多く、短期決戦では1つのミスが命取りになる。滑りやすいと言われるボールも、自主トレ期間中から使用し続ければ、送球も安定する。

 〈3〉球場への対応 決勝ラウンドの舞台ドジャー・スタジアムは内野も天然芝だが、G球場外野を使ってゴロ捕球して予行すれば、不規則な球の動きにも対応しやすくなる。

 あらゆる練習が、リベンジマッチへとつながる。13年の第3回大会は、ショートのレギュラーとして6試合に出場。2次ラウンドのオランダ戦(東京D)では、WBCの侍ジャパン史上初となる満塁弾を放つなど存在感も見せたが、25打数6安打で打率2割4分だった。「チームに迷惑をかけた部分がたくさんあった」。この先の4か月間は、巨人の坂本ではなく、侍ジャパンのSAKAMOTO。今季首位打者のタイトルを引っさげ、名誉挽回を期す。(尾形 圭亮)

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