多汗症って治るの?汗が出る原因や症状とは?3つの種類と6つの治療法・対策方法を知って悩みを解消しよう!
多汗症は異常に汗をかく汗腺の疾患で、原因は精神的なものが多いと言われていますが、クスリなどの副作用でなっている場合もあります。今回は多汗症について詳しく調べましたので、もしかして自分は多汗症なんじゃないか?と思っている人にぜひ読んでいただきたいです。
多汗症に悩んでいますか?
多汗症の場合、暑いなどの温度が原因で汗をかくわけではなく、突然大量の汗が出てきて不快な思いをします。その原因は様々で、人によって違うといわれています。多汗症の人は、人と握手をする、椅子に座る、腕を上げるなどの動作がしにくくなります。
誰でも手のひらや脇に汗をかきますが、日常生活に支障をきたす位になるとその悩みは深刻です。特に思春期などは周りの人にどう思われるかとても気になります。テスト用紙を濡らしてしまうのではないかなどと精神的にストレスになり、症状が更に悪化してしまうこともあります。
今は色々な治療方法があります。その多汗になっている部位によっても治療方法が違います。最近では脇の多汗症に効果のあるボトックス注射も保険がきくようになったようですので、最近汗を異常にかくようになったと思われるならば、一度お医者さんに診てもらった方がいいでしょう。
多汗症について知ろう!
多汗症とは?
多汗症は、普通の人が汗をかくというレベルとは違い、体の様々な部位に大量の汗をかく病気です。最初の頃は少し人より汗かきだと認識し、徐々にこれはただの汗かきではないと自覚するようになります。汗で学業や生活にも支障があるため、今では治療が健康保険対象になっています。
勘違いされやすいですが、多汗症は精神異常の疾患ではなく、身体異常の疾患です。多汗症患者の方は交感神経が敏感だと言われており、この交感神経が異常に働いてしまいます。汗が滴り落ちるほどの方も多く、普通の生活ができないこともあります。
日本人の多汗症人口は多く、約4%は多汗症だといわれており、多汗症患者は決して少なくありません。思春期の学生や社会人の患者はテスト用紙や書類などを濡らさないかと、いつも心配や配慮をしなくてはいけなく、精神的に疲れてしまうこともあるようです。
特に思春期の時は、小さなことでも恥ずかしいと感じる年頃なので、友達に指摘されたりするとそれがトラウマになり悩み始め、消極的になったり敏感になったりして、余計に汗をかいたりするようです。
多汗症の分類は?
多汗症には局所性多汗症と全身性多汗症の2種類があります。局所性多汗症にはわき多汗症・手掌多汗症・足蹠多汗症があります。わきに大量の汗をかくので人前で手を上げづらかったり、手に大量の汗をかくので、滑りやすい物を持つのが困難で、生活上で困ることがよくあります。
全身性多汗症の場合は、体の至る所に汗をかくのが特徴です。全身性多汗症の場合、中枢神経の病気や内分泌の病気が原因で汗をかくので、皮膚科ではなく神経内科などで診療してもらうようになります。
多汗症の区別
多汗症には原発性多汗症と続発性多汗症の2種類あり、原発性多汗症は何が原因で多汗症になってしまっているのか分かりません。これは先天性形質のためで、前頭葉・海馬・扁桃核などの脳の各部に何らかの問題があり、発汗すのではないかといわれていますが、まだはっきりした原因は解明されていません。
続発性多汗症の場合は、病気のために汗を大量にかくようになっています。また、服用している薬が原因の場合もあるようです。続発性多汗症は後天性形質です。特に甲状腺機能亢進症・脳梗塞・痛風・糖尿病・パ-キンソン病で多汗症になるといわれており、病気の元凶を治すのが重要でしょう。
多汗症の症状
普通、夏などの外の気温が高いために汗をかいたり、体を動かしたときに体が熱くなり汗をかきますが、もともと汗は、体温を調節するために分泌されます。これは温熱性発汗といい、運動をしたときは頭や背中などから大量に汗が流れ出ます。
しかし体の熱さとは関係なく汗をかくのは精神性発汗といい、緊張する状況になると汗をかくようになります。これは、特に手足に汗をかくといわれており、症状がひどくなると生活の色々な場面で困るようになり、本人は悩むようになります。他人と関わらなくなったり、精神的な病気になることもあるようです。
局所性多汗症の種類は?
頭部の多汗症
精神的発汗が原因で汗をかく頭部の多汗症は、いつもハンカチで汗を拭くなどするため、多汗症だと隠すことができないといわれており、精神的にも負担が大きいようです。人を話しているときも頭から汗がダラダラと滝のように流れてくる人もおり、女性は特に気にするようになります。
頭部の発汗の原因は精神的な要因の他に、頭部多汗の人が辛い物を食べたときや、夏などの気温が暑いときに多量の汗をかくことも見られます。
腋窩多汗症
脇の下が多汗症のことを腋窩多汗症といいます。普通の人でも緊張したり気温が高くて暑かったりすると汗をかきますが、その量が大量のため洋服の脇の部分が大きく濡れてしまい、着る服を選ばなくてはいけなかったり、臭いが気になるため消極的になったり、本人はとても敏感になります。
白いシャツの脇の部分が黄ばんでしまい、洗っても落ちなかったりして、高い服をダメにしてしまったりと、色々な支障が出てきます。腋窩多汗症は女性よりも男性に多いといわれています。
掌蹠多汗症
掌蹠多汗症は手と足の両方の多汗症のことをいいます。手に大量の汗をかく人はだいたい足にも大量の汗をかくといわれています。精神的な緊張などが原因となり汗をかくことが多く、「今は大事な時だから汗が出て来て欲しくない」と思うと、とたんに汗が出てくるそうです。
足に汗をかくのは人に知られずにすみますが、夏は特に汗を大量にかくので、ハンカチやハンドタオルを何枚も持ち歩く人も少なくないようです。
掌蹠多汗症の種類と重症度
手掌多汗症
手掌多汗症のはっきりとした原因は分かっていませんが、高温地帯で湿度の高い地域に多く見られるといわれています。交感神経が異常に働き汗が大量に出るため、手のひらや足裏に大量に汗をかくのが特徴です。汗腺に異常があるわけでもなく、精神的な要因で発汗するといわれており、精神的多汗症の部類に入ります。
手掌多汗症にもレベルがあり、1~3に別れています。レベル1は、人から見ても分かりずらく触らない限りほとんど分かりませんが、手に光が当たると光る程度です。レベル2は、汗は水滴になるくらいの量です。汗で手がべっとりと濡れているくらいです。レベル3になると、汗がポタポタと垂れ、明らかに多汗症だということが誰が見ても分かる状態です。
足蹠多汗症
足蹠多汗症の人は足の裏に大量の汗をかくので靴を脱ぐところに行きづらく、サンダルも履けないなど日常の生活に支障をきたすことが多いです。特に夏などの汗ばむ季節にも、靴下と靴を履かなくてはいけないため靴の中が蒸れ、靴の中の臭いが強くなります。
そして靴を脱いで歩くと足の跡がつくので、なかなか人の家に行くことが出来ないという声もあります。また足の裏がいつも湿っているので、足の角質がふやけ感染症にかかりやすくなります。
重症度について
前述したように、掌蹠多汗症のレベルは3つに別れます。この3つのレベルで自分の掌蹠多汗症のレベルを知ることができます。
レベル1:手のひら湿っているまたは少し濡れている程度で、汗が流れ落ちるほどではありません。ハンカチで拭けば何とかやり過ごせます。
レベル2:手を開いていれば汗が滴るほどではありません。しかし、水滴ができるので人から見ても汗の異常さが分かります。
レベル3:手のひらを開いたままでも汗が流れ落ちるほどで、生活する上で色々なことに支障を感じます。汗のせいで携帯電話が壊れるなどの話もよく聞きます。ハンドタオルなどは手放せない状態です。
多汗症に関する数値と似た症状とは?
発症している人の数
日本人の多汗症率はとても高く、7人に1人だといわれています。しかし、実際に治療を受けている人は3万5千人~7万人のみといわれており、自分が多汗症だと自覚していても何とかやり過ごせているから、治療を受けないという人や、汗かきだけど多汗症だとは思っていない人もいるようです。
多汗症の発症者数を他の国と比べると、日本人は多汗症の人が多いことがデーターで分かっており、外国に移り住んだ日本人の多汗症患者がとても多いことも分かっています。
男女比率は?
男性と女性の多汗症比率は1:1でほとんど変わりません。年齢は10代~30代が最も多いといわれています。女性ホルモンは汗を抑制するように働くといわれていますが、男性ホルモンは反対に発汗させる働きをするそうです。
普通は男性の方が体温が高く、女性は男性に比べ冷え性なども多く、基礎代謝が低いので、汗をかく印象が強いのは男性の方でしょう。また女性は皮下脂肪が多いので、熱を体の外に逃がしづらいといわれています。それが原因で汗をかいている印象が男性よりも低いのかもしれません。
多汗症と汗かきの違いとは?
汗は誰でもかきますが、体を動かしたときに体の温度が上昇し、体の体温を調節するために汗をかきます。汗かきの人はその体温の調節が敏感に働くため、汗をよくかきます。また、脂肪がたくさん体についていると、汗をかきやすくなるので、太っている人は汗をよくかくようです。
多汗症の人の場合は、体を動かした時に体温調節するために汗をかくのとは違い、たとえ気温が低い状態でも汗をかきます。その汗をかく体の箇所も色々で、体全身にも汗をかきますが、手・足・頭が多く、ただの汗かきとは比べようがないくらいの量の汗をかくのが特徴です。
多汗症と腋臭症の違いとは?
汗を大量にかく多汗症と腋臭症は全く違う疾患でありますが、多汗症は汗を大量にかくため夏場の場合は特に、臭いを発することもあり、本人とっては深刻な悩みになることがあります。皮膚にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2つの皮脂腺があります。多汗症の場合はエクリン汗線から大量の汗が出るといわれています。
腋臭症の場合はアポクリン汗腺の量が人より多く、100万個のアポクリン腺が特に脇の下、乳輪の周り、陰部周辺、耳の穴に集中しているといわれいます。
腋臭の人は乳輪や陰部にも独特の臭いがするというのは、アポクリン腺が集中しているからでしょう。普通エクリン腺から出る汗は粘りこっくない汗で、サラサラとしています。しかし、アポクリン腺から出る汗は粘りっ気があるといわれています。
このアポクリン腺から出る汗とエクリン腺から出る汗が混ざり合うと、腋臭の臭いになるといわれています。このアポクリン腺から出る汗とエクリン腺から出る汗が混ざる時に雑菌が分解するといわれています。脂っこい料理、肉料理が好きな人は特に腋臭になりやすいようです。
多汗症の原因
更年期のホットフラッシュ
更年期になるとホットフラッシュという症状になるのは有名ですが、大汗を全身や体の一部にかくようになります。更年期のホットフラッシュの主な原因は、女性ホルモンのエストロゲンのバランスが悪くなるためで、視床下部でコントロールされている交感神経が正常に働かなくなるためです。
体中が火照り、かぁーっと熱くなり、大量に汗が吹き出てきます。一日中暑い人もいれば、急に暑くなって大汗をかいたと思ったら、汗がひくという症状を繰り返す人もいます。
更年期前はとても寒がりで、夏でも屋内の冷房がきいている場所では、カーディガンなどが手放せなかった人が、更年期になり暑くて仕方がなく、大汗をかくなど更年期になると体質が変わってしまいます。
過度のストレス・不安などの精神的発汗
精神的要因・過度のストレス・緊張・不安などで多汗症になるといわれています。多汗症の人でなくても緊張する場面では汗をかきますが、多汗症になってしまうと、交感神経が優位になり、大量の汗をかくようになってしまいます。この精神的な多汗症のことを精神的発汗や、発汗恐怖症ともいいます。
自立神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、多汗症になる場合があります。改善するには、そのストレスになっていることを改善するか、精神安定剤などのくすりを飲むなどの処置をする必要があるかもしれません。
病気が原因で多汗症になることも
原発性多汗症と続発性多汗症のことは先述しましたが、何らかの病気が原因でなる多汗症を続発性多汗症といいます。続発性多汗症の場合は、多汗症を引き起こす疾患として有名なのは甲状腺機能亢進症です。
また、精神的な病気や結核、何らかの病気で手術を受けた後、薬を服用しているなどが原因になることもあり、病気が治れば多汗症も治るといわれています。
親からの遺伝かも?
多汗症は、エクリン汗腺からの異常な発汗で、交感神経が正常に働かなくなることにより、そのような症状が表れます。原因が交感神経の異常な働きといわれていますので、多汗症が遺伝するかははっきりと分かっていませんが、親子代々多汗症の人もいますので、全く遺伝しないとはいえないのが現状でしょう。
生活習慣の乱れ
現代はストレス社会ですから、仕事や人間関係など色々な緊張や精神的なストレスによる、ホルモンバランスの崩れで多汗症になってしまうこともあるようです。また暴飲暴食やアルコールの飲みすぎ、睡眠不足などの生活習慣の乱れによって、汗の分泌が活発になることで大量の汗をかくようになります。
多汗症の治療方法は?
外用薬の処方
多汗症の治療には、汗止めの薬として塩化アルミニウムが使われています。毎日塗布することで、汗のエクリン腺に直接働きかけ、このエクリン腺を閉塞することで多汗症が治るといわれています。しかし、効果は持続する期間が数日~数週間と短いので、反復するようになります。
この塩化アルミニウムは、効果があるといわれているものの、全ての多汗症の人に効くわけではなく、この薬だけで全ての症状が良くなるわけではありません。しかしこの薬がよく効く人は、数日で症状が軽くなるようです。またこの薬を用いて治療する場合は、定期的な通院が必要でしょう。
内服薬の処方
多汗症の内服薬で使用される薬は、交感神経抑制剤・抗うつ剤・抗不安薬・抗コリン剤です。交感神経抑制剤の働きは、交感神経を抑止させ自律神経を整えます。
抗うつ剤は神経的に不安になりやすい人に用い、SSRIなどの抗うつ剤を服用することにより、普段ストレスになっていることへの不安を感じにくくします。抗不安薬は抗うつ剤同様、日頃不安に感じていることがある時に服用します。
また抗コリン剤は、アセチルコリンという神経伝達物質の放出を抑える薬で、このアセチルコリンを抑えれば症状を抑えることができるといわれていますが、副作用として便秘や口の渇きなども起こる可能性があります。
ボツリヌス治療毒素注射
2012年からボトックスでの治療が保険適応になり、ボツリヌス菌をワキの下に直接注射する治療法が保険を使ってできるようになったそうです。A型ボツリヌス毒素をわきに注射することにより、汗腺への刺激をの伝達を止めます。
この治療は4~9か月効果が持続するといわれており、定期的に通院する必要があります。治療を受けてから数日で効果が表れるといわれており、効果の個人差はあるものの即効性はあるようです。この治療はわきの多汗症に用いる治療法です。
イオントフォレーシス療法
イオントフォレーシス療法はメスを使った手術をすることなく、気軽に受けられる治療法といわれています。この治療は手や足などの汗をかく患部に弱い電流を流し、汗腺をすぼめる治療法です。この治療法を受ける場合は、少なくても週に1~2度は通院する必要があります。
このイオントフォレーシス療法は、途中で止めることができないため、治療の期間は定期的に病院に通う必要があります。そのため週に1~2回通院することができない人には向かないでしょう。大きな確率で症状が良くなるといわれていますが、12回目くらいから効果が感じられるようになるそうです。
手術
多汗症の手術では、発汗を促す交感神経を遮断します。この手術を行うときは全身麻酔をする必要があり、腹腔鏡を使い左右の背骨を走行している交感神経を遮断します。この手術をすると、それ以降は汗が出なくなるのと同時に、代償性発汗がみられ、体の他の部位が多汗になるといわれています。
また、クリップという施術方法では再発しやすいといわれていますが、星状神経節ブロックや胸部交感神経ブロックなどの施術では再発しずらいそうです。術後の副作用として、味覚性発汗やホルネル現象、手が乾燥したり、自律神経失調症になる人もまれにいます。
その他の治療法
多汗症の治療は他に、漢方を用いた治療法や、緊張しやすい性格の人は心理療法を受ける患者さんもいるようです。これは直接汗に働きかけるものではなく、精神面の治療であり、不安に思う気持ちを軽くするのが目的です。
自分でできる多汗症対策って何がある?
市販薬を利用する
制汗作用がある薬も市販で売っていることは売っているようですが、市販の薬は塩化アルミニウム液の濃度がとても弱く、あまり効果を感じないようです。もともと塩化アルミニウム液は実験用で作られたものなので、医師に処方してもらったほうが、濃度が高くよく効くようです。
漢方薬を服用する
多汗症の症状に効果のある漢方薬があります。漢方薬は普通のクスリとは違うので、長期間服用する必要があります。また漢方が体に合っていなかった場合逆効果になったり、体調を悪くしてしまうこともありますので、きちんと専門医の診察を受けましょう。
●緊張を緩和するタイプの漢方
・柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
・柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
●更年期に起こるホルモンバランスの乱れにより発汗を抑える漢方
・加味逍遥散(カミショウヨウサン)
・女神散(ニョシンサン)
●手汗に効果がある漢方
・桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ)
多汗症に効くツボを押す
汗を一時的に抑えるツボがあるので、ご紹介しますので、緊張する場面などでこのツボを押すようにするとよいでしょう。
●後谿(こうけい)
感情線の付け根、手の平の握ったときにプクッと膨らむところ。体の熱を鎮めるまたは取るツボ。また肩こりや腰痛にも効果があるといわれています。
●労宮(ろうきゅう)
こぶしを握ったときに中指と薬指の先端の間、手の平の中央にあるツボ。カラダの緊張の緩和、気持ちを落ち着かせる、自律神経改善、疲労回復、手のほてり、手汗、動悸、胃腸の不調首のこり、肩こりなどに効果があります。
●陰郄(いんげき)
手の平を上にし、小指側の付け根から1.5cmほど腕の方に行ったところにあるツボ。体の余分な熱をとる他、のぼせ、息切れ、動悸、鼻血、狭心症にも効果があります。
●大包(だいほう)
ワキの下の第六肋間、側正中線の直下にあるツボ。顔やワキの下の汗、全身の関節痛、喘息に効果のあるツボです。
●復溜(ふくりゅう)
アキレス腱の前へり、足の内側のくるぶしの高いところから指2〜3本分上にあるツボ。下腹部の冷え、月経痛、代謝をコントロール、疲労回復、耳の痛み、冷え性、足のむくみ、歯の痛み、生理痛の緩和に効果のあるツボです。
●合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が合流点よりやや人差し指よりにある窪みにあるツボ。体の水分を調節するほか、頭痛、喉痛、生理痛、腹痛、歯痛、鼻炎、便秘に効くツボです。
多汗症対策グッズを利用する
制汗剤を選ぶ時のポイントは、天然由来のものを選ぶことです。そこでオススメなのがミョウバンです。ミョウバンには臭いを抑える効果があるといわれています。ミョウバンは水に溶かすと酸性になり、脇の臭いの元になる細菌の繁殖を抑えます。また、ミョウバンは抗菌・殺菌効果もあるので、ミョウバン入りの制汗剤をお勧めします。
またミョウバンは毛穴の小さくする効果があるともいわれています。このミョウバンを主成分に配合してある制汗剤も市販で販売してありますし、手作りでも作れます。脇の臭いが気になる時は特に、お風呂上りなどにミョウバンスプレーを吹きかけ、細菌を増殖させないようにしましょう。
多汗症についてもっと知りたい!
治療が可能な診療科
多汗症の治療をしてくれる診療所やクリニックは、皮膚科、麻酔科、形成外科などでそれぞれの科ですべての多汗症の症状の治療をしてくれるのではなく、それぞれの得意な治療方法があるようです。また美容外科などもボツリヌス菌由来の注射薬(ボトックス)の治療も行っています。
自分の症状はどの病院に行ったほうがいいのか、今はネットなどでも検索すればすぐ出てきますので、その方法で一番自分に合った病院を見つけるのがいいでしょう。もしどの科に行くか迷ったならばまずは皮膚科で診てもらってもいいのでしょう。
健康保険の適用について
脇に汗をかく腋窩多汗症やボツリヌス菌由来の注射薬は、保険適用が可能になったようです。しかし、すべての多汗症の治療に保険が適用する訳ではなく、生活に支障があると国が判断した重症な症状に保険がきくようです。
特に、思春期は小さなことで気にする年頃ですし、勉強などに支障をきたす場合があります。また社会人になったら、握手をしずらかったり書類を濡らしてしまったりと、仕事もしずらくなります。このような多汗症の重症患者にとって、保険が使えるようになったことは、まさに朗報でしょう。
多汗症が発症しやすい時期
多汗症の症状にもよりますが、一般的にいわれているのは、小さなこどもの時から多汗の症状が出始めるようです。思春期には症状が良くなることもありますが、局所性多汗症の手のひらの多汗症は、歳をとってもずっと続くといわれています。
まとめ
多汗症の場合、精神的なことで汗をかいてしまうことが多いので、気にしないのが一番ですがそうもいかず、「汗臭いんじゃないか?」「汗で手が濡れているのが分かるんじゃないか?」と思うと余計に交感神経が活発になってしまい汗を大量にかいてしまうようです。
今は良い薬や治療法もあるようですので、早めに病院に行って専門の医師に診てもらったほうが良いでしょう。汗をたくさんかくことを気にしているのにそのままにして、ただ悩んでいるとうつなどの精神的な病気になりかねません。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧