風邪薬ってどれがいいかわからない…そんな人におすすめの市販薬をご紹介

風邪…みなさんはどうやって治しますか?医者に行く人、自力で治そうとする人、市販の風邪薬に頼る人…対応は様々です。風邪薬なんて飲んでも意味がないとか、風邪で医者にかかっても治らないという意見を聞くことがありますが、実際どうなのでしょうか?この記事では、風邪で病院にかかるメリットと処方される風邪薬の内容、市販されている風邪薬の選び方、おすすめの風邪薬の紹介をします。風邪のときに参考にしてください。

よく効く風邪薬ってどうやって選べばいいの?

この風邪薬ぜーんぜん効かない!という経験はありませんか。また、風邪薬が効きすぎて眠くて困る…ということもありますよね。でも、ドラッグストアに行くとあまりに種類が多く、どの風邪薬を選んでいいのか本当に迷ってしまいます。この記事では、風邪薬の種類や副作用などについて詳しく解説し、自分に合った風邪薬を選ぶ方法をお伝えします。

風邪薬について

風邪薬を飲んだことがないという人はほとんどいないでしょう。風邪薬は薬の中でもなじみがあるものです。しかし、実は知らないこともたくさんあります。このセクションでは風邪薬の服用をするかどうかを決めるにあたり、知っておくべき基本的な情報をまとめています。

風邪薬とは…?感冒薬と同じ

風邪薬と感冒薬は同じものを指します。ただし厳密には、「風邪」はかぜと同様の症状を表す感染症を総称した言い方です。一方「感冒」は普通のかぜ症候群のことを指します。ですから、かぜ薬の中には、「感冒薬」と言う名称になっているものもありますが「風邪薬」と同じです。

一般的に、風邪薬というのは風邪にかかった時に服用するものです。しかし、実は風邪そのものを治すというよりも、風邪のときに起きてくる様々な症状、鼻水や咳、熱などの苦痛を和らげるための薬です。このような、起きてくる症状に対してそれを抑えることを目的とする治療法を対症療法と言います。つまり風邪薬は風邪の対症療法のためにつくられた薬ということができます。

漢方薬と西洋薬の風邪薬は、もともとの考え方に違いがある

風邪薬には、主に西洋薬と漢方薬の2種類があります。どちらも風邪に効く成分が含まれていますが、両者には根本的な違いがあります。それぞれの特徴の違いをご紹介しましょう。

1.西洋薬…化学的に合成されて作られています。風邪のそれぞれの症状に対して効果を発揮するようになっています。身体の特定の部分に作用し、何かしら副作用(眠くなるなど)があるのが特徴です。

2.漢方薬…生薬(植物や動物)からできています。体の特定の部分だけでなく全身に効果を発揮し、その人の持つ治癒力を高めて治すという考え方のものとに配合されています。副作用はありますが、少ないのが特徴です。

病院で処方される風邪薬と市販の風邪薬の違いは、その成分

軽い風邪の場合、ほとんどの方が市販薬で済ませてしまうかもしれません。最近では、ドラッグストアや薬局だけでなく、コンビニや通販でも風邪薬を購入することができます。市販の風邪薬と病院で処方される風邪薬との違いは何でしょうか?

1.市販の風邪薬…市販薬はより多くの人に買ってもらわなければ商売として成り立ちません。ですから不特定多数の人の様々な風邪症状に対応できるように、多種多様な成分が配合されているのが特徴です。実際は咳の症状だけしかなくても、市販の風邪薬を服用すると鼻水や鼻つまり、熱に効く成分も同時に服用してしまうことになります。

2.病院で処方される風邪薬…ドクターが診察のときに風邪の症状について細かく聞いてくるのは、症状に応じた薬のみを処方するためです。熱があれば解熱剤、咳があれば咳止めを処方します。咳の症状しかないのに鼻水を止める薬を処方することはありません。また、病院では必要だとドクターが判断した場合には抗生物質を処方することもあります。(詳しくは後述します)

妊婦や授乳中は、風邪薬を飲む時に注意が必要

妊娠中は臍帯を通してお腹の赤ちゃんに薬の成分が移行しますし、授乳中は母乳を通して移行します。ですから、市販の総合感冒薬では妊娠中、授乳中は服用を控えるようにと注意書きがしてある場合が多いでしょう。これは必ずしも危険だというわけではありません。用量や副作用に関するデーターが不十分で安全性が確証されていないために服用を勧めていないことが多いのです。

病院で医師が処方する風邪薬の場合には、妊婦や授乳中でも服用可能なものがあります。例えば風邪で熱があるときに妊婦でも安全に服用できる解熱鎮痛剤があります。また授乳中の場合は、医師の指示のもとに風邪薬の服用と授乳のタイミングをずらしたり、一時的に人工ミルクを飲ませるという方法で、服用可能になる場合もあります。

お酒やコーヒーと一緒に風邪薬を飲むのは危険

風邪薬をお酒やコーヒーと一緒に飲むと、風邪薬に含まれる薬の効果が強くなる相互作用が起こる場合があります。例えばお酒(アルコール)はもともと中枢神経に作用して眠気を催しますが、風邪薬の中にも中枢神経に作用する抗ヒスタミン剤が含まれていることがあります。ですから、同時に服用すると中枢神経を抑制する作用が強くなりすぎ、強い眠気が起こる可能性があります。

一度体内に入ったアルコールが完全に抜けるまでは、約10時間かかると言われます。また、風邪薬を服用した効果は約5時間続くと言われます。これをまじめに考えると、風邪薬を服用する前の10時間、服用した後の5時間はアルコールを控えた方がいいということになります。要するに、風邪薬を服用中はアルコールを全く控えたほうが無難だということかもしれませんね。

またコーヒーにはカフェインが含まれていますが、実は市販の風邪薬にも眠気を抑えるためのカフェインが含まれているものが多くあります。もしコーヒーと風邪薬を同時に服用するとカフェインの過剰摂取になり、強い興奮作用が起こる可能性があります。ですから、コーヒーやお酒で風邪薬を飲むことは避けましょう。

風邪薬についての疑問にお答えします

風邪薬の効果については、いろいろな意見があります。抗生物質の使用は意味がないとか、実は風邪薬は飲まない方がいいといった声です。このセクションではそんな疑問にこたえるべく、風邪薬の効果についてまとめています。

風邪のウイルスに効く薬はない!

そもそも風邪そのものを治す薬はない!というのはご存知でしょうか。なぜかというと、風邪のほとんどはウイルスが体の中に侵入して起こるものだからです。ウイルスに対して抗生物質は無効で、効果があるのは抗ウイルス剤だけです。しかし、風邪の原因となるウイルスは200種類以上あり、それに対する抗ウイルス剤は作られていない、作れないというのが現実です。

風邪薬で風邪の諸症状を和らげて、体力の消耗を防ぐ

風邪のウイルスそのものをやっつける薬でない限り、薬を飲んで風邪が早く治ったり良くなったりということはありません。では、なぜ風邪薬を飲むのでしょうか?それは、風邪の症状を和らげて体への負担を少なくするためです。例えば、咳1回で2kcal 、1日続くと1000kcalもの体力を消耗しますが、咳止め効果のある風邪薬を飲めば咳を軽減でき、体力を奪われずに済みます。

風邪に抗生物質は聞かない?!

風邪薬と抗生物質を同じものと考えている方がもしいらっしゃいましたら、それは誤解です。抗生物質は風邪薬ではありません。抗生物質は風邪の症状を抑える効果はありません。なぜなら、風邪の原因のほとんどはウイルスですが、抗生物質はウイルスに対して全く効果がないからです。

風邪に似た症状を起こす溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症、肺炎球菌などの細菌感染に対しては抗生物質が効果があります。そのためドクターの中には、ウイルスによる風邪なのか細菌による感染症なのかはっきりしない場合や、肺炎のリスクを防ぐために抗生物質を処方します。しかし、抗生物質の乱用は耐性菌(抗生物質が効かなくなる)を生み出すという問題があります。

寝ること!は、いちばんの治療方法

風邪と睡眠時間には深い関係のあることが最近の研究で明らかになっています。睡眠時間が5時間以下になると普通の人に比べて風邪にかかるリスクが4倍以上になると言われています。つまり逆に言えば、しかりと睡眠をとることが風邪の治療にもなります。睡眠は脳の疲労回復や、体力の回復、免疫に関係します。ですから、風邪にかかった時にまず寝ることは特効薬になのです。

医者が風邪薬を処方するのは理由がある

ドクターの中には、風邪薬の乱用に対して警鐘を鳴らす方もいます。ほとんどの風邪は家でしっかりと休めば治るのに、医者が大量の風邪薬を処方するのはどうか?というものです。これには、薬剤による利益主義が関係しているという声があります。

しかし実際、薬を処方して欲しくて受診してくる患者さんを「寝てれば治ります」と言って追い返せば、病院の評判は悪くなり「やぶ医者!」呼ばわりされることになりかねません。また、初期症状は軽い風邪のように見えても、実は重い感染症であるケースがあります。ですから、風邪は寝てれば治ると思っていても、念のために薬を処方するドクターが多いのです。

病院で処方される「PL配合顆粒」は4つの成分が含まれている

「PL配合顆粒」という薬をお聞きになったことがおありかもしれません。これは、病院で処方される総合感冒薬の一種です。この PL配合顆粒には、サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、メチレンジサリチル酸プロメタジンの4つ成分が含まれ、鼻水、鼻つまり、のどの痛み、熱、関節痛などいろいろな症状に効果があります。

ただしPL配合顆粒には、患者さんにとって必要でない成分が含まれていたり、個人差はあるものの下記のような副作用があるために安易に処方しないドクターも多いようです。
1.とても眠くなります。
2.水痘やインフルエンザのときに服用すると、ライ症候群という重い合併症を招くことがあります。
3.服用回数が多いと胃腸が荒れやすくなります。

風邪かインフルエンザか分からない時は病院へ

インフルエンザと風邪の初期症状はとても似ています。インフルエンザなのか風邪なのか見分けがつかない時に風邪薬を飲んでもいいのでしょうか?インフルエンザウイルスそのものに効くのは抗ウイルス剤しかありません。しかし、普通の風邪薬もインフルエンザの諸症状を和らげる効果があると言われています。

例えば、インフルエンザで高熱や関節痛があるときに、市販の風邪薬や解熱剤を服用して熱を下げることもできます。ただし、インフルエンザのときにアスピリンを服用すると重篤な合併症を引き起こす(インフルエンザ脳症など)可能性も指摘されています。風邪かインフルエンザかまだ分からない時は、医師や薬剤師の指示のもとに風邪薬を服用されるのがいいでしょう。

市販の風邪薬の役割は、多くの人に効くこと

風邪の市販薬と病院で処方される薬にはどのような違いがあるのでしょうか?
1.市販薬は成分が少なめです。
2.併用して配合できる成分が制限されています。
3.どの製薬会社の風邪薬もほぼ同じです。
市販薬にこのような特徴があるのは、簡単に手に入れられて乱用される可能性があるため、厚生労働省によって安全の基準が定められているためです。

市販薬の購入は医師による診断の必要ありませんから、自分で効果のありそうな薬を選んで症状を緩和することが目的です。そのため、市販薬はより安全に不特定多数の人に効果があるように作られています。

市販の風邪薬の選び方ってどうするの?

忙しい方は風邪にかかっても病院に行く時間がないというのが現実です。市販薬で済ませてしまう方は多いでしょう。ドラッグストアや薬局にいろんな製薬会社の多種多様の風邪薬があふれています。では、どのようにふさわしい風邪薬をチョイスしたらいいかをまとめてみました。

風邪薬のパッケージを見て、症状から選ぶ

市販の風邪薬を購入しようと思って薬局に行くと、ものすごい種類の風邪薬があるのでどれを選んでいいか分からないということがありますね。すでに風邪の症状が出ている場合には、一番重い症状、つらい症状が何かを考えて選ぶといいでしょう。

例えば大正製薬のパブロンシリーズには、「パブロンエース」「パブロンゴールド」など数十種類のラインナップがあり、それぞれ配合されている成分が異なります。パッケージの表示は「のどの痛み・せき・鼻みずに」「かぜによるさまざまな症状に」「つらいのどの痛み・熱に」などとなっていて、お客が風邪の症状に応じた配合成分の製品を選べるようなっています。

表示されている特徴的な成分で選ぶ

市販の風邪薬は「眠くなりにくい」「胃にやさしい」「生薬配合」など製品ごとにウリとする特徴があります。例えば、仕事で車を運転する人は、眠気を催す抗ヒスタミン成分が入ってない「眠くなりにくい」と書かれたものを選ぶといいかもしれません。また、胃腸の弱い人は、胃粘膜を保護するノイシリン成分が配合された「胃にやさしい」と表示されたものを選ぶといいでしょう。

裏の成分表を見て含有量で選ぶ

風邪薬のそれぞれの製品は、その成分の含有量に違いがあります。例えば、エスエス製薬で出している「エスタック総合感冒」のアセトアミノフェンの含有量は900mmg/1日ですが、「新エスタック「W」」では480mmg/1日量になっています。もしも、のどの痛みや熱を早く治したい場合は、アセトアミノフェンの含有量が多い方の製品を選んだほうがいいかもしれないでしょう。

どの成分にどんな効果があるのか分からないと比較できませんから、購入するときドラッグストアの薬剤師さんにたずねてみるといいかもしれません。

風邪薬の成分とその種類とは

風邪薬は症状に応じて飲むものです。自分の風邪の症状と処方された風邪薬の成分、或いは市販で購入した風邪薬の成分がふさわしいものであるかを見分けるには、ある程度薬の成分に対する知識も必要です。このセクションでは、風邪薬によく使われる薬剤の成分をご紹介します。

熱や痛みに効果的な成分「アセトアミノフェン」他

熱を下げる成分は解熱鎮痛消炎成分とも言い、頭痛や関節痛を取り除く成分と同じです。市販薬で使用されている主な解熱鎮痛消炎成分は以下のものです。ケイヒ末(桂皮松)は生薬成分です。

1.アセトアミノフェン…熱を下げ痛みを鎮めます。
2.サリチルアミド…熱を下げ痛みを鎮めます。悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛にも効果があります。
3.イブプロフェン…炎症を鎮め、腫れや発赤、痛み、熱を鎮めます。
4.ロキソプロフェンナトリウム水和物…痛みや熱をすばやく抑えます。
5.ケイヒ末…発汗作用を促し熱を下げ、痛みを緩和します。

頭痛を和らげる成分「無水カフェイン」

「無水カフェイン」には、頭重感や頭痛を取り除く作用があります。脳の中枢神経に作用して、眠気や疲労感をとり頭をすっきりさせる効果があると言われています。総合感冒薬や解熱鎮痛剤に含まれていることが多い成分です。

体力の回復を助ける成分「ビタミン」

市販の風邪薬には、たいてい体力の回復を促すためのビタミン等の成分が含まれています。以下はその主なものです。
1.アスコルビン酸(ビタミンC)…皮膚や骨や血管のコラーゲン成分の生成に関係し、栄養補給効果があります。
2. ヘスペリジン…ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
3.ニンジン軟エキス… 疲労回復を促進する効果があります。
4.ベンフォチアミン(ビタミンB1誘導体)…体力が低下したときの疲労回復に効果があります。

鼻づまり・鼻水に有効な成分「抗ヒスタミン成分」

鼻づまりや鼻水を抑える成分は抗ヒスタミン成分です。市販の風邪薬に含まれている抗ヒスタミン剤の代表的なものは「クロルフェニラミンマレイン酸塩 」や「クレマスチンフマル酸塩」です。風邪で起こる様々なアレルギー症状を抑える効果があります。

咳に有効な成分「ジヒドロコデインリン酸塩」他

咳を鎮める成分は、数種類あります。総合感冒薬の中には咳止め成分が数種類配合されているもの、1種類だけのものなどいろいろです。カンゾウエキスは、生薬成分です。

1.ノスカピン塩酸塩水和物…咳の中枢に作用し咳を抑えます。
2.dl-メチルエフェドリン塩酸塩…咳を抑え、痰を出しやすくします。
3.ジヒドロコデインリン酸塩…咳を抑え、痰を出しやすくします。
4.デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物…咳を抑え、痰を出しやすくします
5.カンゾウエキス…咳を抑え、痰を出しやすくし、炎症を鎮めます。

風邪薬に副作用ってあるの?

どんな薬にも必ず副作用があります。副作用は必ず起こるわけではありませんが、可能性があることについては事前に承知しておいて万が一起きた場合に早めの対処をすることが大切です。このセクションでは、風邪薬で起こり得る主な副作用についてご紹介します。

風邪薬で眠気を催す成分は「抗ヒスタミン剤」

市販の風邪薬の中には鼻水や鼻づまりを抑えるために「抗ヒスタミン剤」が配合されているものがあります。特に総合感冒薬ではそのほとんどに含まれています。また病院でも抗ヒスタミン剤が処方されることがあります。

抗ヒスタミン剤は、鼻の粘膜のヒスタミン受容体だけでなく脳のヒスタミン受容体にも作用してしまうことにより「鈍脳」という副作用がおこります。鈍脳とは、頭がぼーっとして集中力が低下したり、判断力の低下、作業効率の低下などを招く状態のことです。ですから、風邪薬で眠くなるという副作用を避けるには、抗ヒスタミンが配合されていないものを選ぶしかありません。

解熱鎮痛剤で起こる「めまい」

風邪薬に含まれる解熱鎮痛成分のアスピリンやイブプロフェンには、「めまい」の副作用があります。風邪の症状でもめまいが起こることがありますが、風邪薬の服用後にめまいの症状が現れた場合には、いったん服用を中止して、念のため医療機関を受診されることをおすすめします。

じんましんは要注意!早めの受診を

風邪薬の服用後に身体にじんましんが出ることがあります。じんましんの原因は薬剤だけでなく温度変化やストレスによっても起こりますが、何らかの刺激によって毛細血管から血液がしみだして皮膚に赤い発疹として現れたものです。風邪薬が原因で起こるじんましんを「薬疹」と呼ぶことができますが、薬疹の場合は左右対称に出るという特徴があります。

いずれにしても、風邪薬の服用後に赤い発疹が現れた場合には、服用を中止して医療機関を受診しましょう。風邪薬の服用後1時間~数時間で発疹が現れてくる場合には「アスピリン不耐症」と呼ばれる複数の解熱鎮痛剤に対してアレルギー症状を起こす病気が隠れていることがあると言います。

解熱鎮痛剤は胃を荒らす→吐き気

風邪薬に含まれる解熱鎮痛剤のほとんどは、胃腸障害の副作用が起こる可能性があります。重篤な潰瘍などにならなくても、食欲不振や吐き気、不快感を感じることがあるようです。熱が引いているのに解熱鎮痛剤が配合された風邪薬を服用し続けることにはリスクがあります。症状が治まったら早めに薬を切り替えるのが賢明かもしれません。

その他の副作用として起こり得るものは多くある

2009年~2013年の間に、風邪薬を含む市販薬の副作用が原因で亡くなった方が15名に上るという報告があります。これは風邪薬を服用するときには十分の注意が必要だということです。副作用が起こるかどうか、重いか軽いかには個人差があります。ですから市販薬の場合にも処方薬の場合にも、添付文書の副作用の項をよく読んで異常を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。

風邪薬で起こり得る副作用
1.アナフィラキシーショック…服用後すぐに皮膚のかゆみ、発疹、声がれ、呼吸困難、意識障害が起こる
2.スティーブンジョンソン症候群…発熱、目の充血、全身倦怠感、発赤疹がでる
3.肝機能障害…発熱、皮膚のかゆみ、発疹、目や皮膚が黄色くなる
4.腎障害…尿量が少なくなる、下痢が起きる
5.間質性肺炎…熱、咳、息切れ
6.喘息…息苦しい、呼吸をするとヒューヒュー音がする

おすすめの市販の風邪薬を紹介

風邪薬も人気、不人気があります。効果がないもの、危険なものは売れなくなり、店頭から消えてゆきます。このセクションでは、ネットやドラッグストアなどで人気の風邪薬をご紹介します。私も使ってます~!というものがあれば、幸いです。

風邪のひき始めにおすすめ!「葛根湯」「カイゲン」

風邪はひきはじめが肝心!という言葉をよく効きます。寒気がしたりくしゃみが出たりなど風邪のごく初期は症状を抑えるというよりも、身体を温めて抵抗力をアップさせると効果的と言われています。おすすめは生薬成分配合の「カイゲン」と「葛根湯」です。

1.カイゲン(改源)の特徴
アセトアミノフェンやdL-塩酸メチルエフェドリンなど解熱鎮痛効果や咳止め効果のある成分に加え、カンゾウ末、ケイヒ末、ショウキョウ末、アマチャ末などの生薬成分が配合されています。抗ヒスタミン剤が配合されていないので眠気を催さないというメリットがあります。カイゲンはロングセラーの薬で、風邪の初期にすぐに使えるよう常備しておくと便利です。

2.葛根湯(カッコントウ)の特徴
葛根湯はカッコンという生薬です。寒気、節々が痛いなど風邪のひき始めの症状に対して服用します。葛根湯には血行を良くし身体を温めて、免疫力をアップさせる働きがあります。

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熱がある時は「リングルアイビー」が速く効く!

熱を下げて早く楽になりたいときには、「リングルアイビー」がおすすめです。リングルアイビーの主な成分は消炎鎮痛成分のイブプロフェンで、アセトアミノフェンよりも強い解熱効果があります。またリングルアイビーはイブプロフェンが液状化されにカプセルに入っているので、速効性があります。眠くなりません。

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喉の傷みや咳が出る時のおすすめは「ベンザブロック咳止め」

風邪でのどの痛み、咳や痰の症状が強い場合には「ベンザブロック咳止め」がおすすめです。この咳止めベンザには、ジヒドロコデインリン酸塩やブロムヘキシン塩酸塩、トラネキサム酸が配合されており、のどの炎症を抑え、咳を鎮め、痰の排出を促す効果があります。

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鼻づまりにおすすめは「プレコール持続性鼻炎カプセル」

鼻ずまりや鼻水の強い症状を抑えたいときにおすすめなのは、「プレコール持続性鼻炎カプセル」です。鼻の粘膜に作用して腫れや出血を抑えるプソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩が配合されています。朝と夕の1日2回服用するだけで、鼻の症状を持続的に抑える効果があります。適用には急性鼻炎と書かれていますが、急性鼻炎を起こす原因の多くは風邪です。

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症状が複数ある時におすすめの風邪薬は「ルルアタックex」

風邪の引きはじめの「のどが痛くてちょっと熱っぽい」というときに「ルルアタックex」がおすすめです。第一三共製薬が市販の風邪薬として発売している 「ルルアタックex」は、トラネキサム酸、イブプロフェン、クレマスチンフマル酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩などを含む総合感冒薬です。抗炎症成分、抗ヒスタミン成分、去痰成分など複数の成分が配合されています。

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子供におすすめの風邪薬はパッケージもかわいい「シロップ剤」

子どもに薬を飲ませるのは一苦労です。そんな時役に立つのが、飲みやすいシロップ剤です。シロップ剤というのは、白糖や甘味料を加えて味を甘くしてある薬のことです。子どもウケがいいようにパッケージも可愛く工夫されています。商品によって、適用年齢や副作用が異なりますので、表示をよく確認してから購入されるようおすすめします。

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3ヵ月~8才未満の子ども用。ノンカフェインでコデインなどの強い成分は含んでいません。咳を鎮め、痰を出しやすくします。
2.ムヒのこどもかぜシロップSa(イチゴ味)
3ヵ月~7才未満の子ども用。鼻水、咳、痰、熱などの効果のある子ども用の総合感冒薬です。

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授乳中でも飲める風邪薬「葛根湯」「小青竜湯」

授乳中に風邪薬を服用した場合、母乳を通してお子さんの体に風邪薬の成分が移行するというリスクがあります。風邪薬の成分がお子さんへどの程度移行するのかは個人差があり、その影響に関してははっきりとした見解をだせないというのが現状です。ですから、授乳中の風邪薬の服用に関しては製薬会社に直接問い合わせるか、一時的に数日授乳を控えたほうがいいでしょう。

授乳中の場合、葛根湯や小青竜湯などの生薬であればを服用を可能とする見解もあります。しかし購入する際は、念のためドラッグストアや薬局の薬剤師の方に相談したほうがいいかもしれません。また、妊娠中の方は、市販薬ではなく、産科の担当医の指示のもとに処方された風邪薬を服用されることをおすすめします。

風邪薬をうまく利用して、風邪を早く治そう

風邪薬は、風邪の症状を和らげる薬です。市販の風邪薬の場合、症状に応じて選んで使いましょう。気になる作用や副作用、効果の違いなどは遠慮せずに薬剤師さんにたずねてみましょう。また、病院を受診する場合には、ドクターに症状をはっきりと伝え、処方される薬の説明をしっかりとききましょう。そして風邪を早く治すために、睡眠と栄養もしっかりとりましょう。

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