蕁麻疹に使える9つのOTC薬を一挙紹介!飲み薬と塗り薬で症状を緩和♪
蕁麻疹が出て痒くて眠れない…という経験はありませんか?蕁麻疹は急に症状が現れることもあれば、何回も繰り返すこともあります。しかも、大抵の場合で原因が特定できないケースが多いそうですが、もしかしたら、原因とは思っていないことが関係しているかもしれません。蕁麻疹の原因と種類を紹介していきます。また、蕁麻疹が出た時にすぐになんとかしたいあなた、におすすめの市販薬も一挙に紹介していきます。
蕁麻疹の薬って何がいいの?
蕁麻疹が出てかゆい!という時、まずどう対処しますか?蕁麻疹になったら、とにかく症状を早く抑えたいということで薬を飲んだり、塗って治療しようと考える人がほとんどではないでしょうか。
蕁麻疹の薬には、市販の薬でもさまざまな種類が発売されています。飲み薬から塗り薬まで、幅広いラインナップがあるので迷ってしまいます。それぞれどんな違いがあるのか知っておくと、いざという時に迷わず使用することができて、早く対処することにもつながります。
ここでは、蕁麻疹とはどんな症状で、何が原因で起こるのか、蕁麻疹のことをまずは解説していきます。それから、蕁麻疹に使える薬について、市販薬を中心に紹介していきます。蕁麻疹が出て困っているかた、よく蕁麻疹が出てしまう人は、一度読んでおくと役立つと思いますよ。
蕁麻疹とはどんなものなの?
蕁麻疹とは、どんな症状なのでしょうか?湿疹とはどう違うのでしょう?蕁麻疹について、まずは症状の基本的な知識について確認しておきましょう。蕁麻疹のメカニズムや症状について知ることで、治療についてのアプローチも変わってくるはずですよ。
皮膚の一部に赤い発疹ができること
じんましんは漢字で「蕁麻疹」と表し、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると、跡かたなく消えてしまう病気のことをいいます。人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れてしまうと、同様の皮膚症状が起こることから、この名前が名付けられたのだそうです。
蕁麻疹と間違いやすいのが湿疹ですが、湿疹というのは皮膚の上で起きる炎症です。これに対して、皮膚の下の血管から水分があふれ、水溜りのようになった状態が蕁麻疹です。
アレルギー物質が体内に入ってきた時に、化学物質ヒスタミンが放出されることで、症状があらわれてくるといわれています。皮膚の表面が赤くなって膨らんでいても、皮膚の内部に原因があるのが蕁麻疹なのです。
激しいかゆみを伴うことが多い
大抵は痒みを伴って、チクチクとした痒みのような感じや、焼けるような感じを伴うこともあるといわれています。激しいかゆみを感じることも多いので、ついついかきむしってしまって、症状が悪化してしまいがちになります。
蕁麻疹は、皮膚の浅いところにに大小さまざまな、部分的なむくみやブツブツ、紅斑(赤み)が出現し、強い痒みを伴う症状のことをいいますが、症状によってはチクチクとしたり、焼けるような熱さを感じることもあるそうです。かゆみが起こって、初めて自分の体にできた発疹の症状に気がつくことも少なく無いでしょう。
しばらくすると消えてしまう
個々のブツブツや赤みである皮疹は、数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には、半日~1日くらいまで続くものもあるといわれています。目の中や唇にできることもあり、夏に発症することが多い傾向があるのが特徴です。
症状が激しい場合には、次々と新しい皮疹があらわれて、常に皮疹が現れているように見える場合もあります。しかし、一度出現した皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色に変わってきたり、表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら、蕁麻疹とは別の病気であると考えられるようです。
呼吸に異常が出る場合も
最も危険なものは喉頭浮腫といって、気管の入り口の粘膜が腫れるタイプの蕁麻疹だそうです。突然に起ると、呼吸に異常が出て一気に窒息してしまうこともあります。
気管支の粘膜が腫れると、喘息の症状が出ることもあります。さらに、腸の粘膜が腫れると、下痢、腹痛、嘔吐などの腹部の症状が出ることがあります。もし、これらの症状が出た場合は、蕁麻疹が体の内部の粘膜にも出ているというサインになります。
さらに、その症状の程度が強い場合には、血液の成分がたくさん血管外に漏れ出ていることがあり、循環している血液量が減って、ショック状態(アナフィラキシー)となる場合があります。これらは、非常に危険な状態ですので、一刻の猶予もないため、すぐに救急を受診しなければいけません。
蕁麻疹の11の種類について
蕁麻疹といっても、種類はさまざまです。症状の出るタイミングや原因などによって、蕁麻疹はいくつかのタイプに分類されています。これらに複数当てはまるような症状もあるかもしれません。あなたの蕁麻疹は、どのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
急性蕁麻疹:1ヶ月以内に治るもの
急性蕁麻疹は名前の通り、症状がすぐに現れて、一過性に消えていく場合をいいます。例えば、特定の食品や、寒冷・機械的刺激のような、特定のきっかけがあった時にだけ現れるタイプのものもありますが、多くの蕁麻疹は、何日にもわたり症状が出る傾向があります。
蕁麻疹の背景に、感染症や疲労などの原因がきっかけとなっていることがありますが、多くの場合、一回一回の症状は、直接思い当たる理由がわからずに起きてきます。最初の症状が出始めてから1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。
急性の蕁麻疹は、原因があってから1時間以内に出ることが多いので、その直前に何を食べたか、何をしたか、何をさわったか、どこに行ったかなどを考えると、原因が思い当たるかもしれません。
過去に、2,3回くり返し起ってきたら、もっと確信が高まるでしょう。しかし、残念ながら、原因がわからないことが大半だといわれています。それに、同じ原因があっても、必ずしも毎回蕁麻疹が出るとは限らず、体調の悪い時、特に下痢をしているときなどに出やすくなるといわれています。
慢性蕁麻疹:1ヶ月以上続くとき
慢性蕁麻疹は、上でも述べたように、1ヶ月以上にわたって症状が続いている場合のことをいいます。ほとんどの場合は、原因が不明だといわれていますが、最近の研究では、自分自身の血液の中に皮膚マスト細胞を活性化する、自己抗体が存在する例があることが明らかになってきています。
多くの場合、症状は夕方から夜にかけてあらわれ、翌朝ないし翌日の午前中頃には消えていき、また夕方から出始めるという経過とたどります。皮膚症状の他にも、全身倦怠感、関節痛、発熱などの症状がある場合は、内臓の病気を疑い、詳しい検査を行うことが必要になります。
アレルギー性蕁麻疹:食品や薬などで起こる
蕁麻疹にはアレルギーが関係している場合も多く、子供が蕁麻疹を起こした時は、食事のアレルギーを疑うこともあるでしょう。
実は、食べ物が原因となる蕁麻疹には、大きくアレルギー性のものと非アレルギー性のものがあり、エビ、カニ、ソバ、果物といった食物による場合は、アレルギー性のものが多いそうです。
これらの食品に含まれているアレルゲンがIgEを介して、皮膚マスト細胞を活性化することによってアレルギーが起こります。特定の食品を食べると、必ず蕁麻疹があらわれるのは、アレルギー性蕁麻疹の特徴となります。
逆に、アレルギーとは限らない食品のアレルギーとしては、青魚、肉類、タケノコ、ほうれん草などの肉類、野菜類などで起こる蕁麻疹があります。
アレルギー性のものもありますが、しばしば食品中に含まれる、ヒスタミン様物質が直接血管に働いたり、あるいは、抗原以外にヒスタミンを遊離させやすい成分が、含まれていることが関係している場合もあるのです。
このタイプの蕁麻疹は、同じ食品を摂取しても材料により、あるいは、その日の体調などによって、症状が出たり出なかったりすることがあります。
機械的蕁麻疹:ブラジャーの締め付けなど
温熱や寒冷、ベルトやブラジャーなどの圧迫による、機械的刺激による蕁麻疹もあります。強く圧迫された部位の皮膚が、ミミズバレの様に赤く盛り上がるような症状が出ることもあり、何か虫に食われたのかと、不安になってしまうこともあるでしょう。
ゴムのきついズボンや下着などをつけていて、その部分だけが赤く腫れたように発疹となっているのは、一見かぶれに見えるかもしれませんが、機械的蕁麻疹の一種かもしれません。通常は、数分~数時間で次第に消失していきますが、再発を繰り返すこともあるといわれています。
温熱蕁麻疹:お風呂の後に起きやすい
急に温まったときなどに生じる、温熱によるものを温熱蕁麻疹といいます。温度差による刺激が原因で、突然発症してさっと治る場合もあれば、症状を繰り返し、慢性化してしまうケースもあるといわれています。
特に、子供に起こりやすい蕁麻疹であり、お湯につかったり、コタツに入ったり、皮膚が温まったときに発生しやすいといわれています。 冬場で、寒い時期などは要注意の蕁麻疹の一つです。
寒冷蕁麻疹:冬場の冷たい空気に注意
温熱蕁麻疹とは、逆に、冷たい空気に触れたりすることによっても蕁麻疹は起こり、これを寒冷蕁麻疹と呼んでいます。冷たい外気だけでなく、冷たい水によっても起きる場合があります。
体温よりも低い物質に触れたり、温められた体が冷やされたことで発症しやすくなるので、基本的には冬場に起こりやすい蕁麻疹だそうです。
日光蕁麻疹:不明な点が多い
日光に当たった部分に、発生する日光による蕁麻疹もあり、日光蕁麻疹と呼ばれています。日光の波長によって異なるアレルギー型に分類されていますが、不明な点も多い蕁麻疹といわれています。
コリン性蕁麻疹:さまざまな原因と関係
運動、入浴、刺激物を食べた時、興奮した時に発汗することで、その刺激によって生じる、コリン作動性蕁麻疹があります。これは、体の中でアセチルコリンが、分泌で起こるといわれている蕁麻疹の1種で、激しいかゆみのある1cm未満の皮疹が生じ、同時に発汗するのが特徴です。
このコリン性蕁麻疹は夜間には出来にくく、足底と手掌にはできないとされています。抗ヒスタミン剤に抵抗性なので、治療に苦労することがあるといわれています。
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心因性蕁麻疹:ストレスが原因に
ストレスを感じるたびに発疹が出現して、赤い膨らみとかゆみを伴っているという場合には、心因性蕁麻疹が疑われます。極度の緊張や精神的なストレス、肉体的なストレスが原因となる場合があります。
もし、心因性の蕁麻疹という場合には、皮膚科もしくは精神科や心療内科での、メンタルのケアを受けることも必要かもしれません。
細菌など病巣感染による蕁麻疹
扁桃腺炎・虫歯・副鼻腔炎などが原因となる「病巣感染による蕁麻疹」もあります。体のどこかに細菌感染した部位がある場合に、それが原因となって蕁麻疹が起こるのです。この場合には、感染している部位の治療も必要となってきます。
特発性蕁麻疹:原因の特定が難しい
特発性蕁麻疹は急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹を合わせた呼び方で、すべての蕁麻疹の約70%程度が当てはまるといわれています。特に、原因があるわけでもないのに、発疹があらわれては消えていくのが特徴です。
疲労やストレス、細菌感染などがあって、悪化することがあるといわれています。ほとんどの場合で、食べ物や薬の影響、内臓の病気とは関係してい無いと考えられています。
蕁麻疹を起こす原因をみつけよう!
蕁麻疹の原因はさまざまにありますが、人によって何に反応して、蕁麻疹が起こるかは異なります。また、原因にさらされた時に、必ず毎回症状が出るとは限らず、体調によって症状が起きたり起きなかったりすることもあるようです。
自分の蕁麻疹の原因が何か知っておくことで、原因を避けることが可能になり、蕁麻疹の症状を防ぐことにつながります。
食品、保存料、添加物など
蕁麻疹は、原因となる物質(アレルゲン)が、肥満細胞上のIgE抗体と結合すると、肥満細胞からヒスタミンが分泌され、このヒスタミンが血管に働いて、血管を拡張させるとともに、血管の透過性が亢進し、血管外への血漿成分の漏出を起こすようになります。
これが「膨疹」です。さらに、ヒスタミンは皮膚の神経を直接的に刺激し、かゆみを誘発し、辛い症状となってあらわれます。この原因となる物質には、食品が該当しているケースもあり、人によって何がアレルギー源となるかは異なります。
例えば、食物では、卵、牛乳、チーズ、エビ、カニ、貝、サバなどの背の青い魚、そば、チョコレート、ナッツ類などが、アレルギー性の蕁麻疹を起こしやすい食品とされています。
意外なのは、合成着色料、保存料などの、食品添加物も原因となる場合もあるということです。また、タケノコやレンコンを食べると痒くなった経験がある人もいるかもしれません。
これは、仮性アレルゲンといって、ヒスタミンやコリンといった、直接蕁麻疹を起こす物質そのものを含んでいるため、アレルギー反応は介さずに蕁麻疹を起こします。
薬剤の副作用ということも
化学物質、薬によっても蕁麻疹が起こることがあります。特定の化学物質に触れたことで、蕁麻疹が起きたり、薬をのんだことで、蕁麻疹が出る場合もあります。抗生物質や解熱鎮痛剤(アスピリンなど)、降圧剤などの薬によって、蕁麻疹が出た場合には、薬疹と呼ばれることがあります。
物理的刺激で圧迫や引っ掻きなどは無いか
皮膚がこすれたり、ひっかいたこと、ベルトなどで圧迫されたこと、日光、寒冷や温熱などの温度変化といった、物理的刺激が蕁麻疹の原因になることもあります。真皮の微細血管の周辺にある、肥満細胞の細胞壁からヒスタミンが刺激を受けて、放出されることによって起こるといわれています。
もし、軽度であれば治療の必要はありませんが、衣服がこすれただけでも蕁麻疹が出来る場合は、抗ヒスタミン薬の内服を行って、症状をコントロールしていくことも必要でしょう。
感染症が関係していることもある
感染性の微生物(細菌やウイルス)などが原因となって、蕁麻疹が起きる場合もあります。これは、病巣蕁麻疹の原因であり、副鼻腔炎や虫歯や扁桃腺炎のような、比較的身近な病気がきっかけとなることもあるといわれています。
疲労・ストレスが溜まっている
疲労やストレスが引き金となって、蕁麻疹が出ることもあります。食べ物や物理的刺激などの心当たりがなく、疲れた時や忙しかった時などに限って、いつも蕁麻疹が出ているという場合には、心因性の蕁麻疹を起こしている可能性もあります。
また、蕁麻疹が出ることを気にしすぎると、かえってストレスになって、悪化してしまう場合もあります。どの食べ物が原因なのかについて、ナーバスになりすぎないことも大切といえるでしょう。
疲労やストレスは免疫力の低下にもつながり、蕁麻疹だけでなく、さまざまな病気の原因となってしまうといわれています。日頃から休息を十分にとり、ストレスを溜めずに適度に気分転換していくことが大切でしょう。
蕁麻疹になったときの治療法について
蕁麻疹が出てしまったら、薬を飲むというのは誰もが思いつく対処法かとは思いますが、他にもできることはあります。蕁麻疹の治療を効果的に行うために、何に気をつけて対処していけば良いのか知って、辛い症状を早く改善していきましょう。
掻かないように心がけるのが大切
蕁麻疹が出ると、痒くてつい掻いてしまいがちなのですが、掻くことによって、かゆみをより強く広げてしまうといわれています。辛くても掻かないで我慢することが大切です。
特に、小さいお子さんは、掻いちゃだめといっても、ついつい掻きむしってしまいがちなので、他の対処法を行って、掻かないで済むようにしていきましょう。
特に、非アレルギー性蕁麻疹の場合は、皮膚が長時間刺激を受け続けると、蕁麻疹が起きやすくなるので、なるべく下着やストッキングなどで皮膚を圧迫しないようにし、下着を替えたりゴムを弱くしたり、工夫していきましょう。
皮膚の擦りすぎは、機械的刺激による蕁麻疹を誘発してしまうので、とにかく掻くのは我慢してください。寝る時は、無意識のうちに掻いてしまいやすいので、手袋をはめるなど、掻きすぎを防止する工夫をすると良いでしょう。
患部を冷やすと痒みが落ち着く
患部を掻きたくて仕方ないときに、代わりにできる対処法としては、患部を冷やす方法がおすすめです。患部を冷やすことで、感覚が鈍くなり血管も収縮するので、かゆみが次第に治まってくるといわれています。
そして、蕁麻疹が出ているとき、はシャワー程度にしておくようにしてください。お風呂で温まると、蕁麻疹が悪化してしまいます。
薬を使うと早く痒みを抑えられる
蕁麻疹の辛いかゆみや赤い発疹を早く治めるには、薬を使用するのがやはり効果的といえます。使われる薬としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬があります。
抗ヒスタミン薬としては、ポララミン(D-マレイン酸クロルフェニラミン)などが代表的です。また、抗アレルギー薬としては、ザジテン、アレグラといったお薬があり、医師から処方してもらう薬になると、選択肢が広がりますが、市販薬でも入手することが可能になります。
中でも、症状が長く続く慢性蕁麻疹の場合には、症状の再発を防ぐために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を続けて服用していくことが予防につながります。蕁麻疹では、塗り薬のみによる効果が期待できないといわれています。
十分な睡眠、生活リズムを整える
睡眠不足による体調を崩してしまうと、どのタイプの蕁麻疹も引き起こしやすくなるといわれています。特に、疲労や寝不足による蕁麻疹は、夕方に起こりやすくなるそうです。これを防ぐためにも、決まった時間の就寝と十分な睡眠を心がけて、生活リズムを整えることが大切です。
原因物質を避けることが必要
蕁麻疹の治療の中心となるのは、薬物療法と原因を除去する方法だといわれています。原因物質を避けることによって蕁麻疹の再発を防ぎ、症状を抑えることにもつながります。
原因が食物や物理的刺激であることが分かっている場合には、それらを避けるように生活することが必要です。原因が特定できていないという場合には、食物アレルギー検査などを受けて、何にアレルギーがあるのか調べることも役立ちます。
もし、「これを食べると蕁麻疹が出ることが多い」「この植物に触れてから蕁麻疹が出た」など、思い当たることがあれば解りやすいですが、、不明の場合は医療機関で調べてみると良いでしょう。
しかし、医療機関でも、なかなか特定が難しいところです。体調によって左右される場合もあるので、3つの原因要素のうち、何か1つを取り除くという考え方で原因を探っていくと良いでしょう。
汚れを取り除き、皮膚を清潔に保つ
自分の汗が刺激となって蕁麻疹が悪化したり、原因となる化学物質や、植物などに触れた後に皮膚が汚れた状態のままでいると、蕁麻疹を起こしやすくなってしまいます。
日常的に皮膚は清潔に保つように心がけて、原因となる物質に触れてしまった場合などは、速やかに拭き取ったり、洗って取り除くようにしていきましょう。
体のストレス、激しい運動は避ける
激しい運動は、体にとってストレスとなって蕁麻疹を悪化させたり、体温が上昇したり汗を掻くことが悪影響を与えかねません。蕁麻疹が出ている時は、激しい運動は避けて、ゆったりとした生活を送るようにしましょう。
味付けなど刺激物を避ける
トウガラシ、アルコールなどの刺激物、古い油、油を大量に使う揚げ物は、蕁麻疹が出やすい人、出ている時は避けたい食品といわれています。症状が出ているときは、味付けの優しいものを選ぶようにしましょう。
血管を拡張するアルコールを控える
アルコールを飲むと血流が良くなって、血管が拡張し、皮膚のかゆみや赤みといった蕁麻疹の症状を悪化させてしまいます。また、アルコールが原因で蕁麻疹が起きる場合もあります。蕁麻疹が出ている時には、アルコールは控えるようにしましょう。
ストレスをため込まない
ストレスが原因で、蕁麻疹が誘発されたり、増悪したりすることがあるといわれています。ストレスは精神的なものばかりでなく、睡眠不足や疲労といった、身体的なストレスも要注意です。また、ストレスは他の病気の誘発にも関連しているので、できるだけストレスを溜めないよう、日常生活を工夫していきましょう。
蕁麻疹におすすめの市販薬<飲み薬>
もし蕁麻疹が出てしまって、すぐになんとかしたいという場合には、市販薬の飲み薬も便利です。ここでどんなタイプが入手できるのかチェックして、自分に合った商品を見つけておくと安心です。
スラジン:漢方と抗ヒスタミン薬のダブル
OTC医薬品で、初めて蕁麻疹、皮膚病に効果のある、漢方処方「茵蒿湯(いんちんこうとう)」と抗ヒスタミン剤を配合した、抗アレルギー剤として佐藤製薬から発売されているお薬です。
マレイン酸クロルフェニラミンや茵蒿湯を含んでいるので、眠気が起こりますが、漢方と合わせて蕁麻疹に効果的な配合になっています。8歳から服用可能です。
アレルギール錠:お子様も飲める
アレルギール錠は、第一三共ヘルスケアから発売されているOTC医薬品で、抗ヒスタミン剤が皮膚のかゆみ、湿疹にすぐれた効果を発揮してくれ、じんましにも効果があるとされています。4歳から服用できる錠剤タイプですが、眠気などの副作用に気を付けましょう。
レスタミンコーワ糖衣錠:歴史のあるお薬
レスタミンコーワ糖衣錠は、体の中に起こっているアレルギー反応を改善しつつ、蕁麻疹、湿疹などのアレルギー性疾患を治療してくれるお薬で、歴史が古いお薬のひとつです。レスタミンは、医療用でも使われているブランドであるのも、安心できるポイントです。抗ヒスタミン薬であり、眠気の副作用があります。
アレジオン10、アレジオン20:花粉症で有名
アレジオンというと、花粉症に効くイメージがあるかもしれません。OTC医薬品では、アレルギー性鼻炎にしか適応がありませんが、医療用医薬品のアレジオンではアレルギーによる蕁麻疹や湿疹にも、効能効果を持っています。
ただし、蕁麻疹に使用する場合には、服用量に決まりがあり、OTCの方には蕁麻疹の適応が無いことからも、アレジオンを飲みたいという場合には、医師に相談した方が良いでしょう。副作用としては、眠気に注意してください。
アレグラFX:医療用と同じ成分を配合
アレグラFXは、フェキソフェナジンを主成分とする医薬品で、医療用からスイッチされたOTC医薬品です。アレグラFXには、アレルギー性鼻炎、花粉症に対する使用しか認められていないので、おすすめはできませんが、医療用のアレグラは、蕁麻疹などの皮膚症状に対しても、使われることがあるといわれています。
ストナリニZ:比較的眠気が少ない
セチリジン塩酸塩を主成分とするストナリニZは、アレルギー性鼻炎に対するお薬です。セチリジン塩酸塩は、第2世代の抗ヒスタミン薬だから、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べて、眠くなりにくいといわれています。
この成分は、医療用では皮膚症状に対しても有効といわれていますが、市販薬には蕁麻疹の適応はありません。
蕁麻疹におすすめの市販薬<塗り薬>
蕁麻疹が出てしまった時、とにかく少しでも、皮膚の症状を和らげたいと思うことでしょう。医師に相談してお薬をもらうことが望ましいですが、すぐに病院に行けないという場合には、市販薬が役に立ちます。市販薬の塗り薬で、蕁麻疹に使えるものを紹介していきます。
ユースキンシリーズ:かゆみと保湿ケア
保湿剤で有名なユースキンには、皮膚のトラブルに使えるタイプに、さまざまなバリエーションがあるのです。ユースキンI(アイ)は、かゆみを抑えるジフェンヒドラミンを含んでいて、蕁麻疹にも使えるクリームです。保湿作用も高いので、乾燥によるかゆみにも対処してくれます。
ムヒ:虫刺されだけじゃない
ムヒというと、虫刺されに使うお薬のイメージがあるかもしれませんが、かゆみにすばやく、はれ・赤みにしっかり効くお薬で、手が汚れず塗りやすい塗布栓タイプとして、蕁麻疹、にも使用できるといわれています。
また、ムヒソフトGXは「痒み止め成分」に「痒み肌を元気にするビタミン」を配合しているので、痒みを止めるだけでなく、肌細胞を元気にして、痒くなりやすい「痒み肌」を治療してくれるお薬だそうです。
ラナケインS:低刺激なのが嬉しい
小林製薬のラナケインSは、スースーしみないかゆみ止めなので、しみるような時にも使いやすいお薬です。抗ヒスタミン剤配合で、かゆみ、炎症をしっかり鎮め、局所麻酔剤を5%配合し、塗ったそばからかゆみを抑えてくれます。ステロイド成分は含まれていないので、優しいタイプです。
蕁麻疹になったら自分に合った薬を選ぼう
蕁麻疹には、さまざまな原因がありますが、原因が特定できないという場合も多いといわれています。原因がわかった場合には、それを避けるような工夫を心がけていき、不明な場合は薬などを使用して、症状を抑えていくようにしましょう。
蕁麻疹は通常は一過性のことが多いですが、慢性的になっている場合には、ストレスが無いかどうかなども大切なチェックポイントになります。また、蕁麻疹は短時間でひくことが多く、1日たっても症状がひかない場合は、他の病気の可能性もあるので、医師に相談するようにしてください。
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