妊娠3ヶ月の頭痛はつわり?10のケア方法で笑顔を取り戻そう♪

妊娠がちょうどわかった3ヶ月頃、喜びと同時に、さまざまなつわりの症状もはじまります。なかででも「頭痛」の症状は、とてもつらいもの。実は、この頭痛もれっきとした「つわり」なのです。吐き気やめまいを伴ったり、なかには寝込んでしまうプレママもいるそうです。頭痛の原因や症状、そしてすぐにできる対処法をご紹介します。つらい症状が和らぎ、マタニティライフを楽しめるように、できるケアからはじめましょう!

妊娠3ヶ月、つらい頭痛の対処法を知りたい

妊娠がわかり、これから嬉しいマタニティライフがはじまる!と思ったら、同時につわりがはじまります。3ヶ月頃に起こりやすい頭痛は、本当につらく、悩まされる妊婦さんが多いようです。

吐き気やめまいなど、さまざまなつわりの症状もあらわれ、なんとかしたいものですよね。ここではつわりの症状のひとつとされている「頭痛」にスポットを当て、その原因や対処法をご紹介します。

ちょっとした心がけでできるケアですので、ぜひはじめてみてください。

妊娠中におきる頭痛の原因とは?

なぜ妊娠すると、頭痛の症状が生じるのでしょうか?妊娠3ヶ月というと、だいたい8週〜11週くらいをさしますが、まさにこの時期は、赤ちゃんもお母さんの体も、劇的に成長&変化していく頃なのです。

そういったさまざまな変化にあわせて、つわりの症状もピークに達するといわれています。まずは、そのなかの症状のひとつ「頭痛」の原因を、ひとつひとつ探ってみましょう。

ホルモンバランスの急な変化

つわり中の「頭痛」は、どうして起きるのでしょうか?その理由は、いくつかあるようですが、そのひとつが「ホルモンバランス」の急激な変化です。

妊娠3ヶ月の頃は、赤ちゃんを成長させるために、ママの体の中で、黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されます。

この変化によって自律神経のバランスも大きく乱れ、頭痛や腹痛などの症状を起こしていると考えられています。感情の起伏も激しくなって、イライラしたり、落ち込んだりすることもあるようです。

また、「つわり」というのは、体が妊娠に慣れる過程における、自然現象です。人間は「ホメオスタシス」といって「あらゆる変化に対して自分の体の中を同じ状態に保とう!」とする力があります。

女性は本来、この「ホメオスタシス」の力が、とても強いといわれています。それでもやはり、妊娠というのは、母体にとって大きな負担ですよね。

妊娠初期は、その変化に身体がついていけず、その結果、さまざまな症状が現れるのです。ママになるために、体が一生懸命、その変化を受け止めようとしているわけです。

つらい時期ではありますが、この頃、赤ちゃんに嬉しい変化があります。それは「胎芽」から「胎児」と名前が変わり、超音波などで、赤ちゃんらしい三頭身の姿が確認できることです。

マタニティライフは、いつも赤ちゃんと一緒です。無理をせず、穏やかに過ごしましょう。

血行不良によるもの

つわりで体調が悪くなったり、赤ちゃんが大きくなり体重が増えると、普段より体を動かさなくなり、血行不良になりがちです。脳の血行も悪くなり、それが頭痛につながるといわれています。

他にも、妊娠中の精神的なストレス、お腹が大きくなってくることで感じる身体のコリ、目の疲れなどによっても、頭痛は起きます。

また、頭痛と睡眠は大きな関連性があるといわれています。まず、睡眠不足からくる頭痛は、脳にストレスが溜まってしまうことからおこると考えられています。

逆に寝すぎによって血行が悪くなると、大量のセロトニンが分泌されます。セロトニンは、神経伝達物質のひとつで、心身の安定や心の安らぎなどにも関与するのですが、過剰に分泌されると、細い血管が拡張されてしまい、頭痛になるのです。

妊娠中は、なかなかアクティブにスポーツをしたり、元気に動き回ったりはできないものです。つわりがひどい時は、寝込んでしまう時もありますよね。

ですので、少しでも気分が良い時に、自分のペースで散歩をしてみたり、足首や手首を軽くストレッチしてみたりなど、体の中の血液の巡りが良くなるように、意識してみると良いでしょう。

妊娠特有の疾患によるもの

また、妊娠中特有のさまざまな疾患によっても、頭痛は生じます。

そのひとつが「鉄欠乏性貧血」です。妊娠中は、ママと赤ちゃん、2人分の血液が必要になるためどうしても鉄分が不足しがちです。しかもママの身体がどんなに貧血状態にあっても、赤ちゃんに優先的に鉄が供給されるのです。

頭痛の他にも、疲れやすくなったり、動悸息切れなどの症状も生じやすくなりますので、妊婦検診を受けている病院に、できるだけ早く相談してみると良いですね。

また、妊娠20週以降、分娩後12週までに、高血圧の症状ががみられる「妊娠高血圧症候群」になると、頭痛を発症しやすくなります。

この疾患にかかると、血圧の上昇によって脳の血管が広がり、まわりの神経を圧迫するために、頭痛になるようです。妊婦検診では、かならず血圧と尿の検査がありますので、産婦人科の医師が判断し、適切な処方をしてくれます。

妊娠中は、今までなかったような、さまざまな体の変化を感じることがあると思います。それが病気なのか、いずれ治まる症状なのか、わからないことも、不安につながりますよね。

少しでも気がかりなことがある時は、専門医や看護師さんなどに相談してみましょう。

ズキズキとした痛み~偏頭痛の対処法

頭痛は、大きくわけて「偏頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類があります。

偏頭痛と緊張性頭痛では、このように原因が違いますので、対処の仕方も変わってきます。ご自分の症状がどちらに近いかチェックして、それぞれにあったケアをしていきましょう。

まずひとつめの「偏頭痛」ですが、なんらかの理由によって、脳の血管が拡張されることが原因で起こります。症状としては、こみかめや目の周辺が痛み、ズキズキとし、吐き気や嘔吐、肩こりも伴う場合があります。

「偏頭痛」に適した対処法には、どんなものがあるか、見ていきましょう。

頭痛、ストレス

濡れタオルなどで冷やす

「偏頭痛」は血管が拡張しているため、まずは、患部を冷やしたほうがいいでしょう。温めると、より血流が良くなり、拍動のたびにズキズキ頭痛がしてしまいます。

偏頭痛が起きたときは、痛むポイントを濡れタオルで冷やして、暗い部屋でゆっくり休むようにします。静かな部屋で休むというのは、偏頭痛にとって、非常に重要なポイントになります。

そうすることで、広がった血管は収縮し、次第に頭痛がおさまるといわれています。本当に痛みがひどい時は、体が温まりすぎるお風呂は避け、シャワーにしておきましょう。

アイマスクをして、ゆっくりと休むのもおすすめです。リラックスして、穏やかな時間を持ちましょう。

カフェインは少量に

カフェインが含まれるコーヒーや紅茶を飲み過ぎることは、妊娠中の体にさまざまな影響を及ぼすといわれています。カフェインの大量摂取は、不眠、不穏、精神興奮、筋緊張、頻脈、呼吸促進などの症状を引き起こし、頭痛の原因にもなるそうです。

カフェインは胎盤を通して、赤ちゃんにも移行します。カフェインの1日の摂取量と流産や死産率の関連性も報告されていますが、ただ、これはあくまでも大量に摂取した場合です。

妊娠前よりは、ある程度、摂取量を気をつけたほうが良いですが、あまりストイックにならず、1日1杯程度なら、問題ないと思います。

また、これを機会に、ノンカフェインの麦茶やルイボスティー、ハーブティーなどで、お気に入りのドリンクを探してみるのもいいですね。お腹の赤ちゃんと一緒にリラックスティータイムを楽しみましょう。

「代表的なドリンクのカフェイン含有量」
○ コーヒー 100~150mg/杯
○ インスタントコーヒー 90mg/杯
○ 紅茶 75mg/杯
○ インスタント紅茶 30mg/杯
○ コーラ 40~60mg/瓶
○ ココア 10~20mg/杯
○ 煎茶、ウーロン茶 40~50mg/杯
○ 麦茶 0mg

締め付る痛み~緊張型頭痛の対処法

もうひとつの頭痛、「緊張型頭痛」が起きる原因は、血管の収縮です。後頭部から首筋にかけて、頭全体にズーンと、しめつけられるような痛みが起きます。

ギュッと縮まった血管をほぐすために、いろいろなケアの方法がありますので、ぜひできることから試してみてください。

お風呂で温まろう!

肩こりや血行不良などの血管収縮による「緊張型頭痛」の場合には、患部を温めたりして、緊張を取り除くと痛みが緩和されます。

湯船にゆっくり浸かって血行をよくするのも、痛みの緩和につながります。キャンドルをともしたり、好きな香りのバスボムを入れてみたりと、リラックスタイムをつくって、体と心をゆるめてあげましょう。

また、とてもシンプルですが、深呼吸をすることも大事です。緊張した時に、深呼吸して気持ちを落ち着かせたことはありせんか?実は深呼吸は「酸素不足の解消」と「リラックス」の2つの効果があり、血行を促進してくれるようです。

いつでもできる、簡単なケアなので、ぜひ取り入れてみてください。

首や肩を優しくマッサージ

「緊張型頭痛」の時は、マッサージなどで、その緊張を取り除いてあげることが大切です。首から肩、背中にかけて、ゆっくりなでてもらうだけでも、ずいぶん気分が変わります。

また、マッサージと同じく、頭痛の痛みを和らげるとされているツボを押すだけでも、ずいぶん楽になるといわれています。

ご主人にお願いするなど、信頼できる人にいっぱい甘えて、マタニティライフを楽しいものにしてみてください。マッサージやツボ押しタイムが、出産前の良いコミュニケーションになると良いですね。

おすすめの頭痛のツボ5つ

頭や首を中心に、頭痛のツボといわれているものが、多くありますので、気が向いた時に、指の腹で、4秒〜5秒ほど、ゆっくり押しましょう。ちょっとしたセルフケアとして覚えておくと良いですね。

○ 百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあります。「百」は「たくさん」という意味、「会」は「会う」という意味です。この百会で、全身の気が交流するといわれているのです。リラックス効果も高いので、頭痛の他、不眠症などの精神安定が必要な場合にも使われます。

○ 陽白(ようはく)
眼球のちょうど真上、眉毛から親指の横幅くらい上にあがったところにあります。おでこが痛む頭痛や、眼精疲労から起こる頭痛に用いられています。

○ 攅竹(さんちく)
まゆげの内側の端にあります。「攅」は集合するという意味で、まゆげを竹林に見立てて名前が付けられたと思われます。眼科疾患や眼精疲労から起こる頭痛に用いられています。

○ 瞳子髎(どうしりょう)
目尻から外に数ミリのところにあります。「瞳子」は瞳孔、「髎」とは骨のすきまのことを意味します。頭痛の他、眼科疾患にも使われます。

○ 瘂門(あもん)
後頭部から下がってすぐの頚椎(けいつい)上にあります。後頭部の重さや、痛みを和らげる効果があります。

○ 天柱(てんちゅう)
首の後ろ側、中央のくぼみ(盆のくぼ)の両脇にある太い筋肉の上端、左右両方外側のくぼみにあります。耳の後ろのちょうど髪の生え際あたりです。自律神経系統のアンバランスからくる頭痛などにも、効果が期待されています。

妊娠中の頭痛全般に使える対策

目の疲れをほぐそう

同じ姿勢でパソコン画面やテレビをずっと見ていたり、スマホをチェックしていることによって生じる眼精疲労は、頭痛の症状を引き起こすとされています。

妊娠中は、少しでも目に優しい環境を心がけて、目のまわりの筋肉や血管をほぐすように心がけてみてください。

暗いところでのテレビ観賞や、小さい文字を見続けることなどは避け、気分転換に首や肩をストレッチしたり、目のまわりをマッサージするなど、毎日少しずつでも目のケアをしてみましょう。

また、コンタクトレンズの長時間の使用も、目の疲れにつながります。ご自宅ではなるべく眼鏡を使用するなど、生活習慣を見直してみるのもいいでしょう。

また眼精疲労は、仕事などの過労や心因性のストレスによっても起こる可能性があります。妊娠中は誰でも気持ちが不安定になりがちなものですよね。

職場などでも相談できる人や、頼りになる人を見つけて、少しでも気持ちをリラックスできるようにしてみましょう。

「眼精疲労を和らげるケア」
○ ホットパック
パソコン作業や読書の合間、または就寝前などに、ホットパックで、眼球や眼球周囲を温めてあげると、血流が良くなります。疲労物質をなるべく取り除き、筋肉を柔らかくしてあげましょう。ホットタオルや市販のホットパックで、目の周りを毎日1~5分温めてあげます。

○ 睡眠時間をしっかり
しっかり睡眠をとって、目だけでなく体力も回復させてあげましょう。眠は大変重要な予防のひとつです。つわりで寝付けなかったりと、睡眠時間の確保はなかなか難しいですが、なるべく最低6~7時間は睡眠をとるように心がけましょう。

  

水分補給をしっかり

妊娠中は、つわりによって、水を飲んでも吐いてしまったり、むくみや頻尿を気にして、水分を摂らないようにしてしまい、その結果「脱水症状」を引き起こすことが、まれにあります。

脱水症状になると、循環する血液量が減少するので、頭部の血管の働きに異常が生じ、頭痛を引き起こしてしまうようです。妊娠中は、普段よりも意識的に水分を摂るようにしましょう。

つわりで水分が摂りにくい方もいると思います。その場合は、スポーツドリンクやフルーツジュースなど、ご自分が好きな味のドリンクをシャーベット状にしたり、製氷皿で凍らせ、あめのようになめると、水分補給がしやすくなります。

妊娠中の頭痛薬の取り扱いについて

妊娠中の頭痛は、少しでも和らいでほしいと思うものですが、薬を飲んで痛みを和らげることはできるのでしょうか?市販薬や漢方など、いままで飲んできた薬が大丈夫かどうか、気になるところです。

赤ちゃんとママの体のためにも、正しい知識を持って、ケアしていきましょう。

妊娠初期は市販薬を避けましょう

市販薬の鎮痛剤についてですが、胎児に影響が出る可能性もありますので、自己判断で市販薬を使用するのは控えましょう。

市販の消炎鎮痛剤に使われているアスピリン、イブプロフェンなどは、妊娠中、必要性が高いと判断された時に処方されることがありますが、あくまでも専門医の判断によるものです。

また、最終月経開始日を1日目と計算して、33日頃までに服用された薬については、その種類を問わず胎児に対し影響がないという報告がされていますので、妊娠超初期に頭痛薬を飲んだことを心配される必要はないようです。

もし心配であれば、妊娠がわかった前後に服用していた薬の名前などをメモしておいて、相談してみると良いでしょう。

妊娠後期は主治医と相談しましょう

妊娠後期で出現する頭痛は、初期のつわりの症状による頭痛とは、原因が違う場足があります。循環血液量の増加による高血圧症や、脳血管障害の恐れもあるので、医療機関への早めのご相談が適切と思われます。

また、インフルエンザの疾患などに処方される消炎鎮痛剤・解熱剤「アセトアミノフェン(商品名カロナール)。比較的副作用が少ない薬とされていましたが、最近、妊娠中に服用すると、胎児の動脈管が収縮して、「新生児遷延性肺高血圧症」になる危険性があると報告されているようです。

薬には、基本的に副作用があると理解し、妊娠中は特に、健康管理に気をつけることが大切ですね。

基本的に産婦人科で処方されたものを

以上のようなことから、頭痛の薬は、基本的には産婦人科で処方してもらったものを服用するのがベストでしょう。

妊娠の時期や症状によって、専門医が適切な判断をしてくれるでしょう。たとえば葛根湯などの漢方薬は、産前産後の頭痛や肩こり、乳腺炎など、さまざまなマタニティトラブルに効果があると考えられています。

貧血が原因と判断された時には、鉄剤などを処方してもらうことで、頭痛の症状も和らぐ可能性もあります。

妊娠中は、あらゆる症状がつながりあっていることが多いので、普段から、自分の体の調子をメモしておいて、その変化を医療機関に報告することで、より適切な判断をしてくれると思います。

お腹の赤ちゃんと、健やかなマタニティライフを!

「妊娠3ヶ月頃にはじまる頭痛」について、いろいろ見てきましたが、いかがでしたか?原因や2つの頭痛のタイプ、簡単にできるセルフケアまでご紹介しました。

特に薬の服用については、妊娠中は十分な注意が必要です。正しい知識をしっかり持って、健やかな母体を守りましょう。

プレママは、毎日の日々を過ごしているだけで、もう2人分がんばっているのです!ゆっくり、あせらず、ご自分の体と心をいたわりながら、いまだけのマタニティライフを楽しんでくださいね。

記事内容に関する通報フォーム

関連するまとめ

こんなまとめも人気です♪

【妊娠第10週】お腹の胎児がいよいよ赤ちゃんらしくなる時期。胎児とお母さんに起こる変化とは?

【妊娠第10週】お腹の胎児がいよいよ赤ちゃんらしくなる時期。胎児とお母さんに起こる変化とは?

【妊娠11週目ならではの症状って?】気をつけるべきこと・やるべきこと、まとめ

【妊娠11週目ならではの症状って?】気をつけるべきこと・やるべきこと、まとめ

【妊娠9週目】つわりのピークと流産の壁を乗り越えよう

【妊娠9週目】つわりのピークと流産の壁を乗り越えよう

【妊娠12週目】胎児の大きさや成長!!ママの体のに起きやすい7つの変化

【妊娠12週目】胎児の大きさや成長!!ママの体のに起きやすい7つの変化

妊娠3ヶ月ってどんな時期?赤ちゃんや母体の状況や、今のうちにしておきたいこと

妊娠3ヶ月ってどんな時期?赤ちゃんや母体の状況や、今のうちにしておきたいこと

このまとめのキュレーター

カテゴリ一覧

内容について連絡する

運営会社 | WELQについて | お問い合わせ | プライバシーポリシー | ご利用上の注意 | 会員規約

WELQ [ウェルク] | ココロとカラダの教科書