血尿が出る症状?女性に多い2つの原因と受診する前の3つのチェック

突然の血尿に頭が真っ白になってしまった事はありませんか?私は初めて血尿が出てしまった時、驚きと痛みでとても不安な気持ちになりました。その時、血尿が出た原因は膀胱炎にあったのですが、血尿が出る原因は他にもあります。今回は血尿がどんな時に出るのか、また膀胱炎の体験談なども交えてお伝えしたいと思います。

血尿の原因ってどんなものがあるの?

私が初めて膀胱炎になったのは学生時代で二十代前半の頃でした。授業が終わってトイレに行った時、排尿時に突然ズキズキした痛みが下腹部に走ったのです。

その時は血尿も出ていなかった事と授業中に何の兆候もなかった事で、まさかこの症状が膀胱炎だったとは思わなかったんですね。翌日泌尿器科に行き、そこで初めて自分が膀胱炎になっていた事を知りました。

膀胱炎といっても血尿が出ていないように見える事もあれば、はっきり血の色が解る場合もあります。では血尿とは具体的にどういった状態の尿の事を言うのでしょうか。

血尿はどんな病気の時に表れる症状なの?

血尿が出る病気は女性であれば、前述の膀胱炎が多いようですが、男性の場合は尿路結石という石が尿の通り道に詰まってしまうものもあります。

そこで血尿が出たら泌尿器科などの診療機関で早急に診てもらう必要があるのですが、血尿には下記の二種類に分かれます。

尿潜血陽性〜肉眼で見えない血尿。腎結石など腎臓に異常が見つかる事もある。肉眼的血尿〜肉眼で見える血尿。急性膀胱炎、前立腺炎の他に年齢にによっては癌の疑いもある。

肉眼で見えない血尿であっても腎臓の異常を知らせる大事なサインという事が解ります。では、その見えない血尿をどうやって見分けるかですが、真っ赤ではないにしろ特徴があるのでそちらについてご紹介していきたいと思います。

血尿には意外と色んな色があるんです

・トマトジュースのような明らかに血尿と解るもの。

・淡いワインのような血尿。

・コーラのような茶色がかった血尿。

・肉眼では解らない、隠れた血尿。

個人差や病状などで色に若干の差はありますが、ひとくちに血尿といってもいろんな色があります。

私の初めての血尿はコーラような色とまではいかなくとも、尿の色をかなり濃くしたような色だったので血尿だとは思いもよりませんでした。

正常な尿の色は黄色~淡黄色をして透んだ色だと言われています。もし、自分の尿の色がいつもと違うと思ったら、痛みがない場合でも泌尿器科に相談してみましょう。

血尿か迷ったら泌尿器科で検査を受けよう

私自身、初めての血尿が痛みを伴わなければ、泌尿器科に行こうと思わなかったかもしれません。恐らく尿の色が少し変かも…だけで、そのままにしていたと思います。

でも、今なら間違いなく泌尿器科での検診を第一に考えます。尿の色は健康のバロメーターと唱える泌尿器科もあるほどです。

それに膀胱炎の痛みは本当に辛いもので、酷い生理痛と同じくらいの痛みといっても過言ではありません。尿の異常をそのままにして、同じような辛い思いは絶対にしたくないですし、

血尿は女性に限らず高齢者に多いって本当?

血尿は一般的に女性に多いと言われていますが、高齢者ともなると男女ともに膀胱がんという恐ろしい病気が原因で血尿が出るケースも少なくないのだそうです。

でも、どうして血尿が女性に多いと言われているのでしょうか?すぐに浮かぶ男性と女性の大きな違いといえば性器の造りの違いですよね。

実はそこが大きなポイントなのです。次の項目では、その点を詳しく見ていきたいと思います。


血尿が女性に多い原因は何故?

膀胱炎になる原因の一つに性行為の時に雑菌が性器から入ってしまうというものもあります。でも、不思議なことに条件は同じなのに何故か女性の方が膀胱炎になってしまう事が多いのです。

私はこの事実を知った時、トイレで血尿を出しながら「そんなのずるい!」と思いました。今思えば不条理な考えかもしれませんが、当時はそれほど膀胱炎の痛みが辛かったのです。

この疑問について調べてみたところ、女性に血尿が多い理由には下記の2つが判明しました。

男性と女性の体の仕組みも影響している

膀胱炎に関していえば、女性は男性に比べて尿道が短い体のつくりになっている為、細菌が膀胱に辿りつきやすい構造になっているのだそうです。それも女性の方が男性と比べて血尿を出す事が多い原因と言えます。

本来、膀胱の粘膜には細菌を防御する力があるので、性行為をする事から高確率で膀胱炎になるものではありません。

しかし、泌尿器科では性行為の後に排尿をしておく事で、細菌をある程度出す事も出来るというアドバイスをいただいた事があります。

女性はホルモンバランスの乱れにご用心

また、膀胱炎が女性に多いと言われる原因の一つに妊娠中の膀胱炎も報告されています。その理由ですが、妊娠中はホルモンバランスの乱れや免疫が低下しやすく、細菌が体内に入ってしまうと増殖しやすい事にあるのだそうです。

女性が生理不順を起こすのも、過度のストレスが原因でホルモンバランスが乱れる事にあると言われています。ホルモンバランスの乱れは色んな悪影響を招くので日頃から注意していく必要がありますね。

膀胱炎以外にもこんなにある血尿の原因

私の体験上では血尿といえば膀胱炎でしたが、それ以外のことが原因で血尿が出るケースも多々あります。その症状も様々で、排尿時に痛みを感じるものもあればそうでない場合もあるようです。

そこでこの項目ではどんな時に血尿が出るのかについて、代表的なものをまとめてみました。また、症状別におすすめの飲み物や注意点などについてもまとめてあります。

特に膀胱炎や尿管結石は再発しやすい病気なので参考になれば幸いです。

血尿の出る膀胱炎でも痛みの度合いは様々

膀胱炎ですが、女性であれば2人に1人は生涯で一度は経験すると泌尿器科でも言われています。実際に前職でも膀胱炎になった人と膀胱炎の話題で盛り上がった事があります。

でも、彼女の症状は残尿感がある事は同じでも、腹痛の度合いは私と違いあまり感じないというものでした。そういう方であればドラッグストアにもある市販薬でも膀胱炎に効果があるのかもしれません。

しかしながら、私が初めて膀胱炎になった時は市販薬も効かず病院に行く事になったのを覚えています。以来、あの痛みを繰り返す事のないようにと食生活の中で積極的にクランベリージュースを飲む機会も増えました。

実はクランベリーに含まれている成分には、尿を酸性にする働きがあり最近の増殖を防いでくれるのだそうです。クランベリーは美容効果も期待出来るので、女性には特におすすめです。

血尿が出る病気の中で激痛と噂の尿管結石

私の膀胱炎も中々の痛みだと思っていましたが、男性によくあると言われている尿管結石も相当痛いという話を友人から聞いた事があります。

ちなみにどれくらい痛いのか聞いたところ、痛すぎて救急車を呼んだという予想以上のお話でした。さすがに私も膀胱炎で早退した事はあっても、休みやすみ自力でなんとか帰宅できたので、彼の痛みはそれを遥かに超えていたと思われます。

その痛みの原因ですが、尿が通る尿管に数mmから数cmの石がつまってしまう事で痛みを引き起こすのだそうです。男性の尿管は一般的に約5mmの太さと言われていますから、そこに数cmの石が詰まるなんて想像しただけで痛くなりそうですね。

この尿管結石は偏った食生活もですが、結石を造る元となるカルシウムの摂り過ぎに注意が必要と言われています。

食塩を6gまでに抑えて腎臓の炎症を防ごう

膀胱炎は尿管に細菌が入り、膀胱が炎症を起こすものですが尿を作る大元の腎臓に以上がある場合の血尿というものもあります。

例えば成人病としても有名な糖尿病も腎臓の病気の一つなので、尿潜血という目に見えない血尿が出ている事もあるのです。

腎臓の病気は数ある為、食生活の改善に関しておすすめの食材を全て紹介する事は難しいですが、共通していえるのは塩分の摂りすぎには注意が必要という事です。

私たちが健康に過ごすうえで1日の食塩摂取量は6グラム未満が理想とされています。糖尿病になると甘いものを食べる事に制限が必要となるので、日頃の食生活には注意をしていきたいですね。

腹筋する事が血尿を防ぐ事に繋がるかも?

痩せ型体系の女性には遊走腎(ゆうそうじん)という、腎臓が大きく上下に移動する事で痛みを伴う病気も多いと言われています。

遊走腎も痛みや血尿が出る事から膀胱炎を疑ってしまいそうですが、検査をしてみて始めて解るという事も多いようです。
自覚症状として、横になって安静にしていると痛みが軽減すると言われています。

この遊走腎は食生活の見直しで改善するというより、腎臓が下がらないよう腹筋力をつける事を意識していく必要があります。

モデルの中村アンさんのような素晴らしい腹筋とまではいかなくても、健康のためにも最低限の腹筋は身に付けたいですね。

性病のヘルぺスが原因で血尿に見える事も

目に見えて血尿というと沢山の血が混じっているように見えますが、コップ一杯の尿に血液を一滴たらしただけでも意外と真っ赤に見えると泌尿器科でも言われています。

例えば、性病で有名なヘルペスですがこれは性器の外側や内側に湿疹が出来る病気です。この湿疹が痒みを伴う為、引っかいた時の血液と尿が混じって血尿が出たように見えることもあります。

性交をする時にコンドームなどの避妊具をしていたとしても、過度のストレスにより免疫力が下がった時にヘルペスは出来る事もあります。

こちらも再発しやすいと言われているので、一度出来てしまった場合は免疫力を高める食生活を心がけましょう。

生理で血尿を見逃してもこの症状には要注意

生理の時は言わずもがな血が尿に混じる状況ですが、その為見過ごしがちな怖い病気があります。それは「子宮内膜症」です。

子宮内膜症は10人に1人の割合で起こる可能性があると言われており、これを放っておくと不妊の原因になることもあります。

・生理痛が酷い。
・経血が多いなどの不正出血が見られる。
・性交時に強い痛みを感じる。
・頻尿や血尿が見られる。

こういった症状がある場合は婦人科での検診を早めに受けることをおすすめします。

血尿が出る事は重要なサインだと思って!

血尿とかかわる病気はご紹介した以上に他にもまだまだあります。中には膀胱がんや前立線がんといった恐ろしい病気の可能性もあるので、血尿が出る事は身体からの大事なサインなのです。

それに膀胱炎は市販薬も確かにありますが、素人判断では本当に膀胱炎と判断出来ない事もあります。その為、血尿や頻尿、排尿時の痛みなどの症状が出た場合はまず泌尿器科での診察を受ける必要があります。

そして、膀胱炎や尿管結石などは再発する事も多いので、一度でもかかった場合は「通いやすい泌尿器科」と「職場の近くの泌尿器科」を両方調べておくと良いと思います。

そこで次の項目では泌尿器科に行く時にどんな事をしておくと良いか、当時の体験を思い出しながらまとめてみました。

血尿は病気を疑い、まず泌尿器科へ

血尿が出た時は病気の可能性がある事を書かせていただきましたが、内科や歯科と違って泌尿器科はあまり行く機会がない部類に入ると思います。

そこでこの項目では泌尿器科に行く前に用意しておくと良い事についてまとめてみました。

また、中には子宮内膜症や性病が原因で血尿が出る症状もあります。別の項目で婦人科に行く時の参考もまとめてみましたので、併せて目を通してみてくださいね。

泌尿器科を受診する前に3つのチェックを

'泌尿器科に行く前に必要な事'
1予約制の場合がある為、事前に確認しておきましょう。

2抗生物質などの薬が処方される事もあります(膀胱炎だと高確率で処方されます)。

お薬手帳を持参し、服用している薬がある時は必ず申告しましょう。

3当日は尿検査を行う事がほとんどです。脱ぎやすいズボンやスカートが良いと思います。
※病院によっては超音波検査、血液検査、エコー検査などもあります。

また、膀胱炎の場合は無理をすると中々完治しない為、お医者様によっては会社を休む事を提案される方もいます。その為膀胱炎だと解った場合は、家族や会社の方に早めに連絡しておく事をおすすめします。

血尿が出る女性が原因を放置すると?

中には血尿が出ても気づかず放置する方もいれば、真っ赤じゃないし痛くもないし…という自己判断で放置する方もいるかもしれません。

ですが、血尿を放置していた人が10人受診した結果、2人が膀胱がんだったという報告もあるほど恐ろしい事もあるのです。

女性であれば特に前述の子宮内膜症である可能性だったあります。忙しい毎日の中でつい、後回しにしてしまう事もあるかもしれませんがその結果が自分の人生を決めるかもしれないという事を忘れないでください。

血尿の原因、ストレス以外にもあるんです

中には血尿の原因がストレスからくるものだと考える方もいますが、厳密には違います。それに血尿が出る原因は食生活や前述の性行為などもある為、一人一人によって違うものなのです。

確かに私の二回目の膀胱炎は社会に出たばかりで、過度のストレスがかかっていた時期ではありました。しかし、厳密に言えば過度のストレスから免疫力が下がっていたのではないかと考えています。

これは女性でも男性でも起こり得る事ですから、もし家族や友人にストレスを抱えて悩んでいる人がいたらストレスの解消がとても大切である事をお話ししてもらえたらと思います。

血尿の原因とストレスの関係

私たちには副腎という色んなホルモンを分泌する臓器があります。副腎が分泌するホルモンの中でも「コルチゾール」というホルモンには免疫機能のコントロールをする重要な役割をもっています。

この副腎に過度のストレスがかかってしまった場合、必要なホルモンが十分に分泌出来なくなってしまう事で免疫機能が下がってしまいます。これが俗に言うストレスが原因で体調を崩したという状態の事です。

つまり腎臓に負担をかける行為そのものが血尿と関係があるわけですから、日頃から腎臓を労わる食生活を心がける必要もありますね。

血尿だと思ったら不正出血だった場合。

女性には経血の量が多い場合や一ヶ月に生理が二回来る不正出血であった場合、血尿と混同しやすいと思います。

そこで、そういった時は婦人科で診察をしてもらう必要がありますので、受診の前に下記の項目を参考にしていただければと思います。

'婦人科に行く前に必要な事'
1同じく予約制の場合がある為、事前に確認しておきましょう。
また、生理の時は正確に結果が出ない事や検査自体出来ない診療内容もあるので併せて確認をおすすめします。

2基礎体温をつけている人は持参すると診察の時に医師に見てもらう事で生理不順の原因がどんなものか参考にする事が出来ます。

3下着を脱いで検査する事がほとんどである為、スカートやゆったりしたワンピースをおすすめします。病院によっては検査着に着替えるところもあります。

ストレスはきっかけに過ぎない。

必ずしもストレスが血尿が出る事の原因ではないとしても、これらのことから因果関係はあるように思えますね。中々ストレスを溜めずに生活する事は難しくても、ストレスを発散する方法はたくさんあります。

どうしてもストレスの解消が難しく悩んでしまう場合は、ストレス外来への相談という事も一つの選択肢です。

過度なストレスを抱え込んだままでいる事は、血尿や体調への悪影響もですが鬱になってしまう事もあります。自分自身にとって無理のない生活を出来るようにしていきたいですね。

ストレスをしっかり解消する事の大切さ。

当時は繰り返す膀胱炎に悩まされていましたが、今ではそんな事もなく快適に過ごせています。クランベリージュースが良かったのか、それともライフスタイルを変えたのが良かったのか…何が良かったかは今となっては謎です。

でも、女性にとっては生理不順などのきっかけでもあるストレスをしっかり解消する事が血尿だけでなく、心身ともに大事な事なのではないかと思います。

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