点滴が痛い4つの原因とは?対処法を知れば今日から軽減できる!
病気になったり手術が必要になったりしたときに、必ずと言っても良いほど皆さんが経験するのが点滴ですよね。点滴の針って、注射器よりも痛く感じる事ありませんか。あのチクッとする感覚が非常に苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな点滴ですが、なぜあんなに鋭い痛みがするのでしょうか。その痛みの原因とともに、痛みが起こらない方法も含めて考えてみましょう。痛みが感じない方法もあるかもしれませんよ。
点滴が痛い時はどうする?我慢する?
皆さんは点滴をするときに痛いことをしっかりとアピールしますか?それともどんなに痛くても我慢しますか。子供のころは痛さのあまり逃げ出したという人も少なくないでしょう。しかし大人になればなるほど、痛みを表面的に出すことができなくなってしまいますよね。そんな中で皆さんが考え抜くのが、絶叫マシンに乗ったときのように落ちる瞬間に力を込めて我慢することではないでしょうか。
しかし実際に点滴をするときに、できるならば痛みが少ない方が助かりますよね。そんな方法、あるのでしょうか。痛くない点滴方法と一緒に、点滴の基本的なこともご紹介しましょう。もしかしたら自分の気持ち次第で、少しは痛みを軽減できるかもしれませんよ。
点滴の基本的なことを知ろう!
点滴をしてもらう時、看護師や医師からの説明って特にありませんよね。どのような薬が入っているかや、副作用があるのかどうかなど決して薬の処方箋のように詳細が記入されているわけでもありませんので気になる方も多いのではないでしょうか。実際に点滴には、どのような役割や作用があるのでしょうか。
点滴をする本来の目的とは?
点滴を行うには、それなりの理由がある事はすでにお判りですよね。もちろん気休めで点滴を打っているわけではありません。点滴を実際に行う理由として挙げられるのが、体液の管理・栄養の管理・それ以外に分類されます。まずは体液の管理についてですが、早い話が体内の水分バランスを保つために必要ということができます。脱水症状を起こさないための管理になるのです。
次に栄養の管理は、栄養失調にならないために点滴をするということです。最後のその他は投薬を目的として点滴を行う場合です。例えば嘔吐などに寄り薬を飲むことができない患者には、点滴で投薬治療を行うのです。
点滴がさせる場所は腕以外にもある!
点滴と聞いて腕にするイメージが強い人も多いのではないでしょうか。実際に看護婦は一番に腕から点滴を指す準備をします。でも全員が腕から点滴をできるわけではありません。人によっては血管が細くて腕では刺さらない人もいます。
それ以外にも血管が奥に入りすぎていたりということもあるのです。そんな時によく使われるのが、手の甲です。ここには血管が大量に通っているので、腕よりも刺しやすいということができるでしょう。上半身でダメな時の最終手段は足にすることもあるのです。
点滴の中身をご紹介!
点滴をしてもらう時に気になるのが、その中身ですよね。点滴は主に2種類の内容に別れています。一つは水分や電解質、もう一つは栄養剤です。成人は体重の約60%が水分ですよね。それぞれの体質や病態によって、失われた体液を補充しなくてはいけない内容・成分が決まってくるのです。それぞれの体質に合った点滴を作っていくのです。
点滴を行うときは、病気によって失われた水分や電解質の補充することと、後はその人に合わせて必要な栄養分を補充することも目的としています。体調によって食事がとれない場合でも、点滴で栄養を補給してくれるのです。主にこの2つが点滴の大きな役割となっているのです。
点滴の種類にはどのような物がある?
点滴の種類を気にしたことがある人ってどれぐらいいるでしょうか。実は1種類しかないわけではないのです。点滴には今までご説明したような水分補給を目的とするもの、栄養補給を目的をするものがあるとお話ししましたよね。それに加えて実は、美容効果のある点滴も存在するのです。お肌がツルツルになる点滴、憧れる人もいるのではないでしょうか。
点滴が痛い理由は?どうして痛みが発生するの?
点滴をしてもらう時に感じるチクッとした痛み、毎回点滴の度に苦痛に感じる人も少なくありませんよね。針がしっかりと刺さるまで、針が入るところを見つめている人もいるでしょう。逆に針からは目をそらしている人もいるかもしれませんね。実際に点滴の際に感じるあの鋭い痛みの原因は何なのでしょうか。
血管炎が原因で痛みが発生!
まず、血管炎という病名を聞いたことがあるでしょうか。血管炎とは、何らかの原因で、血管に炎症を起こす疾患ということのようです。原因も分かりませんし、治療法もまだ確立していないそうです。しかし、血管は全身に走っていますから、内臓疾患などの原因にもなってしまうようです。
血管炎になっているときに点滴をすると痛みが発生するようです。具体的な血管炎の症状はいろいろありますが、頭痛、発熱、倦怠感などに加えて、内臓疾患、神経炎や高血圧、皮膚症状では紫斑、血疱、潰瘍などがあるようです。
そもそも、上記のような症状があれば、看護師が気が付くと思いますが、見逃されてしまい点滴の最中に痛みを感じたり、吐き気があったときにはすぐに報告しましょう。そうしないと、症状が悪化して自分自身つらいだけでもあります。また痛みをずっと我慢しなければならなくなりますので、あなたの体調にも決して良いことは考えられないでしょう。
針の刺し方が悪いのが原因
看護婦の針の刺し方が悪い時にももちろん痛みが発生します。針が上手に入れば点滴はスムーズに血管の中を流れます。しかし上手に入っていないと、漏れる原因にもなりますのでもちろん痛みが発生するのです。少しでも痛みを感じた時はすぐに看護師を呼びましょう。あまり上手でない人が刺した時は、指先がしびれることもあります。少しでもしびれるのならば、すぐに看護師に声をかけましょう。
点滴のスピードが速い
よく、看護師さんや先生が微調整してくれていると思います。薬が体内に入っていくスピードによって、痛みを感じることもあるようです。痛みを感じたら、無理せずすぐに先生を呼んでください。
点滴液が漏れている時は痛みが起こる!?
上記にも書きましたが、点滴が漏れている時は確実に痛みが発生します。チクチクした痛みですので、慣れている人は気づかないことも多いのです。終わってから気付いても遅いので、少しでも違和感があるならば看護師に相談しましょう。
消毒の際に使用するアルコールが原因!
一般的に言われているのが、消毒液による炎症が挙げられます。この場合、原因となっているエタノールが痛みを増幅させているのです。しかしエタノールには強い殺菌作用がありますので、医療現場では多用されることが非常に多いのが現状です。
点滴が痛くならない方法はある?
もしも点滴をする際に、痛くない方法があるのならばこんなにうれしいことはありませんよね。でも実際に針を刺すときに痛みを感じないなんて事、あるのでしょうか。もしかしたら点滴以外に痛みを感じる原因があるかもしれませんよね。できる事ならばその痛み、解決していきたいですよね。痛みに対して自分ができる事を考えてみましょう。
アルコール以外で消毒してもらおう!
クロルヘキシジンという消毒液を聞いたことがあるでしょうか。エタノールほど殺菌能力は高くありませんが、点滴でも使うことができる消毒液になります。どうしてもエタノールでの消毒が嫌だという時は、看護師に相談してみましょう。場合によってはこちらのクロルヘキシジンに変えてくれるかもしれませんよ。
力を抜いてリラックスを心がけよう!
点滴を刺した時に感じる痛みの原因が、リラックスしていないことにある場合があります。例えば大の注射嫌いで、針を見ただけでもこわばってしまう人もいるでしょう。そんな時、決まって点滴の準備をしている時から身体中がカチコチに固まってしまうのです。
そうなると緊張のあまり身体中の筋肉が固まります。その結果、針を刺すときに必要以上の痛みを感じることがあるのです。そうならないためにも点滴前は深呼吸をしてリラックスを心がけましょう。
体を温めて血管でやすくしよう!
体が冷えていると、どうしても血液の流れが悪くなってしまいますよね。そんな時に有効なのが、身体をしっかりと温めることです。毛布やあんまなど、使えるものはしっかりと使いましょう。そうすることで少しでも早く、血管が見つかりますよ。そして簡単に点滴を刺すことができますよ。
もし痛くなった時は遠慮せずに看護師に相談しよう!
点滴をしている時に少しでも痛みを感じるのならば、すぐに看護師に連絡しましょう。もちろん刺し直しになるかもしれませんよ。しかし点滴後の痛みを何日間も引きずるぐらいなら、刺しなおしの1回で痛みを終わらせる方が良いでしょう。その時数秒を我慢するか、後々何日間も我慢するかはあなたが決めることかもしれませんね。自分にとってどちらが、より良いのかをしっかりと考えてみましょう。
点滴後に腫れてしまった時はどうしたらいい?
点滴後、稀に患部が腫れてしまうことがありますよね。滅多にないのですが、点滴が漏れてしまった時に起こる現象ともいうことができます。こうなってしまった時には、できるだけ早く腫れが引いてほしいですよね。早く炎症を抑えるためにできる事には、どのようなことがあるのでしょうか。
患部を冷やして対処しよう!
点滴で腫れてしまった時は、できる限り患部を冷やすように心がけましょう。少しでも炎症を抑えるために、冷やして熱を取るようにすればよいでしょう。時間はかかるかもしれませんが、少しでも痛みが少なくなる可能性がありますよ。
光を通さないようにしよう!
よく点滴で腫れてしまったら、光を通さない方が良いといわれています。その理由は未だに分かっていませんが、少しでも炎症がひどくならないようにとの配慮があるようです。できる事ならば長袖を一枚、羽織っておいても良いかもしれませんね。真夏でしたら、点滴後に貼られているガーゼを少し長めに貼っておくと良いでしょう。
点滴をする前は必ず栄養を取っておこう
点滴をする前にできる一番のアドバイス、それは栄養をしっかりと摂っておくことです。栄養が足りなくても血管が見えないということが起きてしまいます。一つでも点滴の苦痛を解消するために、ご飯をしっかりと食べるようにしてください。
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