ドキサゾシンが必要な疾患とは?気をつけたい副作用や注意点について
ドキサゾシンとは、高血圧や糖尿病、前立腺疾患の治療でもちいられる薬の一つです。血管を広げて血流をスムーズにする効果があるといわれていて、生活習慣病の症状を抑えるのに役立っているそうです。
ドキサゾシンの効果とは!副作用もある?
「ドキサゾシン」とは、高血圧や糖尿病など、生活習慣病の治療の際にもちいられる薬の一つです。循環器や消化器、呼吸器などの生命を維持するために必要な器官の活動をサポートしている交感神経にはたらきかけることで末梢血管を広げ、血圧を下げる効果を発揮するといわれています。
そんな「ドキサゾシン」ですが、いったいどのようにして効果を発揮するのか。また、どのような副作用があるのかなども気になるところですよね。この記事では、ドキサゾシンの持つ効果や副作用について紹介していきます。
ドキサゾシンは高血圧治療の薬です!
ドキサゾシンとは、上の項目でも紹介した通り高血圧や糖尿病といった「生活習慣病」の治療に役立つといわれている成分です。通常の薬より少し安価で手に入れることができる「ジェネリック医薬品」も開発されています。この項目では、ドキサゾシンという薬の概要についてお伝えしていきます。
高血圧の治療薬
ドキサゾシンは、上記のとおり「高血圧の治療薬」として知られている薬です。自律神経にはたらきかけて「交感神経α1受容体」と呼ばれる血液の動きを司る受容体をさえぎり、血管を広げて血圧をさげる効果があるといわれています。
ちなみに、このほか高血圧の治療に用いられる薬としてミカルディスとよばれる医薬品や、スピロノラクトン、メシル酸ドキサゾシンとよばれるジェネリック医薬品を処方される場合もあるといわれています。
カルデナリンのジェネリック
「ドキサゾシン」は、元々カルデナリンという高血圧の治療薬が原型であるそうです。薬価が低いことで知られるジェネリック医薬品は、2004年から販売されたといわれています。さまざまな製薬会社で作られていて、「沢井製薬」や「テバ製薬」がその代表として知られています。
有効成分は0.5~4mg
ドキサゾシンは現在、ドキサゾシン錠0.5mg、ドキサゾシン錠1mg、ドキサゾシン錠2mg、ドキサゾシン錠4mgの4タイプが販売されていると言います。ちなみにこの数値は、血圧を下げる効果がある成分・ドキサゾシンメシル酸塩が含まれているおおよその数値でもあるそうです。
したがってドキサゾシン錠は、mgの数値が大きいほどに強い効果を発揮するのだといわれています。
ドキサゾシンの特徴!どんな点が良いの?
ドキサゾシンは高血圧の薬ですが、さまざまある高血圧の薬の中でもどのような点が特徴的なのか気になる方も多いのではないでしょうか。この項目では、ドキサゾシンの持つ高血圧の治療薬としての良いポイントについて紹介していきます。
体への負担が少ない
ドキサゾシンは、高血圧の治療薬の中では比較的身体にかかる負担が少ない薬であるとされています。この理由は、ドキサゾシンが血圧を下げるために行うはたらきが「血管を広げる」ためであるのが大きいそうです。
血管を広げるはたらきによって血圧を下げるドキサゾシンは臓器の血流の量をいじらないため、エネルギーである糖や脂質の運搬などに悪い影響を与えないのだそうです。これは、身体の本来の働きを妨げないことも意味していて、健康維持という観点から見ても良いことであるといわれています。
効果が長時間持続する
ドキサゾシンを飲む回数は、1日1回であるそうです。薬剤は基本的に飲む回数が少ないほど効果の持続が長いといわれていますが、ドキサゾシンもそのタイプであるといわれています。
ドキサゾシンが飲んでから効果を発揮する10~16時間であるそうで、1日の半分近く~半分以上とやはり長めの持続時間であるのが分かります。
ドキサゾシンの作用機序!どんな風に効く?
ここまでドキサゾシンの概要や特徴について紹介してきましたが、ドキサゾシンが高血圧治療薬として効果を発揮する順序についても抑えておきたいところではないでしょうか。この項目では、ドキサゾシンの紗良息所について紹介していきます。
血管を広げる
ドキサゾシンは、上の項目でも紹介した通り血管を広げる効果を持っています。これはドキサゾシンを経口摂取した時に、血流を始めとした生命活動の維持をサポートする「交感神経α受容体」にかかる刺激をさえぎってしまうためなのだそうです。
「交感神経α受容体」に刺激がかかると血管は収縮して血液はスムーズに流れにくくなり、高血圧などを引き起こすことがあるといわれています。ですので、さえぎることによって血管が収縮するのを防ぎ、逆に広げていくように働きかけるのがこの薬の作用であるといわれています。
血圧を下げる
上の段のようにしてドキサゾシンは緊張をゆるめて血管が縮こまってしまうのを防ぎます。そして血管が広がっている状態を保つようにはたらきかけることによって、穏やかな血流へと変わっていくそうです。以上のようにして血管が広がって血液が流れやすくなり、血管を圧迫しにくくなることから「血圧が下がっていく」といわれています。
ドキサゾシンの副作用には注意!
以上のようにドキサゾシンは作用を発揮するといわれていますが、正直なところ副作用の存在も気になるところではないでしょうか。この項目では、ドキサゾシンの持つ副作用について紹介していきます。
めまいや立ちくらみ
ドキサゾシンは血管の収縮をおさえることによって血圧を下げる薬です。このため血圧を下げる効果はあるのですが、一方で血管の収縮にまつわるトラブルを引き起こしてしまうこともあるそうです。
例えば急に起立した場合、身体は下半身に血液が溜まっている状態であるため、血管を収縮させて上半身に血液を送る必要があります。ところがドキサゾシンによって収縮がおさえられているため血液がうまく運搬されず貧血を起こし、立ちくらみを招いてしまうこともあるのだそうです。
尿が漏れやすい
ドキサゾシンは、腎臓の抗利尿ホルモンの分泌に影響を与えてしまう場合があるといわれています。そしてこの場合、腎臓が「尿をつくるな」という指令を出しにくくなっているため、尿が大量に作られてしまうのだそうです。このトラブルは、尿漏れや失禁といったトラブルを引き起こしてしまう可能性を高くするといわれています。
過度の血圧低下
ドキサゾシンは、すでに記したとおり血圧を低下させる効能を持つ薬です。しかし、人によっては効能が出すぎてしまって「血圧が低くなりすぎる」場合があるとそうです。このため、薬の摂取によって極端に血圧が下がる場合には、ただちに服用を止めるのが良いといわれています。
ドキサゾシンが有効な病気!3つの症状とは
ドキサゾシンを服用して治療する疾患は、高血圧症のほかにもいくつかあるといわれています。この項目では、ドキサゾシンが効果を発揮するといわれている疾患について紹介していきます。
高血圧症
高血圧症とは、塩分やアルコールを摂りすぎたり、ストレスに悩まされていたり、肥満であったりすることが原因として起こる生活習慣病の一つです。症状には頭痛や肩こりが起きたりするほか、心筋梗塞や脳卒中が引き起こされる場合もあるといわれています。ドキサゾシンのほかに、バルサルタンやアムロジピン、ニフェジピンと呼ばれる薬が処方されることもあるのだそうです。
糖尿病
糖尿病とは、いわゆる血糖値が高い状態が長く続く症状のことを指しています。原因はさまざま存在し、体質を原因とするタイプと脂っこい食生活や運動不足、ストレスを原因とするタイプが存在するのだそうです。ちなみに糖尿病は高血圧を併発する場合が多いため、ドキサゾシンを治療薬として用いることもあるといわれています。
前立腺肥大症
前立腺肥大症とは、前立腺の中にある細胞の数が増えて大きくなり、尿道を抑えつけてしまう少女のことを指しています。この疾患は60代以上の方が発症することが多く、尿が出にくくなるほか失禁してしまったりといった症状に悩まされてしまいがちであるそうです。ドキサゾシンのほかに、テラゾシンとよばれる薬をもちいて治療を行うこともあるといわれています。
確認して!ドキサゾシン使用上の注意点
ドキサゾシンは血圧を下げる効果を発揮する薬で、生命維持に関わる循環器のはたらきに影響を与える薬でもあります。このため、使用するにはいくつかの注意が必要であるとも言われています。
食べ合わせや飲み合わせ
ドキサゾシンを飲む時は、身体の不調をもたらす可能性のある食べ合わせや、飲み合わせに注意が必要であるといわれています。このため、処方の際にはかならず、添付文書を読む必要があるといわれています。以下に、飲み合わせに注意が必要とされる薬剤について紹介します。
■併用に注意が必要な薬剤
・テラナス
・ミグシス
・ロキソニン
・ボルタレン
めまいがしたらしばらく休む
上の項目で紹介した通り、ドキサゾシンは薬の持つ効能によってめまいが引き起こされることがあるといわれています。このため、例え血圧が下がったとしても服用を控えた方が良いのだそうです。また、もしも服用によってめまいが引き起こされてしまったら担当医に相談し、今後の服用について相談することをおすすめします。
高血圧は根本的な改善も
高血圧を患っている場合、薬を服用するのはもちろん有効な治療法の一つです。けれども、根本的な改善を行うことも必要といわれています。以下に具体的な改善方法について紹介します。
■高血圧の根本的な改善をうながす方法
・塩分の多い食事をひかえる
・ウォーキングなど軽い運動を意識的に行う
・喫煙・飲酒を控える
血圧を下げるには生活改善もいっしょに!
ドキサゾシンについて、いかがでしたでしょうか?血管を広げることによって血圧を下げる効果がある一方で、めまいなどの副作用に注意する必要もあるといわれています。もしも高血圧の治療などでつかう場合は、自分の体質や担当医と相談しつつ、生活習慣の改善をしながら服用することをおすすめします。
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