喉が渇く6つの理由と対処法まとめ!考えられる6つの病気もしっかり覚えておこう

喉が渇くには様々な理由が隠されていることがあります。生活習慣の乱れなどが原因のこともあれば実は知らないうちに病気になっていて喉の渇きを招くというケースもあります。今回は喉の渇きを招く様々な原因や実際に喉の渇きに対抗するための対策を紹介します。また、本来一日に飲むべき水分量などについてもご紹介していきます。

人が一日に飲む水の量ってどれぐらい?

一日に排出する量ってどれぐらい?

喉の渇きの話の前に人は1日にどれ位の量の水分を排泄しているか、そしてそれに対してどれ位の量の水分を飲む必要があるのかについてまとめていきたいと思います。

まず、人が1日に排泄する水分の量ですが何もしなくても約2.5リットルの水分が排泄されると言われています。2.5リットルの内1.5リットルは尿から、0.1リットルが便から失われ、残りの0.9リットルは汗や呼吸などで失われると言われています。

また、この量に加えて運動などで出た汗の量が失われるので運動をした日は身体が失った水分を補おうとして激しく喉が乾くことがあります。

1日の水分摂取量はどれぐらい?

1日の水分摂取量ですが、一般的には失った分の約2.5リットルを補給するべきという意見が多いです。2.5リットルの内訳ですが食物から1.0リットル、飲み物から1.2リットル、身体の中で代謝により作られる水が0.3リットルと言われています。

ただし、水分摂取量の目安はその人の運動量や住んでいる環境などにより変わるとも言われています。活動量の多い方や高温で標高の高い地域に住んでいる方はこれよりも多くの水分を取る必要性がありますし、その方の状況に合わせて水分摂取量は適宜調整していく必要があります。

喉が渇く6つの理由とは?

1.ストレスや緊張

ストレスや緊張を感じると唾液が出る量が少なくなり喉の渇きを感じてしまうと言われています。また、強いストレスや緊張した状態が続くと唾液の少ない状態が慢性化してしまい常に喉や口が乾いたように感じてしまうことがあります。

ストレスや緊張は自律神経のバランスを乱してしまうと言われています。ストレスを受けることで身体は自律神経の内の交感神経が優位に働いてしまい、交感神経の働きで唾液の分泌が減り喉の渇きへと繋がってしまうと考えられています。

2.唾液の量が少ない

ストレスや緊張は唾液を少なくする原因になると述べましたが唾液の分泌量が減る原因はそれだけではありません。やわらかい食品を中心に食べることやアルコールの飲み過ぎなど食生活が関連することもあります。

唾液は本来、食物を噛むことで分泌されますが昔に比べて軟らかい食物が増え、現代人の噛む力や唾液を分泌する能力は弱ってしまったと言われています。また、アルコールに関しては飲むことで利尿作用が働き身体の水分量が減ってしまうため唾液の分泌が少なくなると言われています。

このように日常生活の中に唾液の分泌を減らす要因がある場合はその原因を改善させていくことが大切です。

3.生理前に喉が渇く

生理前の喉の渇きは月経前症候群が関係していることが多いと言われています。月経前症候群とは排卵後に訪れる黄体期に女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスが変わり起こると言われています。

また、月経前症候群になると喉の渇きの他に下腹部痛や下痢、乳房やお腹の張り、イライラして怒りっぽくなる、絶えず続く眠気、集中力の低下など様々な症状を招く可能性が高くなると言われています。

4.頻尿

頻尿で大量の水分が身体の外に出てしまうと喉の渇きを招いてしまうことがあります。頻尿と喉の渇きを招く代表的な疾患としては糖尿病があります。糖尿病に関する詳細は「喉が渇く6つの病気について」の「1.糖尿病」で解説しているのでそちらをご参照ください。

また、糖尿病のみではなく高血圧や心臓病になり利尿剤を飲むことで頻尿になり喉の渇きを招くこともあると言われています。

5.発熱

風邪や肺炎などで発熱した際も身体は普段以上に多くの水分を失うため喉の渇きを招きやすいと言われています。また、発熱のみではなく下痢や嘔吐を招いた際も多くの水分を失うため喉の渇きを招くことがあります。

6.薬の副作用

薬の副作用によって唾液の分泌が減り口や喉の渇きを招いてしまう種類のものもあります。代表的なものとしては花粉症などアレルギーの治療で使われる抗アレルギー剤、精神科での治療に用いられる抗うつ薬、抗不安薬(精神安定剤)、血圧を下げるための降圧剤、体内の水分を排泄させる利尿剤などがあります。

これらの薬を服用され始めてから口や喉の渇きがひどくなったという場合は薬の副作用により生じている可能性があります。ただし、口や喉の渇きがひどいからと勝手に薬を止めるのではなく必ず医師にそれでも薬を続けるべきか、他の薬に変えるか、薬の使用を中断するかを相談するようにしましょう。

喉が乾く6つの病気について

1.糖尿病

糖尿病とは血液の中のブドウ糖が多くなってしまい尿の中にブドウ糖が溢れて出てしまっている状態です。この状態になると様々な症状を招くことがあると言われていますがその代表的な症状の一つが喉の渇きです。

糖尿病になると余分なブドウ糖が血液の中に増えていきます。この余分なブドウ糖を出すためにおしっこの量を身体は増やします。しかし、おしっこの量が増えることで身体の水分は段々と減っていき脱水症状を招いてしまうと言われています。

2.自律神経失調症

自律神経失調症とは内臓など様々な箇所を制御する自律神経と呼ばれる神経の働きが乱れた状態です。自律神経が乱れた状態になると喉の渇きや異物感を招くこともありますが、その他にも多様な症状を招きます。

身体の疲れ、頭のふらつき、ズキズキする、微熱、夜眠れない、日中に強い眠気がある、耳鳴り、胸焼け、動悸、息切れ、手足の痺れ、力が入りにくい、関節痛などその症状は多岐に渡ります。一見、関係の無いような症状の裏にも自律神経失調症が潜んでいることがあるので注意が必要です。

3.更年期障害

更年期障害とは女性に多い疾患と言われています。更年期障害に関係していることが多いのが閉経に伴う女性ホルモンのバランスの変化です。低下した女性ホルモンを補おうと脳は性腺刺激ホルモンを分泌しますが、その影響で様々な不快な症状を招いてしまうと言われています。

更年期障害の代表的な症状は喉の渇きだけではなく、頭痛や目まい、動悸、ほてり、倦怠感、関節痛、憂鬱、肩こり、腰痛など様々な症状を招く可能性があります。

4.腎臓疾患

腎臓の病気によってはおしっこの量が増え尿量が非常に多くなってしまい喉の渇きを招くものもあります。代表的なものは尿崩症です。本来、腎臓では身体の中の水分をろ過して不要なものを尿として排泄します。

しかし、何らかの原因でろ過した水分を再吸収できず尿の量が非常に増えてしまうことがあります。この状態を尿崩症と呼びます。尿崩症の原因としてはおしっこの量を調整する抗利尿ホルモンの分泌が障害されている場合や腎臓自体に障害があり抗利尿ホルモンが上手く働かないことがあると言われています。

5.シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは涙を分泌する涙腺と唾液を分泌する唾液腺が免疫の暴走によりダメージを受けてしまう病気です。関節リウマチや全身性エリテマトーデスと呼ばれる膠原病に続いて起こるものもあれば、中にはシェーグレン症候群単独で起こるものもあります。

シェーグレン症候群になると涙腺や唾液腺がダメージを受けるので目や口、鼻などから上手く粘液が分泌されなくなります。その結果、目はドライアイを招き口は唾液の分泌量が低下することから口の渇きや味覚の変化、痛みなどを招くことがあると言われています。

6.うつ病

うつ病の際も喉の渇きを招いてしまうことがあります。ストレスが多く精神的に緊張した状態では唾液の分泌が行われにくくなり身体は脱水状態を招きやすくなると言われています。

また、これだけではなくうつ病の場合は服用する薬の副作用で喉の渇きを招くこともあります。精神安定剤や抗うつ剤の副作用は口の渇きを招いてしまうためうつ病からくる症状と合わせて喉の渇きを更に強めてしまいます。

喉の渇きの6つの対処法とは?

1.生姜茶

喉の渇きの対処法の一つ目が生姜茶です。生姜といえば身体を温める作用が強くかえって喉の渇きを強めてしまいそうなイメージですが実はある種の喉の渇きには非常に効果があると言われています。

例えば、夏場で湿度が高い日は上手く汗や呼吸で水分が蒸発できなくなります。このため、身体の中には水分が過剰になりますが、過剰になった水分は身体の中を上手く循環できず喉に十分に水分が行き渡らず喉の渇きを招いてしまうと言われています。

生姜はこの溜まった水分を上手く排泄してくれ胃腸を活発にしてくれる効果があるため蒸し暑い夏の日に起こる喉の渇きには生姜茶を試してみると良いでしょう。

2.加湿器

乾燥する冬の季節は喉や肌、髪などにトラブルを招きやすいです。特に喉の痛みを招くという方も非常に大勢いらっしゃいます。乾燥が原因で喉の痛みを招く場合は加湿器を設置してみましょう。

目安としては40~60%程度の湿度を維持するようにすると良いと言われています。また、部屋の広さにあった加湿器の大きさを選ぶこともしっかりと湿度を管理する上で非常に大切です。

3.塩分を控える

塩分を摂り過ぎた場合は体の中にナトリウムが非常に多くなります。ナトリウムが多くなってしまうと身体はナトリウムの濃度を薄めようと過剰に水分を欲してしまい喉の渇きを招きます。

そして、多量に水分を飲み身体の中の水が増えすぎることで血管が圧迫され血圧の上昇を招くリスクがあると言われています。また、この状態が続くことで動脈硬化に発展することもあると言われています。

4.お酒やタバコを控える

お酒やタバコも喉の渇きに関係していると言われています。まず、お酒ですがアルコールには利尿作用があります。このため、飲めば飲むほどトイレに行きたくなり、身体の中の水分量が減るので喉や口の中は乾燥した状態になります。

また、タバコの場合は煙に含まれているタールやニコチンが関係していると言われています。タールやニコチンなどの有害な物質は唾液の分泌を減少させると言われており、ドライマウスや喉の乾きを招くことにつながってしまいます。これらのことから喉の渇きがひどい場合は一度お酒やタバコを控えることも大切でしょう。

5.効率的に水を飲む

喉の渇きに対処するためには効率よく水を飲む必要もあります。例えば、喉が乾いてから水を飲むという方もいらっしゃいますが理想は喉の渇きを感じる前から水分補給を心がけることです。

何か運動や作業を行う際は作業前にコップ1~2杯の水を飲み、作業中はコップ半分~1杯の水を20~30分かけて飲むようにしましょう。また、水の入ったコップを置いておき1杯ずつ時間をかけながら飲んでいく方法もありです。

6.入浴前、就寝前に水を飲む

水分補給で注意が必要なタイミングの一つに入浴があります。入浴中は多量の汗が排泄され、また利尿効果も高まります。汗や尿で大量の水分が失われると血液がドロドロとなってしまい血栓などができるリスクが高まってしまいます。

このため、入浴前と入浴後~就寝前の間には多めに水分を取るようにしましょう。理想は入浴前に500ml、入浴後~就寝前にも500mlと言われているのでこれだけの量の水分を意識して補給するようにしましょう。

まとめ

以上が喉が乾く原因と喉の乾いた時の対策です。喉の渇きは体が何かを訴えているサインかもしれません。喉の渇きが続く場合は一度生活習慣が乱れていないかを見なおしてみましょう。また、体調で不安な点がある場合は早めに医師の診察を受けるのもありでしょう。

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