顔湿疹ができる5つの原因や病名|更に赤ちゃん独特の症状も今日から改善!
顔湿疹のせいで自信をなくしたり、外出を躊躇したり、登校拒否の原因になったり、日常生活を送れなく方もいるほどつらいものです。また、現代は情報が溢れてあらゆる商品が出回っており、買っては試すを繰り返しなかなか悩みから解放されないと言う方も多いのではないでしょうか?今回はそんな顔湿疹の原因を突き止め、解決のステップに進めるように顔湿疹で挙げられる原因と病名を解説していきたいと思います!
かゆみ・赤み・ぶつぶつ…つらい顔湿疹の原因は?
顔湿疹は生活を変えてしまうほど深刻になるケースもあります。常に表面にさらさなければならない顔にぶつぶつや赤みや腫れがあると、落ち込むのも無理はありません。今回の顔湿疹に限らず、そうした体の変化において大切なことはまず原因を突き止めるということです。顔湿疹を引き起こしている原因を知って、行動に変える第一歩を踏み出せるお手伝いができたらと思います!
ニキビとは違う!顔湿疹の症状
ニキビだと思っていたけど一向に良くならない、改善されない…といった症状はもしかしたら顔湿疹によるものかもしれません。ダニや菌やアレルギーなど挙げればきりがないほど顔湿疹の原因は様々ですが、ニキビとは違う症状が表れます。では一体どんな症状なのか見ていきましょう。
顔がかゆい!?しかしかゆくない場合も…
ダニや菌、皮脂や汗が詰まる、もしくは何らかのアレルギー反応を起こしている場合に多く表れる症状の一つが「かゆみ」です。かゆみは痛み以上に耐え難いものがあり、寝ているときにも無意識にかいてしまう恐れがありさらなる悪化を招きかねません。
精神的にもかゆみはイライラを増長させ、そのイライラが余計にかゆみを感じてしまうスパイラルに陥りやすいと言われています。かゆみは冷やすことで軽減されますので、一時的にしのぐ場合はタオルを水で濡らしたものを患部に当てると効果的です。
ではかゆみがないと顔湿疹とは言えないのか…いいえそうとは限りません。頬だけに赤い湿疹ができる、かぶれたように炎症だけ発症することもあります。
炎症で赤くなる
赤ら顔って恥ずかしかったり、隠そうとしてお化粧が濃くなることで余計に悪化させてしまったりしてストレスを感じやすい症状ですよね。顔湿疹における赤みは炎症を伴っている場合に起こります。赤みを伴う顔湿疹の代表的なものに「脂漏性皮膚炎」や「アトピー性皮膚炎」があげられ、カビやアレルギー物質が原因で引き起こされると言われています。
アレルギーで腫れる
顔が腫れる原因はアレルギー反応によるものが考えられます。アレルギーの原因はとても多く存在し、良く聞かれる代表としては花粉や、ダニやハウスダスト、金属や食べ物(卵・小麦など)によって、目や口の周りなどに腫れが生じる場合があります。
金属アレルギーの場合は、アルミ缶で口の周りが腫れたり、ビューラーの金属やアイシャドウのラメで目が腫れたりと、顔に腫れが生じる恐れもあります。アレルギー反応はこれまで何ともなくても突然腫れやかゆみを生じる場合があるので、腫れを生じたらアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。
顔湿疹の種類やまさかの原因は?
顔湿疹には原因が特定されている3つの病名と、その3つには含まれない湿疹に対する病名と、体の内臓の状態や精神的なものによって起こるものがあります。様々な要因によって引き起こされる顔湿疹の5つの原因についてこれから解説していきます。
カビでおきる脂漏性皮膚炎
「マセラチア真菌」というカビの一種が原因となる「脂漏性皮膚炎」は、皮脂の分泌が多い顔(特に鼻)や頭皮、耳の後ろや、摩擦の多い太ももやわきの下にも発生する皮膚炎の一種です。マセラチア真菌は通常はバクテリアなどから皮膚を守る常在菌ですが、油っこい食事、ストレス、睡眠不足、入浴の際の洗いすぎやすすぎ不足などが原因で異常繁殖し、皮膚が過剰に反応を起こして炎症を引き起こします。
また、マセラチア真菌は皮脂や汗の多い環境を好み、遺伝や体質的に皮脂分泌が多い人や、もともと皮脂分泌が多い男性ホルモンが活発な人に発生しやすいと言われています。脂漏性皮膚炎を発症すると以下のような症状が現れます。
・かゆみをともなう
・赤くなり湿疹が出る
・皮膚がぽろぽろとはがれる
・大量のフケが出る
ステロイド剤の塗り薬や内服薬で回復しても、再発の可能性が高い皮膚炎と言われています。また、次に解説する「アトピー性皮膚炎」と症状が似ているため、診断は顕微鏡による直接顕鏡でマセラチア菌を確認します。
複合的原因でおきるアトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の正確な原因はいまだに明らかにされておらず、様々な要因が関係して発症に至っているのではないかと言われています。例として挙げられているのが、ダニやほこりハウスダストや動物の毛などや、食品添加物カビ、気候や大気汚染、ストレスや遺伝、枕や寝具の汚れ、石鹸や洗剤、歯科の金属によるアレルギー反応など、原因が一つに特定されません。
したがって1人1人にの症状の把握、それに合わせた治療がなされていきます。個人差がありますが、以下にアトピー性皮膚炎によく見られる症状を挙げていきます。
・肌が乾燥する、カサカサになる。
・かゆみを伴う
・湿疹がある
特徴としてはこれらの症状が出ては消え、また再発するを繰り返す皮膚炎と言われています。症状が消えていても環境の変化やストレスなどでまた発症する場合もあるので長期的な付き合いが必要になるケースがとても多いようです。
かぶれとも呼ばれる接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は「かぶれ」ともいわれ、何らかの外刺激が原因で、赤いぶつぶつ(紅斑)や水を含んだ発疹(水疱)、皮膚が盛り上がる(丘疹)と言った症状をもたらす皮膚疾患の一つです。おむつかぶれや、金属アレルギー、うるしや洗剤、化粧品などに「かぶれる」「皮膚が負ける」なんて言葉を聞いたことがありませんか?これらがまさに接触性皮膚疾患と言われるものです。
このほかにもかぶれる原因は多数存在し、頻度の高い皮膚疾患としても知られています。診断はパッチテストや血液検査を用いてアレルギー反応の原因物質を特定していきます。
分類できないものすべてが尋常性湿疹!
尋常性湿疹とは先述した「脂漏性皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」「接触性皮膚炎」など、原因や要因が特定される皮膚疾患以外の分類できない湿疹のことを指し、皮膚科の中ではいわゆる「湿疹」と呼称され、大部分の「湿疹」が「尋常性湿疹」に分類されています。
症状には個人差がありますが、赤いぶつぶつ(紅斑)や水を含んだ発疹(水疱)、皮膚が盛り上がる(丘疹)や、かゆみや痛みを生じることもあります。原因もストレス、外的物質によるもの、紫外線やダニやハウスダストなどあらゆるものが考えられ、これまで何ともなかった物でもある日突然湿疹を発症するといったケースもあるようです。
尋常性皮膚疾患からアトピー性皮膚疾患や別の皮膚疾患へ悪化することもあるので、早期のケアが必要となります。
薬剤の副作用である薬疹
かゆみを伴わない炎症や湿疹赤いぶつぶつなどが特徴の疾患です。原因の多くはサプリメントの常用や薬による副作用によるものです。若い女性を中心にダイエットや美容意識からサプリメントを摂取する人が増え、かゆみのない湿疹を発症する人が増えていると言われています。
薬剤の副作用の可能性が大きいので、かゆみを伴わない湿疹が発症した場合は常用している薬やサプリメントを持参のうえ速やかに医療機関を受診してください。
ストレスや内臓の状態によるもの
「皮膚は心や内臓の鏡」と言われ、ストレスやホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れや内臓の状態は顔湿疹と深いつながりを持っています。顔湿疹以外に内科的な症状が見られる場合は、ストレスや内臓の疾患を疑ってみてください。裏には膠原病や悪性腫瘍などの病変が隠れている可能性もあるので、ご自身の体調や体質の変化を見逃さないことが早期発見につながります。
ストレスにしろ内臓の状態にしろ見えないものなので、皮膚は代わりに教えてくれる信号のような役割を果たしているとも言えます。肌の状態を見て「疲れているかな>」「食べ過ぎたかな?」「ちょっと休もう!」と気づくことがストレス解消につながって、結果肌の状態を改善に導いていくことになるでしょう。
赤ちゃんにできる顔湿疹とは?
生まれたての赤ちゃんの肌はとてもセンシティブで、おなかにいた時の母親のホルモンの影響や母乳の影響を受けやすく肌トラブルも多いと言われています。急なことでお母さんが不安になったりしないように、日常的に気を付けるべきことや予防策なども交えて、赤ちゃんに起こりやすい顔湿疹について解説していきます。
赤や白のぷつぷつは新生児ニキビ
生後2週間から3か月の赤ちゃんにできる顔周りのニキビを「新生児ニキビ」と言います。ニキビの状態は赤や白のぷつぷつとしたものです。生まれて間もない柔らかすべすべの赤ちゃんの肌にも関わらずニキビができてしまう原因はいくつかが考えられます。
最も大きな原因はお母さんのホルモンの影響と言われています。おなかの中にいるときに母体から受ける男性ホルモンによって、生後3か月ごろまで皮脂の分泌が盛んになるためと言われています。また、赤ちゃんは毛穴の働きが未発達のため、刺激がとても敏感に肌に表れます。例えば寝具の汚れや、石鹸かすのすすぎ残し、洗いすぎによってトラブルを起こしやすいと言われています。
最も大切なことは洗いすぎない範囲で赤ちゃんの肌を清潔にしておくことです。低刺激性で、泡で洗えるタイプのものや、かつあまりつけすぎないでさっと洗い流せるもの、必要に応じて保湿クリームを用いる、寝具を常に清潔にする、といったことが赤ちゃんの肌をトラブルから救うことにつながっていくでしょう。
下記におススメする赤ちゃんの為の泡石鹸をご紹介いたしますので参考にしてみて下さい!
場所によってはカサカサの乳児脂漏性湿疹
乳児脂漏性湿疹は新生児ニキビの原因と同じように、母親からの男性ホルモンを受けた影響で2~3か月頃の新生児に表れる乳児特有の皮膚疾患の一つです。皮脂分泌の盛んな頭皮や顔、耳の裏や股、脇などにジュクジュクした湿疹や、反対にカサカサしたもの、赤みを伴う湿疹、黄色っぽいかさぶたが付着するなどの症状が見られます。
乳児脂漏性を発症した場合はアトピー性皮膚炎に変わっていく可能性があると言われているので、上記のような症状を発見した場合は小児皮膚科を受診することが大切です。またケア方法や予防の意味でも赤ちゃんの肌を清潔にしておくようにしましょう。盛んな皮脂分泌により発症されるので日常的なケアがとても大切になってきます。
かゆみを伴うあせも
赤ちゃんの体温は大人よりも少し高く、新陳代謝も活発なため大人以上に多くの汗をかきます。その汗を洗い流したりせずに放置しておくと汗の出口である「汗菅」をふさぎ、皮脂や汚れが詰まってあせもができてしまいます。汗の多い首や背中おしり、ズボンやスカートで締め付けるおなかや蒸れやすいお尻もできやすい箇所です。
症状は赤いぷつぷつとした湿疹で、かゆみを伴うこともあります。あせもは汗の出やすい夏場に特に多く発症し冬にはなくなってしまうというケースが多いと言われています。体温の高い赤ちゃんは大人以上に暑さを感じているため、適温の冷房や扇風機を直接体になてない形で利用したり、こまめに体を拭いたりシャワーで流すだけで予防や軽減につながります。
他の湿疹と似ているアレルギーによる湿疹
食物やダニ、花粉やハウスダストなど挙げればきりがないほど私たちは多くのアレルゲンに囲まれており、そのアレルゲンに対して体の免疫機能が過剰に反応してしまうことを「アレルギー反応」と言います。アレルギーによる湿疹には様々なものがあり、中でも食べ物アレルギーや花粉アレルギーの増加も年々低年齢化していると言われています。
様々なアレルギー湿疹が原因となって「アトピー性皮膚炎」へ移行していくと言われています。アトピー性皮膚炎は赤いぷつぷつやカサカサした肌など、症状の表れ方が先述した「新生児ニキビ」や「乳児脂漏性湿疹」とよく似ているため区別が難しいと言われています。
赤ちゃんの肌による湿疹がこうしたアレルギーやアトピー性皮膚炎が隠れているという可能性も大いにあるので、新生児ニキビやあせもだろうと自己判断したりせずに、早期に小児皮膚科で相談しておくことに越したことはありません。
迷ったらこれ!赤ちゃんから大人まで使える優しい石鹸とは?
赤ちゃんはもちろん大人の顔湿疹において共通することは、肌を清潔に保つということです。とくに「脂漏性皮膚炎」や「あせも」は皮脂や汚れが原因とし、「接触性皮膚炎」「尋常性皮膚炎」強い洗浄録の洗浄剤によるかぶれや洗いすぎによるものとされています。そこで生まれたての赤ちゃんから大人まで使える優しい泡石鹸をご紹介します。
無添加にこだわって作られた赤ちゃんの為の泡石鹸
良質の石鹸に80年にわたりこだわり続け、洗いすぎない、強すぎない、泡立ちすぎない赤ちゃんにやさしい無添加の石鹸です。泡で出てくるタイプなのでやさしく皮脂汚れを落とせて、肌の弱い赤ちゃんにピッタリです。
生後すぐから使える低刺激全身タイプ
生後すぐから全身に使えるタイプで、低刺激で泡切れが良く皮脂を取りすぎないようにこだわって作られた一品です。よりデリケートな赤ちゃん用のマイルドタイプや、保湿に優れたうるおいタイプなど赤ちゃんの肌の状態に合わせたラインナップとなっています。
カビと細菌を洗い流す薬用泡石鹸
抗真菌成分と殺菌成分をを配合した薬用の泡石鹸です。なんだか強い成分が入っていそうに聞こえますが、敏感肌の方やアトピーの方でも使用でき、デリケートゾーンの使用も可能です。カビの増殖を抑えて殺菌するため、皮脂が多い方や臭を気にされる方にもおススメです!
すぐに病院に行けない!身近に買える市販薬
忙しくてすぐに病院に行けないと言う方や、症状が出始めで軽症の方はとりあえず市販薬でと考える方が多いと思います。資生堂薬品が販売している「イハダ」は手短に購入できる顔湿疹や皮膚炎のための治療薬です。ノンステロイド処方の為、軽症な方やステロイド剤が苦手な方におススメです!
しかし使用後に異変を感じた場合や、これまでに薬や外用薬でアレルギー反応を起こしたことのある方は医師や薬剤師に相談してください。
家庭に常備したい!低刺激の軟膏
かゆみや湿疹、炎症、あせもなど皮膚湿疹全般に使用できると言うのが「新レスタミンコーワ軟膏」です。こちらも非ステロイド剤タイプで低刺激で、家庭に常備しておきたい商品です。
その一歩が早期解決!治らない顔湿疹は皮膚科へ
これまで解説してきたあらゆる顔湿疹を見てもわかるように、原因は違っても顔に表れる症状が似ていて自己判断が危険な疾患の一つでもあります。重症化してからでは治療が困難になるだけではなく、長期化していく可能性もあるので、忙しい方にはなかなか難しいかもしれませんがなるべく早めに皮膚科を受診することをおススメします。
外用薬はピンポイントで炎症やかゆみを鎮める
症状や病状によって処方される外用薬は異なりますが、一般的には以下のような外用薬が処方されるようです。
・痛みやかゆみが強い場合にはステロイド剤の塗り薬
・菌によるものが原因の場合は抗生剤が含有されたもの
・アトピー等のカサカサの症状にはステロイド剤や尿素軟膏などの保湿剤
顔にステロイド剤を使用しないほうがいい、長期の使用は副作用をもたらすとしている場合もあります。しかし急性的なかゆみや炎症を落ち着かせるとても有効的な薬の一つとして位置付けられています。経過をみて、症状に合わせた処置をしてくれるクリニックだと安心です。
内服薬でかゆみ、菌、皮脂分泌を抑える
体内の中の菌やカビの発生を抑えたり、かゆみや炎症を内側から鎮めると言った場合には内服薬が処方されます。
・かゆみや炎症を抑える→副腎皮質ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤など
・感染や菌やカビを抑える→抗菌剤や抗真菌剤など
・皮脂分泌を抑える→ビタミン剤など
しかしこうした薬剤は即効性や鎮静力が高い反面、副作用を伴うことがあります。個人によって副作用の出方にはばらつきがあり、まったくでない人もいれば強く反応する人もいるそうです。一方で漢方薬は即効性はない代わりに副作用の程度は軽いと言われています。どちらを選択するか、ご自身の症状の状態やこれまでの薬の反応を考えたうえで医師とよく相談してみてください。
顔湿疹はあなたの健康の状態を知らせるメッセージ!
私もかつて顔湿疹に悩まされたので今回の記事はとても他人事ではなく、憂鬱になったり不快に感じる気持ちはとても理解できます。「かゆいし、赤くて恥ずかしいし、ぶつぶつは人に見られたくない…」など表面的に見ると顔湿疹は厄介でネガティブになりやすいものです。
しかし、こうしたすべての反応は私たちの内臓で起こっている病気や、ストレス、菌やアレルギーの侵入に対する危機を知らせてくれている大事な反応なのです。内臓やストレス、心の状態を知らせてくれるメッセージと捉え、解決に向けて歩んでいけるように心からお祈りしております!
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