顔の痒みがおさまらないときの対処法は？3つの方法と市販薬を教えます
顔の痒み、辛いですよね。メイクをしていたら痒くても掻けないし、赤みが出ると上手く隠すのも難しい…いっそのことマスクで隠してしまいたい。そんな厄介な顔の痒みを早く治すには、まずは原因を知ることです。ここでは顔の痒みとなる原因や対処法、自分で使える市販薬についてご紹介していきます。
顔の痒みの原因と対処法を知りたい！
顔の痒みとは、一度気になると頭から離れないほど不快なものです。特に女性の場合は、痒みがあると化粧ノリやメイク崩れも気になるところですよね。
顔の痒みにはいくつかの原因が考えられます。原因や症状によっては、薬による治療が必要なものもあるようです。
顔の痒みがひどくなる前に、原因と対処法をしっかり確認しておきましょう。
顔の痒みの原因は湿疹の種類は？
まずは、顔の痒みの原因となる皮膚炎をいくつかご紹介します。
かぶれと呼ばれる「接触性皮膚炎」
接触性皮膚炎とは一般的にかぶれと呼ばれているものです。
皮膚に触れた物が原因で、皮膚が炎症を起こし、痒みや赤みなどの症状がでるそうです。
原因となる物が触れたことで皮膚が直接炎症を起こしてしまう「刺激性接触皮膚炎」と、原因となる物に免疫反応を起こすことで皮膚炎になる「アレルギー性接触皮膚炎」の2種類があると考えられています。
刺激性接触皮膚炎
刺激性接触皮膚炎は、元々かぶれやすい性質を持った物に触れることが原因となって起こるそうです。誰にでも起こる可能性があると言われています。かぶれの原因となる代表的な物には、石鹸や洗剤、油などの刺激の強いものがあげられます。
原因物質に触れた部分が痒くなり、赤みや水泡を伴うこともあるようです。原因がわかるのであれば、繰り返さないためにもそれを避けることが重要です。治療にはステロイド外用薬を使うのが一般的なようです。
アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、上記の刺激性のものとは違い「肌に合わない」人にだけ起こるものだと言われています。それは原因となる物質が人によってはアレルゲン(アレルギーの原因)となり、免疫反応によって皮膚炎が起こると考えられているからです。
1度触れたことでアレルギーになる事もあれば、何度も触れているうちにアレルギーになることもあるようです。中には原因物質に触れた後、太陽光を浴びることで皮膚炎になるものもあるそうなので注意したいですね。
原因となる物質は数千種類あると言われていますが、化粧品や薬、金属や衣服の繊維などが一般的だと言われています。皮膚科でパッチテスト等を受け、原因物質を特定し、避けることが必要だと考えられています。
症状は刺激性のものと同じく、痒みや赤み、湿疹がみられ、治療にはステロイド外用薬が使われるそうです。抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬・ステロイドの内服をすることもあるようです。
皮脂の多い部分にできる「脂漏性皮膚炎」
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多いおでこや鼻の周り、耳や首などに赤くカサカサとした湿疹と痒みが出るのが特徴のようです。他にも胸や背中、脇、頭皮等、脂漏が豊富な箇所で起きやすい皮膚炎だと言われています。
皮脂が分解されてできる物質が皮膚を刺激し炎症を起こすと考えられています。また、マラセチアという真菌(カビ)の一種が原因になったり、症状を悪化させるとも考えられています。治療にはステロイド外用薬や抗真菌薬のケトコナゾール外用薬を使用するようです。
痒みを抑えるために抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を、皮脂分泌のコントロールのためにビタミンB剤を服用することもあるようです。顔に症状がある場合は1日2回の石鹸洗顔が効果的だそうです。よく泡立てて優しく丁寧に洗ってみてくださいね。
顔の痒みにはどんな原因があるの？
上記の皮膚炎以外にも、次のような顔の痒みの原因になる物があります。
皮脂の分泌が減る肌の乾燥
痒みのあるところは白く粉をふいていませんか？30代後半から皮脂の分泌が減り、お肌が乾燥しやすくなると言われています。健康なお肌の表面は分泌された皮脂で覆われています。皮脂膜の下には水分を保つ角質層があり、お肌をうるうるに保ってくれています。
しかし、皮脂分泌が減ったり角質層の水分が減ると、肌表面の細胞がボロボロと剥がれてしまいます。そこが入り口となってアレルゲンや刺激物質が侵入してしまい、痒みが起こるそうです。一度痒みにまかせて掻いてしまうと、角質層が傷ついたり湿疹がでて、また痒みが起こるという悪循環に陥りやすいと言われています。
そうなる前にしっかりとお肌の保湿をしておきましょう！お風呂上りに油性成分配合の保湿剤を塗ると効果的だそうです。乾燥肌が頑固だったり、湿疹がある場合は皮膚科を受診してみましょう。
化粧品が合わないなどの化粧かぶれ
メイクは欠かせないという方が多いと思いますが、そのメイクが顔の痒みの原因となっている場合もあるようです。化粧品が合わないと痒みの他にも、赤みやほてり、湿疹がでることもあるようです。化粧品自体は合っていても、紫外線に当たることで化粧品の成分が変化してかぶれを起こすことも考えられるそうです。
他の皮膚炎との判断は難しいので、心当たりのある方は皮膚科を受診することをおすすめします。痒みを繰り返さないためにも、皮膚科でどの化粧品や成分が合わなかったのか調べてもらいましょう。中には色素沈着型かぶれと言って、赤みや痒みはなく、シミになる恐しいかぶれもあるようなので注意が必要です。
花粉症などのアレルギー
アレルギーの中でも代表的なのは花粉症ですよね。毎年悩まされている方も少なくないと思いますが、花粉症でも顔が痒くなるってご存知でしたか？特に顔や首、目のまわりに痒みや赤み、腫れ、カサカサヒリヒリするのも花粉症によるアレルギー症状なんだそうです。
アレルギーでもう一つ代表的なのはアトピー性皮膚炎ですよね。顔や首の他に、肘の内側やひざの裏、耳の下に痒みや赤み、湿疹がでるのが特徴とされています。中にはアレルギーが認められない場合もあるようですが、ダニ・ほこり・カビ等のハウスダストのアレルギーであることが多いようです。
どちらも気になる症状があれば皮膚科やアレルギー科を受診して、アレルゲンを調べ、治療を受けることをおすすめします。
早く何とかしたい！顔の痒みの対処法
すぐに実践できる顔の痒みの対処法をいくつかご紹介します。
濡れタオルや保冷剤などで患部を冷やす
顔の痒みは冷やすと軽減すると考えられています。体温が上がると逆に痒みが強くなると言われているので、長風呂や飲酒、香辛料等刺激の強い食べ物、激しい運動は控えた方が良さそうです。痒みで辛い時には、濡れタオルや保冷剤をタオルで包んだもの等で冷やすのがおすすめです。
皮膚科で処方される薬で肌を保湿する
上記でも触れましたが、肌の乾燥が痒みの原因になることもあります。乾燥によって角質層がボロボロになり、バリア機能が低下して皮膚炎などになってしまう前に、しっかりと肌を保湿して予防することが大切です。
皮膚科では乾燥防止のためにヘパリノイド含有のヒルドイドと呼ばれるものやワセリン、尿素等を処方されることが一般的なようです。これら薬局でも市販されているそうなので、乾燥が気になる方は薬剤師に相談して選んでみてもいいかもしれませんね。尿素は角質が厚くなっている部分に使用するもので、傷があるとしみるそうなのでご注意ください。
スキンケアの他にも、部屋の湿度を50％以上に保ったり、ゴシゴシ洗いをしないように気を付けることも肌の乾燥には有効なようです。
でも一番は皮膚科を受診する
顔の痒みや赤みが気になる場合には、やはり皮膚科を受診するのが一番おすすめです。同じ症状でも、原因は様々です。皮膚科では使用テストやパッチテストといった検査で痒みの原因を特定できるそうです。原因がわかれば適切な治療ができ、今後の予防にもつながりますよね。間違ったケアで症状を悪化させないためにも、まずは皮膚科を一度受診してみてくださいね。
病院に行かずに治したい！顔の痒みに効く市販薬
皮膚科に行く時間がない！そんな方のためにドラッグストアなどでも手に入れられる市販薬をご紹介します。いずれも症状が改善しない場合や悪化するようなことがあれば、すぐに使用をやめて皮膚科を受診してくださいね！
抗ヒスタミン系外用薬の塗り薬
こちらの塗り薬は、抗ヒスタミン剤が配合されているためかゆみや炎症を抑えるのに有効なんだそうです。
加えて、局所麻酔剤も配合されているので、痒みを緩和してくれる効果も期待できます。
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外用ステロイドの塗り薬
こちらの塗り薬はアンテドラッグという種類のステロイド外用薬です。アンテドラッグというのは、塗った患部でよく効き、体内では低活性物質に変わる薬のことを言うそうです。ステロイド剤なので、痒みなどの皮膚炎に素早い効き目が期待できます。
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抗ヒスタミン剤などが配合されている飲み薬
こちらの飲み薬は抗ヒスタミン剤と甘草配合で、痒みや炎症を抑える効果が期待できます。また、皮膚や粘膜を健康に保つために必要だと考えられている、ビタミンB6も配合されています。塗り薬だけでは我慢できない痒みにおすすめです。
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保湿クリームやローション
こちらは上記の肌の保湿でご紹介した保湿剤、ヒルドイドのジェネリック医薬品と同配合のクリームです。保湿、血行促進、抗炎症の3つの効果が期待できるそうです。ネットでも若返りクリームと噂されているほどです。夏場などクリームのベタベタが気になるという方には、ローションタイプも販売されていますのでチェックしてみてくださいね。
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かゆみがひどくなる前に医師の受診を
いかがでしたでしょうか。顔の痒みはまず原因をしっかり知ることが大切なんですね。痒みは掻けば掻くほど痒くなってしまうものです。顔の痒みが出てしまったら、我慢せずに早めに皮膚科を受診してみてくださいね。ステロイドには抵抗があるという方もいるかもせれませんね。中には漢方を処方してくれる皮膚科もあるようなので、お近くの皮膚科を調べてみるのもおすすめですよ！
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