お腹に鋭い痛みが走る…疝痛発作は偏頭痛やストレスで起きることも

疝痛とは、幼児に多い病気とされています。体が敏感になってしまう事により、お腹などが痛くなる症状のことをさすそうです。ここでは疝痛がどのようなものかを説明するとともに、その原因や、やわらげるコツなどをご紹介していきます。

疝痛(せんつう)の原因や対処法を知りたい方へ

「疝痛」という単語を見ても、その読みさえ知らない方もいらっしゃるかと思います。これは、赤ちゃんが泣いている原因の一つとして考えられるそうです。

では、疝痛とは具体的にどういったものなのでしょうか?ここではその原因や、疝痛への対処法などを詳しくご説明したいと思います。

疝痛の症状とは?

赤ちゃんがずっと泣きっぱなしだったり、子どもがお腹が痛いと繰り返し訴える…。その場合、この疝痛が疑われるそうです。では、その疝痛とは一体どういうものなのでしょうか?

急にお腹が痛くなることをさす

疝痛は、潜在性の急性腹痛のひとつと考えられているそうです。急性腹痛とは、簡単に言うと突然お腹に痛みを感じる症状の事をさしています。腹痛は痛みの程度によってその表現方法が若干違うとされています。鈍い痛みの時は「鈍痛(どんつう)」と言い、激しい痛みの時はこの「疝痛(せんつう)」と称されるようです。

鋭い痛みが特徴的

先ほど意味を説明した通り、とてもきつい腹痛は疝痛とされるそうです。このときの鋭い痛みですが、医療の世界では「さしこみ」と表現されることもあるようです。

この疝痛の特徴ですが、突然起こってしまうこと、また吐き気を伴うなどが知られています。胃や腸、子宮、胆道などを形成している平滑筋が普通と違う縮こまり方をすると発症するとも言われています。

周期的に繰り返し起きる

この疝痛ですが、その痛みは数分~数時間ごとに定期的に繰り返されることが知られています。この状態を、「疝痛発作」と呼んでいるそうです。さらに痛みの程度に幅があるため、強くなったり弱くなったりを繰り返すとされています。

つまり、いったん収まったからといって安心できない症状なようです。放っておくとなかなかよくならないという事態にもなりかねません。中には「痛みの王様」と説明する医師もいるくらいですので、非常に危険な症状のようです。

疝痛発作のもととなる疾患はあるの?

疝痛は激しい痛みということをご理解して頂けたかと思います。じっとしていられず、冷や汗が流れ、中には呼吸が苦しくなるなんて人もいるようです。では、この疝痛発作が起こるその原因は何なのでしょうか?ここでは3つほどご紹介したいと思います。

胆石症によるもの

激しい痛みを引き起こす三大疝痛として、「尿路結石」「心筋梗塞」「群発頭痛」が知られています。ですが、それ以外にも胆石症と呼ばれるものが疝痛の原因になるそうです。

胆石自体、成人になると10〜20%の割合で保有すると言われています。ほとんどが胆石を持っている事に無自覚のまま終わるそうですが、人によっては疝痛を発症するとされています。

それだけでなく、熱を出したり黄疸(おうだん)と呼ばれる皮膚や目が黄色くなるなどの症状を起こすことがあるそうです。この胆石症ですが、ファストフードなど洋食の進出により著しく見られるようになったとされています。

血尿もありえる尿管結石

三大疝痛の一つ、尿路結石(にょうろけっせき)ですが、昔は働き盛りの男性がなりやすいとされていました。ところが、現在は女性でも発症する事があるとされています。

この尿路結石も疝痛を伴うことがあるそうです。しかし、発症してはじめに感じる痛みは筋肉痛のような軽いものだったと言う患者さんもいるようです。

また、血尿が出たり、背中に違和感を感じることもあるそうです。乱れた食生活などが原因となっているこの尿管結石ですが、基本的に自然治癒はないとされており、そのため、尿検査やレントゲン、エコーなどで診断をした後、場合によっては手術が必要となる場合が多いようです。

腸閉塞も疝痛の原因になる

腸閉塞とは、腸に何かが原因で詰まってしまった状態を指しています。これも疝痛の原因になるとされていますが、腸閉塞の原因は主に2つとされています。

一つ目が、腫瘍(しゅよう)によって腸が押されたり、腸と腸が通常の状態と異なってしまうことによって引き起こされるケース、もう一つは、がんの進行や薬の効き具合などによって発症してしまうケースです。

治療には、絶食をして腸を休める、点滴をして様子を見るなどがあるそうです。しかし、良くならない場合は尿路結石同様、手術が必要なようです。

乳児や子供にも疝痛がある

こうした疝痛の原因を見ていると、「大人がかかる病気」と思われる方も多いかと思います。ですが、実際は乳児や子供も疝痛発作を起こす事があるのです。大人と違い、その原因には様々なものが言われています。

特に赤ちゃんの場合、「火がついたように泣いたと思ったら疝痛だった」と言う方もいらっしゃるようです。子供が疝痛発作を引き起こすのはなぜなのでしょうか?ここでは、その原因を2つご紹介したいと思います。

激しく泣く3ヶ月コリック

赤ちゃんは泣くことが仕事とされています。それは、まだ言葉を通じてしっかりと意思表示できない赤ちゃんの、せいいっぱい自分を伝える手段だからです。赤ちゃんが泣く事で、お母さんはその異常に気づくことだってあるのです。

乳幼児は生まれて3週間〜3ヵ月くらいの間が一番泣くとされています。ところが、中にはそれが普通と違うときがあります。その具体的な目安としては、3時間以上泣く日が週に3日以上、しかも3週間以上続くとなると、疝痛を感じているとされています。これを3ヶ月コリック、あるいはたそがれ泣きと呼ぶそうです。

反復性臍疼痛(はんぷくせいさいせんつう)も原因になる

赤ちゃんだけでなく、少し成長した学童期の子供でもこの疝痛を感じるケースがあるそうです。というのも、子供はまだ成長途中にあり、心身ともに過敏な傾向があるからです。

その一つに反復性臍疼痛(はんぷくせいさいせんつう)が挙げられます。これになると、疝痛が1ヶ月に1回以上あり、それが3ヶ月以上にわたって続くとされています。おへそのあたりが痛くなることが多いため、この病名になったとされています。また、単純に反復性腹痛と呼ばれるケースもあるそうです。

乳児や子供の疝痛の原因は?

では、乳児や小中学生の子供が疝痛を発症する原因は何でしょうか?そこには体質的な問題や、メンタルへの影響などが考えられるそうです。

アレルギー

特定の食べ物をとったりすると、疝痛のような激しい症状を起こす事が知られています。この時、じんましんや湿疹(しっしん)などがでたら食べた物に強い拒絶反応があると考えられます。

この場合、アレルギー抗原となるものにはタンパク質を含む食品が知られています。牛乳や卵、小麦など、身近な物が疝痛の原因となっている事があるのです。

胃や腸に何らかの問題がある

単純にお腹の調子が悪い事で腹痛は起きる事があります。ところが、胃腸炎や盲腸のように症状の重くなるとどうしても疝痛発作が起きてしまうようです。

もし、発熱やだるさ、顔色が悪いなどの症状に加え、下痢、何度も吐くなどを繰り返していたらウイルス性の急性胃腸炎などが疑われます。カンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオや、一時期大流行した0−157(おーいちごうなな)などは夏場に流行りやすいので、注意が必要です。

偏頭痛で腹痛も起きる

偏頭痛(へんずつう)は、自分の脈にあわせてズキンズキンと頭が痛んだり、明るい物を見て頭痛を発症するなどの傾向があるそうです。この偏頭痛があることによって、腹痛を引き起こすケースもあるそうです。

男児の3.4%、女児の4.0%に偏頭痛があることが確認されていますが、子供の場合、大人に比べて頻度が多いこと、持続時間が短い事が知られています。頭痛は腹痛と同時に起こることもあるそうなので、偏頭痛を発症したらお腹の具合も見てあげましょう。

心に何か引っかかりがある

最近は小学生の暴力事件が増加したり、核家族化と両親の共働きなどによって孤独感が募るなど、子供を取り囲む環境は数十年前に比べめまぐるしく変化しています。こうした要因が重なって、心因的ストレスで疝痛は起こるそうです。

また、繰り返し起こる腹痛は、一説では心因性のものが10%ともされているそうです。数字としてはそれほどですが、疝痛がどれほど激しいものかを考えるとちょっと心配ですよね。

疝痛の対処はどうしたらいいの?

体は調子が悪くなると、他の部位まで悪影響を及ぼします。それは疝痛も例外ではありません。そのため、早期に治療して行く事が一番だと思われます。ここまで疝痛の原因を色々とお伝えしました。それらをふまえて、どういう対処法が効果的かをお伝えします。

原因を理解して適切な治療をする

偏頭痛、顔色の悪さ、発熱など、疝痛のようなお腹の痛み以外に不調を感じる時もあります。そういった症状を子供が訴えた場合、それらをしっかり覚えておいて小児科医などに伝えましょう。そうすることで原因を早めに発見することにつながるかと思います。正しいお薬を処方してもらえるはずです。

ツボを押してみる

腹痛に効くツボがある事をご存知でしょうか?その一つに「合谷(ごうこく)」と呼ばれるものがあります。これは手の甲側の、親指と人差し指の間にある骨の付け根あたりにあるそうです。ここを優しく押しては離すを繰り返す事で、腹痛を緩和できるとされています。

また、他にも「足三里(あしさんり)」という、足のツボも効果的なようです。これはヒザの皿部分の外側、すぐ下のくぼみから外のくるぶしへ手の指4本分下がったところにあるそうです。ツボ押しは子供でも簡単に出来ますので、お母さんが教えてあげるといいと思います。

サプリメント

赤ちゃんが腹痛でずっと泣いていると、お母さんも夜眠れずに滅入ってしまう事があると思います。そんなときはサプリメントを試してみましょう。

その一つに、ロイテリ菌という乳酸菌が入ったサプリメントがあります。これを乳児に与えると、疝痛を抑える効果が期待できるそうです。また、アレルギーや感染症対策にもなるとされています。

このロイテリ菌の入った物ですが、ヨーグルトなども売られているそうです。気になる方はそちらもチェックしてみましょう。

【円高還元SALE中】善玉菌ローテリ(ロイテリ菌/プロバイオティクス)[サプリメント/健康サプリ/サプリ/乳酸菌/アシドフィルス菌/栄養補助/栄養補助食品/アメリカ/国外/カプセル/サプリンクス/通販/楽天]

Rakuten ichiba

【円高還元SALE中】善玉菌ローテリ(ロイテリ菌/プロバイオティクス)[サプリメント/健康サプリ/サプリ/乳酸菌/アシドフィルス菌/栄養補助/栄養補助食品/アメリカ/国外/カプセル/サプリンクス/通販/楽天]

¥1,500 (2016/08/04 10:46時点)

悩み事を聞いてあげる

疝痛にはストレスも関係しているとされています。子供の話を聞いて悩み事を一緒に解決するのも疝痛発作を抑えるのにはいいとされています。

子供は大人と違って自分の意志で出来る事に限りがあります。大人が転職や好きな物を自分のお金で変えるのと違い、いじめられていても自分の力だけで転校はできないし、働く事もできません。無力な存在だからこそ、大人がしっかりサポートしてあげる事が大切なのです。

異変にいち早く気付こう

いかがでしたか?疝痛の原因を知る事は健康維持にとても大切です。特に子供の場合、お母さんが一番の助っ人になってあげることが重要です。家族みんなで元気な毎日を過ごしましょう!

記事内容に関する通報フォーム

関連するまとめ

こんなまとめも人気です♪

子供の突然の腹痛にパニックになる前に知っておくべきこと

子供の突然の腹痛にパニックになる前に知っておくべきこと

頭痛で目の奥が痛む原因とは?ツボを押したり冷やすのは効果があるの?吐き気などの4つの症状と対処法を紹介!

頭痛で目の奥が痛む原因とは?ツボを押したり冷やすのは効果があるの?吐き気などの4つの症状と対処法を紹介!

痛風の症状、手や膝にも発症?初期症状や発作の前触れを知っておこう

痛風の症状、手や膝にも発症?初期症状や発作の前触れを知っておこう

【気管支喘息】大人になって発症も!?原因や症状は?治療法やこれ以上悪化させないための予防法や対策など徹底解説!

【気管支喘息】大人になって発症も!?原因や症状は?治療法やこれ以上悪化させないための予防法や対策など徹底解説!

この時期、ママは必見です。赤ちゃんの"乳児湿疹"の正しいケア法

この時期、ママは必見です。赤ちゃんの"乳児湿疹"の正しいケア法

このまとめのキュレーター

カテゴリ一覧

内容について連絡する

運営会社 | WELQについて | お問い合わせ | プライバシーポリシー | ご利用上の注意 | 会員規約

WELQ [ウェルク] | ココロとカラダの教科書