鼻の異物感はニキビなら安心!でも、上咽頭炎や蓄膿症なら注意が必要
鼻の異物感は、普通ならニキビであることがほとんどです。しかし、鼻水などを伴ったり、痰の塊がでてきたりしたら、少し注意深くチェックすることが必要なのです。もしも、鼻水や痰の塊に血が混じっていた場合には、放置せずに病院に行く必要があります。なぜなら、上咽頭炎や蓄膿症などの治療が必要な場合があるからです。ここでは、鼻の異物感を引き起こす、いろいろな原因について紹介します。
鼻に異物感がある原因は、危険な場合も
鼻に異物感がある場合には、多くの場合は、ニキビなどの出来物ができてしまった場合です。ニキビであったらそんなに心配する必要はありませんが、もしも原因が上咽頭炎や蓄膿症などであった場合には、その病気を治療しないことには、一向に異物感覚はなくなりません。
ここでは、そんな複雑な鼻の異物感の原因を紹介するとともに、特にどんな病気が原因なのかについて注目して紹介します。
鼻に異物感を起こす4つの原因
鼻に異物感を起こす原因は、いろいろあります。鼻の中を傷つけたりすることによるニキビや、鼻ポリープが鼻奥にできたこと、そして、上咽頭炎や蓄膿症という鼻や、喉の病気により引き起こされる場合があります。
さらには、ガンなどが原因で異物感を起こす場合もあるのです。ここでは、鼻の異物感や、そのような病気を引き起こす原因を紹介します。
1.ウイルスや細菌感染による炎症
これらの病気を引き起こす大きな原因となるのが、ウイルスや細菌の感染です。ウイルスや細菌が鼻腔に感染して炎症を起こし、それが副鼻腔にまで及ぶことなどで、蓄膿症や上咽頭炎は引き起こされます。
それ以外にも、鼻に炎症がおきれば触ったり、鼻をかんだりして、ニキビなどのできもの系もできやすくなってしまいます。
2.アレルギーによる鼻水、くしゃみ
鼻の異物感は、鼻水やくしゃみによっても、引き起こされる可能性があるといわれています。これは、くしゃみや鼻水が鼻や喉の奥に刺激を与え、炎症を起こすからです。
その要因となるのが、やはり花粉症などの季節性などもあるアレルギーです。アレルギーは、花粉症だけでなく、ほこりやいろんなものにより引き起こされます。
3.病気:上咽頭炎、蓄膿症など
先にも述べましたが、鼻の異物感は、結局のところ病気が一番の原因になります。後述しますが、ニキビなども病気の一種ですし、上咽頭炎や蓄膿症などの厄介な病気でも、鼻の異物感は発生します。
4.美容整形のプロテーゼに注意
美容整形を行ったことが原因で、鼻の異物感を訴える人がいます。これは、美容整形に用いる、プロテーゼが原因だといわれています。プロテーゼは、鼻筋が通り、目も大きく強調され、顔全体がぐっと整った印象になるといわれ、鼻全体を形よく高くしたい場合に、最も効果的なの手法として用いられています。
鼻の異物感により起きる鼻水や痰について
鼻の異物感とともに起きるのは、当然鼻の症状なので鼻水はでてきます。それとともに、実は鼻の中の奥の喉の部分に炎症も起きて、痰の塊ができやすくなるのです。ここでは、鼻の異物感とともに引き起こされる、鼻水や痰の塊について紹介します。
鼻水や痰の塊ができる
鼻の異物感と共に、鼻水や咳の塊ができる場合があります。鼻水は、その原因が何の場合においても、鼻に異物感があるのであれば、ほとんどといっていいほど引き起こされる炎症です。
これは、ウイルスや細菌感染、アレルギーでも起きる症状です。また、鼻の奥に炎症がある場合には、痰の塊が喉に溜まり、口に降りてくる場合があります。
鼻水や痰に血が混じるなら病院へ
上咽頭炎や蓄膿症などのように、少し鼻の奥の症状が重くなってくると、鼻の奥の副鼻腔に炎症が起きているので、出血が起きている場合があり、鼻水や後鼻漏に血が混じってしまう場合があります。
血が混じっている場合には、その原因となる症状や病気を治療する必要があるレベルなので、耳鼻科で治療することが望ましいでしょう。
調べてもらい、ニキビや出来物が傷ついて、血がでている場合であれば、それほど気にする必要はありませんし、上咽頭炎や蓄膿症であれば、飲み薬や鼻スプレーで対処することになります。
痛みを感じる場合は即病院へ
上記のように、鼻水や痰に血が混じるレベルになると、かなりの確率で鼻の奥に痛みを感じる場合があります。ニキビなどでも痛い場合はありますが、ニキビではそれほど長く痛みは続かないのです。
それ以外の上咽頭炎や蓄膿症の場合には、炎症がおさまらない限り痛みは続いてしまうので、すぐに病院に行きましょう。
どちらの場合も。痛みの原因は診察することですぐにわかりますので、それにあった対処を行ってくれるでしょう。いずれにしろ。炎症がおさまらない限り痛みは続くので、痛みはあまり我慢せず。病院に行きましょう。
鼻に異物感を伴う軽い病気と重い病気
鼻に異物感を伴う場合には、やはり病気が原因である場合が多いです。先に述べた、アレルギーや細菌やウイルスの感染が結局のところは、病気を引き起こしていますので、原因とあわせて、本項目の病気についての理解も深めておくと、いざ異物感を感じた時に、正しい対処が行えるようになるでしょう。
ニキビは薬を間違わないように
鼻の中の異物感として、最も安全なのはニキビです。意外に、ニキビは鼻の中にもできるのです。肌用のニキビ薬では、対応できないこともありますので、耳鼻科で薬を処方してもらう必要があります。
間違っても、肌用のニキビ薬を使用しないでください。鼻の中は粘膜ですので、薬の成分が合わずに悪化する可能性の方が大きいため、必ず病院で薬を処方してもらうようにしましょう。
上咽頭炎による痰の塊に注目
鼻の異物感の代表的な病気としては、鼻だけでなく、喉にも違和感を伴う上咽頭炎もあげられます。上咽頭に、細菌やウイルスが付着・感染することで炎症を起こします。炎症を起こす事による一般的な症状としては、鼻水や痰の塊以外にも、耳がつまる、発熱、喉の痛み、口臭がする、肩こりなども併発します。
鼻ポリープは切除の必要性もあり
鼻の中にできるできものとしては、鼻ポリープもあげられます。鼻ポリープは、白っぽい色をしたできものであることが多く、鼻茸とも呼ばれています。また、かなり大きくなると、自分で確認することもできます。ゼリーよりも、少し固い感じがするできものだといわれています。
治療方法としては、軽度のものは投薬治療で充分ですが、重度の場合は切除手術をする必要があります。鼻ポリープができると、長期にわたって、交互の穴から鼻水が止まらないなどの症状があらわれますので、医師と相談して手術の必要性を確認しましょう。
片方の穴の出血はガンかも
最も危険なケースですが、鼻の中の異物感が、ガンである場合があります。ガンである場合、出血を伴っていることがほとんどですので、血が混じった赤黒いものになります。
また、鼻血も出やすくなります。異物感から鼻ポリープと勘違いしやすいのですが、鼻ポリープの場合は、鼻の穴に交互に症状が現れるのに対して、ガンである場合は、片方の鼻の穴のみに症状が現れます。
出血が多い場合には、必ず耳鼻科で診察を受けるようにしましょう。ガンと診断された場合は、必ず切除する必要性があります。
蓄膿症は、頭痛があれば病院へ
蓄膿症も、鼻の異物感を引き起こす代表的な病気です。蓄膿症の症状は鼻水、頭痛から顔面が痛くなるまで、進行度合いによってさまざまです。 軽度のうちはアレルギー性鼻炎と同じ症状のため、そのまま放置してしまうこともあります。
そのまま放っておくことで症状が進行し、手術が必要なくらい深刻な状態になってしまう場合もあるので、頭痛などがする場合には、一度耳鼻科で診てもらうことが望ましいでしょう。
鼻水に血が混じったら、まずは病院へ
鼻の異物感は放っておく人が多いですが、まずはポイントとしては、鼻水などに血が混じったら、とりあず面倒くさがらずに耳鼻科に行き、診察を受けることを心がけましょう。
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