くるぶしのかゆみが止まらない4つの原因!腫れや発疹が出たらご用心
普段あまりよく見ないくるぶしですが、カサカサしてかゆみが止まらないことが起きます。保湿をすれば解消されるようにも思いますが、実際のところどうなのでしょうか?そんなくるぶしのかゆみについて、詳しくお伝えしていきます。
教えて!くるぶしのかゆみをなくす方法は?
くるぶしのかゆみは、皮膚の病気からきている場合もあれば、温度差や圧迫、摩擦によっても起こることがあります。また、服用している薬の副作用が関係していることもあり、原因を追究するには、ありとあらゆる面から考えたほうがいい場合もあるようです。
くるぶしのかゆみは、カサカサしたところから始まり、ひどくなるとひび割れまで起こして、痛みを生じてしまうこともあるといわれています。
普段はあまりよく見ないくるぶしのかゆみの原因、そして、かゆみの対処法、その他くるぶしの状態で気を付けることなどについて、この記事ではお伝えしていきます。
くるぶしのかゆみやカサカサの原因って?
くるぶしのかゆみや、カサカサの原因に考えられるものは4つあります。どの原因もくるぶしだけでなく、体のどの皮膚でも出てくる症状のものばかりです。ここでは、それぞれの病気をまとめてみました。
小水疱型の水虫の可能性がる
知らず知らずにうちに、かかっている可能性のある水虫ですが、カビの一種である白癬菌という菌が、住みついたことによって起こるものです。水虫には3タイプあり、趾間型と呼ばれる足指の間になるもの、角質増殖型と呼ばれる足裏、特にかかとの皮膚が硬くなり、ガサガサしてくるのが特徴です。
そして、小水疱型と呼ばれる指の付け根、土踏まず、側面付近に小さな水ぶくれができ、次第にかゆみをともなってきます。一ヶ所だけにできることもあれば、複数できる場合があります。くるぶし付近に、もし水虫ができるとしたら、この小水疱型の水虫でしょう。
様々な要因で発症するじんましんかも
くるぶしのかゆみの原因が、じんましんによるものである可能性も、充分考えられるといいます。じんましんというと、アレルギー性のものをすぐに思い付きますが、じんましんはなんと14通りの分類に分けられるといわれています。
食べ物や日光、汗、ペットの毛、ハウスダスト、温度差、ストレス、ゴム、化学物質、予防接種などによる副作用によるものなど、じんましんの要因となるものは様々。じんましんの発生する時間や箇所は特定できず、そのときの体調や気温の問題などによって、突然発症することもあります。
皮脂のバリア機能低下による皮脂欠乏症湿疹
高齢者に比較的多いという皮脂欠乏症湿疹ですが、今は20代からでも、この湿疹の症状が出る人もいるといいます。この皮脂欠乏症湿疹は、皮脂の減少により、皮膚のバリア機能が低下することによって、外部からの刺激を受けるようになり、皮膚が乾燥しカサカサして白い粉をふいたようになり、湿疹が出てきます。
湿疹は赤く丸いものから、ひび割れたようなものまで出るのが特徴です。くるぶしのカサカサしてかゆみが出ているのは、この皮脂欠乏症湿疹の可能性もあります。
原因がはっきりわからないアトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚が非常に乾燥しやすく、バリア機能が低下しているので、外部からの刺激を受けやすい皮膚状態にあり、かゆみのある湿疹が、体の至るところにできてしまって辛い皮膚炎です。
状態も良いときとそうでないときとがありますし、アレルギー体質も同時に持っている人が多いといいます。このアトピー性皮膚炎の原因は、未だはっきりとはわかっておらず、アトピーやアレルギーを起こしやすい人が家族にいると、なる可能性が出てきます。
また、食事の欧米化への変化や、ハウスダストなどの環境、洋服などの物質的なことなど、このアトピー性皮膚炎を引き起こしている要因というのが、人によって様々だといわれています。くるぶしに起きているカサカサとかゆみは、もしかしたらアトピー性皮膚炎ということも考えられそうです。
くるぶしのかゆみの3つの対処法
かゆくて仕方ないくるぶしへの対処法として、次の3つをピックアップしました。それぞれについてまとめたのでみていきましょう。
かゆみを抑えるなら!患部を冷やす
じんましんなどのかゆみでも、かゆみを早急に抑えるなら、冷やすことが一番です。冷やすことで、一時的ではありますが、かゆみの原因となっている、ヒスタミンという物質の分泌を抑制することができます。冷やすときのポイントですが、かゆみの出ている部分のみ冷やすこと。
そうすることで、その部分のみ、神経を一時的ですが麻痺させることもできるので、かゆみの原因となるヒスタミンという物質抑制とともに、かゆみの症状を緩和させることが充分にできるといわれています。
かゆみを抑える薬を使用をする
かゆくてしかたないのであれば、塗り薬、または飲み薬を使いましょう。かゆみを抑えるのに使うとしたら、大抵の人は、塗り薬の使用をするのではないでしょうか?塗り薬には、ステロイド外用剤と非ステロイド剤の2種類があります。
ステロイド外用剤を使用するのに、抵抗感のある人もいますが、この薬は、かゆみの炎症が起きている根本をまず取り除いてくれるので、即効性がありかゆみの炎症が治まってくるのが早いといいます。
それに対して非ステロイド剤は、ステロイド外用剤とは違い長期の使用はできる薬ですが、炎症の元となっている部分にダイレクトに効くものではないため、効き目としては緩やかなのだそうです。
皮膚科で診察を受ける
冷やしても、市販の塗り薬を使用しても、どうしてもかゆみがなかなか治まらないのであれば、皮膚科で受診したほうがいいでしょう。
くるぶしで他に気をつける4つの症状
くるぶしの状態は、普段注意深く見ることなんてあまりないかと思います。しかし、定期的にチェックしてあげたほうがいいのかもしれません。ここでは、くるぶしの状態で気をつけたほうがいい症状を、ピックアップしてお伝えしていきます。
くるぶしが腫れている
くるぶしが腫れている場合、しかもぷよぷよしていて、何か溜まっているような感じがあるのでしたら、それは滑液包(かつえきほう)が炎症を起こしている可能性があるといわれています。滑液包とは、骨と皮膚との間にある、潤滑剤のような役割をしてくれているもので、中には少量の滑液が入っています。
この滑液が漏れだしている状態なので、くるぶしが腫れているというわけです。圧迫や摩擦が原因となってこのような状態になることが多いそうですが、リウマチや細菌感染の可能性もあるので、注意が必要だといわれています。もし、痛みを伴うようであれば、整形外科に受診しましょう。
赤いぶつぶつや水ぶくれ
赤いぶつぶつができたり、水ぶくれのような盛り上がったぶつぶつだったり、それはもしかしたら接触性皮膚炎、つまりかぶれの可能性があります。接触性皮膚炎は2種類に分類ができ、刺激性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎とに分けることができます。
刺激性皮膚炎は、身近にある石鹸や洗剤が原因となっていることもあれば、毒性のある植物などによる接触で起きることがあります。それに対して、アレルギー性皮膚炎はうるしなどの植物、ゴム、金属、化粧品など人によって、異なるアレルゲン物質が原因となっておきる皮膚炎です。
発疹が出ている、かゆみがある
発疹が出ていたら、それはもしかしたら、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と呼ばれる病気の可能性があります。手の平や足の裏にできやすいのですが、くるぶし付近にも出ることがあるといわれています。赤い発疹で、かゆみが生じるのが特徴です。
掌蹠膿疱症の症状は、発疹ができると赤く変色し、皮がめくれます。そして、また発疹ができるとエンドレスにこれを繰り返します。治療法は、外用薬だけでは効果がなかなか見られない場合には、強力な内服薬を使用して行われます。また、掌蹠膿疱症の原因は、不明な部分が多いといわれています。
血行が悪く黒ずんでいる
くるぶしの黒ずみは、摩擦や刺激によるもの、日焼け、乾燥などが原因となっている場合がありますが、ちょっとしたら、血行が悪いことで起きている黒ずみかもしれません。
血行が悪いということは、血液の循環が悪いために、ドロドロした血液が皮膚から透けて、それが黒ずんで見えている可能性があるといいます。この場合には、血行促進させるために足湯をしたり、マッサージをして温めてあげるなどして、血行をよくしてあげましょう。
くるぶしにかゆみが起きたら放置しないで!
いかがでしたか?今回は、くるぶしがカサカサして、かゆみの症状が出てきた場合に考えらえる原因と、その対処法についてお伝えしてきました。普段あまり気にも留めないパーツの一つ、くるぶしですがかゆみを伴ってくるとなると、原因が知りたくなりますね。
くるぶしの症状で放置しておくと、よくない場合もいくつか紹介しました。もし、気になることがあるようでしたら、やはり皮膚科で受診したほうがいいでしょう。
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