インフルエンザの症状は子供と大人では違うの?危険な合併症など徹底解説!
インフルエンザにかかると大変ですよね。特に免疫力が弱い子供がかかると大人より重症化しやすいと言われています。今回はそんな子供がインフルエンザにかかった時に、どんな症状が出るのかを解説していきたいと思います。特にお子さんのいる家庭の方は必見です!
インフルエンザに子供がかかるとどうなるの?
インフルエンザは大人がかかっても大変ですが、子供がインフルエンザになるともっと大変な場合があります。実は子供がインフルエンザにかかった場合、免疫が弱い場合も多いため、案外熱が上がらず気づかないこともあるのです。「熱が上がらないならいいのでは?」と思った方は大間違いです。
病気になった時などに熱が上がるのは、その熱でウィルスの外敵を排除しようと免疫が戦っている証拠なのです。なので、インフルエンザになっても熱が上がらないのはかなり問題があるのです。
熱が上がらないことで不調が長引き合併症を引き起こすこともあります。子供は熱が上がらないことを良い事に遊びに行ったりしますので、症状が悪化することも多いのです。
今回は子供がインフルエンザになった時の症状を具体的にご紹介しますので、子供がいるご家庭はよく読んで子供がインフルエンザになった時には素早く対応をしてください。対応が早ければ重症化する可能性も低くなりますよ!
子供がインフルエンザにかかった時の具体的な症状
38度以上の高熱が出る
先ほど子供がインフルエンザにかかっても熱が上がらないことがあると言いましたが、もちろん高い熱が出ることも多いです。
インフルエンザの潜伏期間はウィルスが体に入ってから1日から5日間あると言われていますので、最近うつるような場所に行っていないと言っても熱が上がってこればインフルエンザを疑った方がよいでしょう。
また、インフルエンザの初期症状は風邪とほとんど変わらないような軽い場合も多いです。周りでインフルエンザが流行っている場合には、風邪のように見えても常にインフルエンザかどうか疑ってじっくり観察をしてください。
下痢嘔吐・腹痛になることもある
インフルエンザになると嘔吐や下痢をしたり、腹痛になることもあります。子供の中には前述のように熱があまり上がらない場合もありますので、下痢だけだと少しお腹の調子を壊しただけだと勘違いしてしまう場合もあります。しかし、下痢に引き続き嘔吐までするようであれば、インフルエンザの可能性もあります。
熱が高ければ当然ですが、熱がそれほど出ていなくても一度病院での受診をおすすめします。
頭痛がひどい場合もある
インフルエンザと言えば高熱が出るので、頭痛がひどい場合が多いです。熱が出るから頭痛はするのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、風邪をひいた時にも熱が出ますが、それほどの頭痛はありませんよね?
インフルエンザにかかるとかなりひどい頭痛に悩まされることもあるのです。あまり頭痛がひどければ、ひょっとしたらインフルエンザではなく、重い疾患の可能性もありますし、合併症を引き起こしている可能性もありますので、すぐに病院に行った方が良いでしょう。
危険度が高い代表的なインフルエンザの合併症
インフルエンザ脳炎・脳症はかなり怖い
インフルエンザが長引いたり、重症化すると合併症を起こす危険性があります。一番怖いのがインフルエンザ脳炎・脳症で死亡する可能性もある怖い合併症です(死亡率30%程度)。
ちなみに脳炎とはウィルスが脳に入ってきて増殖するものです。脳症とはウィルスが脳には入っていない状態にも関わらず脳が腫れてしまい、脳全体の機能が低下するものを言います。
6歳以下の子供がかかりやすいと言われていて、症状としては意識障害や痙攣、麻痺、異常行動などが見られます。もし、このような症状が見られた場合はすぐに病院に行くようにしましょう。
肺炎や気管支炎が引き起こされるリスクは高い
肺炎や気管支炎がインフルエンザの合併症で引き起こされるリスクは高いです。インフルエンザの合併症で死亡する場合の90%以上が肺炎または気管支炎が原因となっています。
肺炎は、インフルエンザウィルスが原因のものとそうでない細菌によるものとあるのですが、細菌が原因で肺炎になる場合が多いです。
一旦インフルエンザ回復に向かっている時に細菌の二次感染で肺炎になることが多いので、快方に向かっていたのに再び熱が上がってきたなどの症状がある場合は注意が必要です。通常インフルエンザは一旦解熱した場合は、再び熱が上がることはあまりありません。
また、インフルエンザにかかっている時に咳があまりにもひどい場合は、気管支炎にかかった可能性も疑われます。最初は乾いた咳が続きますが、段々とたんが出て来て、湿った咳に変わっていきます。この気管支炎から肺炎になる場合もあるため、早めに病院に診察に行くことをおすすめします。
関係なさそうでうすが中耳炎になることも
あまりインフルエンザと関係がなさそうに思えるのですが、合併症で中耳炎になることもあります。鼻や喉は耳い繋がっているためで、ウィルスが耳管を通って中耳に入ってしまい、膿が溜まってしまいます。
この中耳炎はかなり頻繁に起こる合併症なので、お子さんが耳を痛がっていたら医者に連れて行きましょう。大抵の場合は抗生物質で治療が可能です。
子供がインフルエンザにかかってしまったと思った時の具体的な対処法
医療機関で受診するのが基本
子供がインフルエンザかな?と思ったらまずは医療機関に連れて行くことが重要です。前述のように子供は熱が上がらないこともありますし、自覚症状も薄いことがあります。
初期対応が遅れると長引いて合併症を起こすリスクも高まりますので、まずは医療機関でインフルエンザかどうかの検査を受けさせましょう。
そして、もしインフルエンザにかかっていることがわかり、高熱が出てきたら解熱剤を飲みたいところですが、前述したように熱が上がるのは免疫が働いている証拠です。
解熱剤は治す薬ではなく、熱が上がりすぎて苦しい時に一時的に楽にする薬だということを忘れないようにしてください。なので、絶対に飲んではいけないことはないのですが、子供の場合、飲んではいけない解熱剤もあるので、薬局で買ってくるなどはせずに必ず医師と相談の上飲むようにしてください。
また、インフルエンザになったらタミフルと思う方も多いと思いますが、健康なお子さんであれば、タミフルを飲まずに安静にしてきちんと水分と栄養を補給していればインフルエンザは治ることが多い病気です。
なので、お子さんがインフルエンザになっても慌てずに医師の指示に従ってください。タミフルが必要かどうかは医師が判断してくれずはずです。
体は温める必要あり
インフルエンザで熱が上昇している時はほとんどの場合寒いと感じています。なので、体は温めてあげるのが基本です。
しかし、熱が完全に上がり切ってしまうと今度は暑く感じてきますので、その時には冷やしてあげましょう。汗をかくので水分補給も重要です。子供さんに暑いか寒いか聞いてあげて、温度調整をしてあげてください。
インフルエンザの種類を紹介します
A型インフルエンザは高熱が出る
インフルエンザはいくつかの型があり、その型によって症状が違います。ここでは代表的なインフルエンザの型2つを紹介します。
まずはインフルエンザA型です。このA型の特徴は高熱が出やすいこと。そして、感染力が強いので急激に感染が広がることです。2015年に大流行したのがこのA型だと言われています。
B型インフルエンザは気が付かないことも
もう一つの代表的なB型はA型ほどは高熱は出ませんが、発熱はすることが多いです。また胃腸にダメージを与えることが多く、腹痛や下痢などを伴うことも多いのが特徴です。
その他の関節痛や倦怠感などの症状は似ていますが、あまり症状が出ずに風邪と間違えることがあるのもB型と言われています。
子供は経験があまりないので大人が注意してみてあげてください!
子供はインフルエンザになったかどうかは自分で判断するのが経験が少ないので、難しいです。なので、いつも子供を見てあげて大人の方が早めに気づいてあげることが重要です。
もちろん医者ではないので、簡単にわからないかもしれませんが、いつもと違うと思ったら、早めに医療機関に連れて行くようにしましょう。特に季節がインフルエンザが流行る冬などには気を付けてあげましょう。
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