呼吸困難まで引き起こす"肺うっ血"とは?引き金になる3つの病気

肺うっ血という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。しかし、この状態を放置すると肺水腫になってしまい、呼吸困難になってしまう可能性も…。治療法や緊急時の対処法とは?

「肺うっ血」ってどんな状態のこと?

肺うっ血という言葉を聞いた事がありますか?ワンちゃんや猫ちゃんなど人間以外でも、身近なペットがこの状態と診断される事もありますので聞いた事がある人もいるかもしれません。肺うっ血は名前の通り、肺におこる病気です。この病気が進行すると肺水腫という病気になってしまうと言われています。

肺水腫になるとショック状態に陥ってしまう場合もあり、肺うっ血を早期発見・早期治療することが大切になるのではないでしょうか?一体”肺うっ血”がどのような病気であるか、どんな治療法があるのかなどを紹介していきたいと思います。

肺うっ血という状態について

肺うっ血という言葉自体あまり聞き馴染みがないという人も多いと思います。この症状はどのような状態なのでしょうか?あまり知られていない症状や検査方法などを紹介します。判断は難しいですが、症状が出ているという人は早めに病院を受診した方が良いかもしれません。

肺うっ血とは

肺に障害が起こると肺の毛細血管に流れる血液の量が多くなり、血液(液体成分)が滞ってしまうと考えられています。このような状態は「肺うっ血」と呼ばれており、様々な病気が関係していると言われています。肺うっ血が起きると血管内で滞った液体がにじみ出て、肺に溜まってしまうことで”肺水腫”になってしまう可能性があります。

肺水腫は敗血症や外傷、ショックなどで肺うっ血になることで起こると考えられています。肺うっ血が起きている場合には肺水腫を引き起こしている傾向が高い為か、肺うっ血と肺水腫はセットで考えられる事が多いようです。

どんな症状がでる?

肺うっ血および肺水腫の初期症状では、脈拍増加・血圧上昇・胸部圧迫感・不安感などが起きると言われています。これらは他の様々な病気の症状としても挙げられる事が多い症状なので、肺うっ血と判断するのは難しいかもしれません。進行していくと息切れが起きるようになり、呼吸困難などが起こる可能性もあります。呼吸困難などの症状は夜間に起こることが多いようです。

この頃、尿量がかなり減少することで手足のむくみが起きたり、酸素不足によるチアノーゼ(唇や指先が紫色になる状態)などの症状が表れる場合があります。さらに悪化してしまうと意識障害が起きる可能性もあります。

検査と診断について

肺うっ血および肺水腫の検査では主に聴診器と血圧ガス分析、胸部X線像(レントゲン)などが行われる可能性があります。聴診器では、ブツブツという特徴的な音が聞こえると言われており、血液ガス分析では低酸素血症という状態になると考えられています。

また肺水腫が進行していた場合には、胸部X線像で心臓が大きく映り、蝶形陰影という蝶が羽を広げたような影が見受けられると言われています。

肺うっ血の原因となる病気

肺うっ血や肺水腫を引き起こす病気には、様々な種類があると言われています。ここでは3つの病気を症状や治療法などを含めて紹介したいと思います。

心臓弁膜症

心臓弁膜症は自覚症状があまりないと言われている病気です。気付くのが難しいと思いますが、動悸・息切れ・倦怠感・呼吸困難・むくみなどが引き起る可能性があります。自然に治る病気ではありませんので、早期の治療が大切と言われています。

軽度であれば、経過観察や定期的な検査を行うだけで治療の必要はない可能性もあります。弁膜症が進行している場合には、薬による症状緩和や手術などが必要になると考えられています。心臓弁膜症は肺うっ血や肺水腫の原因となる病気として挙げられることが多い病気のひとつです。

高血圧症

高血圧症による心臓病は肺うっ血の原因となる可能性があります。初期症状としては、頭痛・めまい・肩こり・動悸などが表れると言われています。この病気も症状がわかりづらいので、発見が難しい病気かもしれません。高血圧症は進行が進んでいくと心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こすと考えられており、合併症が非常に怖い病気ですね。

急性呼吸促迫症候群

急性呼吸促迫症候群は敗血症・肺炎・外傷などで引き起される肺の炎症性の病気を指します。この病気は外傷や病気を発症していから、24~48時間以内に症状が表れると言われています。主な症状では、呼吸困難で咳・胸痛。チアノーゼなどの症状が表れる場合もあります。

治療では人口呼吸器などが使用されると言われていますが、根本の病気の治療が必要になってくるようです。この状態を引き起こすと死亡率は30%~40%と決して低くはありませんので、早急な治療が必要になると思います。

肺うっ血および肺水腫の治療

肺うっ血および肺水腫の治療方法として行われる2つの治療法を紹介します。もちろん原因となっている他の病気がある場合には、その病気を治す事が優先となると言われています。

酸素吸入や人工呼吸器で低酸素状態の改善

痰を取り除いた後に”酸素吸入”が行うと言われています。肺うっ血や肺水腫になると低酸素血症が引き起こされると考えられていますので、血液中の酸素濃度を高める必要があると考えられています。酸素吸入器のほかに”人工呼吸器”を使用する病院もあるようです。

この治療では呼吸機能の改善効果を期待できます。

薬による治療

肺うっ血から肺水腫になると、薬による薬物治療を行うと言われています。その場合には、心臓の働きを良くする効果に期待できる強心薬・肺に溜まってしまった水分を体外に排出する為に利尿剤などを使用する可能性があります。

また薬物治療では毛細血管への圧力を低下させる目的もありますので、血管拡張薬を使用する場合もあるようです。治療時には、肺や心臓に負担をかけてはいけないと考えられておりますので慎重に行う必要がありそうです。

病気に気づいたら適切に対処を

突然、呼吸困難の発作が起こってしまう可能性もあります。そんな時は焦らずに正しい対処を行いましょう。まずは上半身を起こして、何かに寄り掛からせてあげるなどして座位にしてください。これは横にすると呼吸困難が余計にひどくなる為と言われています。そして、すぐに医師に連絡をして、指示を受けるようにしてください。

心臓病や高血圧症などの持病をお持ちの人は、肺うっ血を早期発見できる可能性もありますので、定期的に検査を受けるようにしておくといいのではないでしょうか?

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