やけどの水ぶくれの治し方!アロエはNG!?正しい応急処置5つのポイント!
やけどは疲れている時や慌てている時に、ちょっとした不注意でつい起こしてしまう身近なアクシデントです。水ぶくれができるやけどは、直後の処置を適切に行わないと細菌感染をして化膿することもり、そうすると治りが遅くなるのに加え、なんと傷あとも残りやすくなるそうです。もし水ぶくれになる程のやけどを負ってしまったら、傷あとをできるだけ残さずに、きちんと水ぶくれの処置ができるよう、対処法を知っておきましょう。
やけどで出来た水ぶくれの治し方について解説します!
やけどは日常の中で身近なアクシデントです。小さなやけどでも、とっても痛いものですよね。その上、水ぶくれになって最悪、傷あとに残る場合もあります。見えないところならまだ、目につく皮膚への傷あとは、シミのようにも見えてとてもストレス。
水ぶくれは無理に破いてしまうと、そこから細菌に感染してしまう可能性があるそうです。そのため、安易に自己判断で水ぶくれを破ることは控えた方が良いとのこと。また、衣類の上から熱湯などがかかった場合は、服の上から流水などで冷やすようにしないと、服を脱いだ時に皮膚がはがれることがあるため、必ず服の上から冷やすようにすると良いそうです。
ちょっとした対処法も、知っているのと知らないのとでは大きく違います。適切な応急処置がとれるよう、水ぶくれ対処法のポイントを知っておきましょう。
やけどは、深度と症状によって段階が分かれています
やけどは皮膚が傷害された深さによって、1度から4度にまでわけられています。やけど直後は深さの判断ができない場合がありますので注意が必要とのことです。また、やけど後の48時間後ぐらいまで炎症をとる処置、その後は状態に応じた治療が必要のため、水ぶくれが出来た場合は、病院で診てもらうようにましょう。
1度熱傷
皮膚の表面が赤くなっていますが水ぶくれはできず、適切な処置をすると翌日には赤みは ひいています。通常、やけどのあとは残らないそうです。
2度熱傷
大きく2つに分類され、2度熱傷のうち浅いものを浅達性2度熱傷といい、それよりも深いやけどを深達性2度熱傷といいます。
■浅達性2度熱傷
赤みとともに水ぶくれや、水ぶくれが破れて皮がむけて浅いきずになっています。 治療により2週間程度で皮膚がはり治りますが、しばらく赤みが出たり、 炎症後にシミができることがあるそうです。通常ケロイドをつくることはないと言われています。
■深達性2度熱傷
やけどして赤みを帯びている患部の一部が白くみえ、その部分の痛みが鈍くなったり、感じなくなっています。深い傷(潰瘍)をつくっていき、治るまで時間がかかり、後にケロイドになる可能性があるため、早めの植皮手術が必要になる場合もあるようです。
3度熱傷
皮下組織にまで達して、患部がのっぺりとした白色になっているか、 黒くなっていて重症なやけどが3度熱傷といわれています。 痛みの感覚は消失して、壊死部分の除去や植皮が必要になるそうです。
4度熱傷
皮膚全層はもちろん、身体の深部組織である腱、筋、骨までも熱傷を負った状態で、普通、切断手術や皮板転移術、複合組織移植術などを使って再建することが必要だそうです。
水ぶくれになるのは、2度熱傷でできると言われています
水ぶくれができるやけどが2度熱傷で、浅いやけどは赤くなるだけですが、深くやけどをすると腫れや水ぶくれができると言われています。
水ぶくれについて知っておきましょう
水ぶくれとは?
水ぶくれは、皮膚が盛り上がって、その中に液体がたまった状態で、できる原因はやけどの他に、ウイルス感染、虫さされ、靴ずれ、水虫などです。やけどが原因で水ぶくれができるのは、やけどが皮膚の真皮にまで達し、痛みを伴い、やがて水ぶくれができると言われています。
水ぶくれのやけどは病院へ行きましょう
水ぶくれは絶対に破らずに、自らの判定で軟膏剤などの医薬品を塗らない方がよいと言われています。水ぶくれの中には皮膚再生に関わる体液が入っているそうです。しかし、長い時間溜まったままの体液では効果は薄く、感染症の原因にもなるようなので、自己判断で水ぶくれを破るのは避けた方が良いそうです。
水ぶくれの応急処置法2つを紹介
では、水ぶくれになってしまったやけどの応急処置はどうすれば良いでしょう。細菌の感染を防ぎ、傷あとを最小限にするための大切なポイントです。覚えておきましょう。
流水でしっかり冷やす
やけどをしたら、慌てずにまずは水道水でよいのですぐに15分から30分ほど冷やします。冷やすことによってやけどの進行を抑えたり、 痛みをやわらげることができます。広範囲の場合は低体温にならないように冷やしすぎに注意が必要とのことです。
顔にやけどしてしまった場合は、水をかけるのは難しいので、冷たいタオルで冷やすのがよいそうです。洋服の上から熱湯がかかってしまった場合は、無理やり服を脱がず、お風呂場で服の上から冷たいシャワーをゆっくり浴びせるのがよいそうです。
水ぶくれを清潔なもので覆う
流水後は消毒をしないで、白色ワセリンがあれば、ラップに塗り患部を覆い、その上をタオルかガーゼで覆うことがよいそうです。できたら、包帯を巻くのもよいとのこと。
最低1日1回は必ず交換し、傷周囲の皮膚の汚れを落としますが、石鹸では洗わずに水、ぬるま湯で流すのが良いそうです。また、顔のやけどには白色ワセリンの塗布したあとに、ハイドロコロイドばんそうこうも有効だそうです。
水ぶくれ処置の際の3つの大事な注意点
水ぶくれの処置の際、何に注意をすれば良いのでしょうか。誤った知識からの応急処置は、状態を悪化することもありますので、注意点を押さえておきましょう。
勝手な判断で薬やアロエをつけない
自己判断で市販のぬり薬を付けたり、昔からのやり方の、油やみそを塗る、アロエを塗るなどの民間療法は、やけどの深度をひどくさせたり、細菌感染のおそれがあり、かえって症状が悪化することがありますので、やめた方がよいそうです。
水ぶくれをゼッタイ破らない
水ぶくれになっている場合は、無理に破くとそこから細菌が入り、細菌感染から化膿をして、状態がさらに悪化。やけどが長引くこともあるそうです。そのため、破かないようにして、早めにクリニックを受診しましょう。感染を起こさなければ傷あとも残らないこともあるので、感染は防ぐことは傷あとを残さないためにも大切なことのようです。
水ぶくれが破れてた時の対処法
水ぶくれの薄い皮が保護となり、破れないままの方が痛みも少なく治りも早くてきれいになるそうです。水ぶくれが破れてしまったら、水ぶくれの中にはお風呂やシャワーの水がたまらないように注意が必要といわれています。
水ぶくれを破ってはNG!安易に破らないよう気を付けましょう
やけどで水ぶくれができた時は、自己判断で破ったりするのではなく、破らないよう注意をして、出来るだけ早く専門医に診てもらう方がよいそうです。破れたところから、細菌に感染したり、傷あとが残りやすくなるといわれているからです。
自宅での応急処置は、ワセリンとガーゼ、ラップで患部を保護して、1日1回必ず清潔な水で洗い流すことが良いそうです。洋服の上から熱湯がかかった時は、とっさに服を脱いでしまうと一緒に皮膚がはがれてしまうので、服の上から冷水をかけるようにしましょう。また、患部に流水をあてるのも15分以上と、長い時間がよいそうです。
熱湯の取り扱いは勿論、アイロンやコテなどの電源の切り忘れにも注意しましょう。万一に備え、白色ワセリンを常備しておくと安心ですね。
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