乳首の先に出来た水ぶくれの正体!酷くなる前に…乳口炎6つの対処法
乳口炎とは、授乳中の何らかのトラブルによって乳首の先の方に水ぶくれのような症状が出てしまう状態を指しています。この原因は授乳時の体勢や食生活、ストレスなど様々な原因が考えられるそうです。
乳口炎とは授乳トラブルの1つ!
乳口炎とは、その名の通り乳首周辺が炎症に悩まされてしまう状況のことを指しています。その原因は様々あるといわれていて、適していない体勢による授乳、脂っこい食事、育児中のストレスなどが当てはまると考えられているそうです。
そんな乳口炎ですが、他に症状はあるのか、いったいどのように対処したら良いのか気になるポイントがいくつもあるのではないかと思います。この記事では乳口炎の原因、症状、対処法などについてご紹介します!
乳口炎になる理由!主な3つの原因とは
すでに少しふれたとおり、乳口炎の原因は授乳に際しての体勢や生活習慣などに関わるといわれています。この項目では、乳口炎の原因と考えられる主な3つの事例についてご紹介します。
悪い体勢での授乳
乳口炎の原因として、じつは「悪い体勢」が原因であると考えられるそうです。特に、添い寝のまま授乳を行う体勢は、赤ちゃんがきちんと乳頭をくわえきれていないために、無理やり絞り出すようにして授乳を行ってしまうと考えられています。
このため、想定外の負担が乳首にかかり、傷ついたり炎症を起こしたりといったトラブルが引き起こされてしまうのだそうです。
脂質の多い食事
乳口炎の原因の一つとして、「脂っこい食事の摂りすぎ」が原因であることもあるそうです。高脂血症などでも知られている通り、「脂質」は摂りすぎると血管が詰まりやすくなるといわれていますが、母乳に置いても同じなのだとか。脂っこい食事によって、乳房などで乳が詰まってしまうことがあるのだそうです。
そして、この詰まりの時にかかる負担が乳首にとってストレスとなり、乳口炎のような症状を引き起こしてしまうのだといわれています。
ストレス
乳口炎の原因として、「ストレス」が大きく関わっているケースがあるといわれています。この場合、慣れない育児や出産による身体的疲労によって、ストレスを感じる神経が敏感になってしまう「自律神経失調症」になっている可能性が考えられるそうです。
自律神経失調症によって神経が過敏になり、乳首も負担をストレスと感じやすくなり、「乳口炎」のような症状を引き起こしてしまっている可能性があるといわれています。
乳口炎の症状って?水ぶくれと白斑と
乳口炎とは、乳首周辺に水ぶくれができてしまう症状になります。けれども、その他にもいくつか困った症状が現れることがあるそうです。
乳首に水泡ができて白斑になる
乳口炎の主な症状は、「乳首に水くれができること」と「それが白い斑点になること」が上げられるといいます。最初のころ、その水ぶくれは黄色になると言った症状が現れることもあるそうです。
といっても、斑点が授乳を邪魔をしているのはごく一部なので、自覚症状が薄い場合が多いといわれています。そして、この斑点が白くなって母乳がつまりやすくなるころ、「乳口炎」と自覚することが多いそうです。
授乳中に痛みが出る
乳口炎の主な症状として、すでにふれたとおり白い斑点になる頃に炎症を起こすと言った症状があるそうです。白いポツポツができると、乳が排出されるのをさまたげてしまうこともあり、排出しきれていない乳がしこりになってしまうとも言われています。
またこの症状は、「乳腺炎」と呼ばれる症状につながる場合もあるのだそうです。
繰り返し発症する場合も
乳口炎は、原因を解消しきれない場合に再発してしまう場合があるとも言われています。このため、炎症を抑える薬をつける、授乳時の体勢を変える、食生活を見直す、ストレスを緩和するなど、自分に合った対処法を行うことが大切であるとも言われています。
スグに始める!乳口炎の対処法6選
ここまで乳口炎の原因や症状といったことについてお伝えしてきました。それでは最後に、乳口炎になってしまった場合の対処法について紹介します。
口内炎治療薬を塗る
乳口炎を治したい場合、「口内炎の治療薬を塗る」といった方法が有効であるとも言われています。口内炎も乳口炎と同じく、刺激によってできてしまった炎症であるそうです。このため、「デスパコーワ」のような殺菌などによって炎症を抑えて組織を修復する成分を持つ薬は効果的であるといわれています。
また、治し方として患部を針でつぶすと言った方法を行うといった事例もありますが、この方法は雑菌が入るリスクがあるといわれています。このため、つぶさないのがベストであるそうです。
馬油を塗る
乳口炎への対処法として、患部から痛みを強く感じない場合は「馬油を塗ってラップをする」といった方法もよいといわれています。この方法は、患部周辺の皮膚を保湿することによってやわらかくし、乳口炎によってできた傷の治癒をうながす効果が期待できるのだそうです。
また、塗る前に担当医に相談が必要ですが、「ラノリン」という軟膏を塗って同じくラップでパックをする方法も有効であるそうです。
授乳の抱き方を変える
乳口炎への対処法として、「授乳する時の抱き方を変える」という方法も根本的な改善につながりやすいとされています。具体的には、以下のようなポイントをチェックするとよいと言います。
■授乳時の抱き方
1.赤ちゃんが乳首の根元まで加えられている抱き方。
2.赤ちゃんと正面から向き合う「縦抱き」や、赤ちゃんをフットボールのようにして抱える「ふとボール抱き」など、ローテーションで試す。
3.母乳が乳房につまらないよう、授乳間隔は3時間程度を目安にして、こまめに授乳を行う。
食生活を見直す
母乳は、お母さんの食生活がそのまんま反映されているともいいます。このため、食生活の見直しは乳口炎の対処法として有効であるといわれています。特に脂質や糖分といった母乳がつまる原因となるものは、摂取を控えめにすることが大切であるそうです。また母乳を出やすくするために、水分を積極的にとるのも良いといわれています。
ストレスを解消する
すでに少しふれたとおり、「乳口炎」はストレスを原因とした自律神経失調症によって起こっている可能性もあるといわれています。このため、ストレスケアも有効であると考えられているそうです。
特に、夜にあまり眠れていないで場合はお昼寝をしたり、ハーブの匂いが平気であれば、気分転換にリラックス効果のあるアロマテラピーの精油「メイチャン」の香りをかぐのも良いといわれています。
長引く場合は病院へ
以上のような対処法を取ったとしても、症状が軽くならない場合もあるといわれています。このような状況が1週間以上続いた場合、気になったらそれよりも早期に「母乳外来」のような専門医へと相談に行くことをおすすめします。
医師に相談を行った場合、症状に応じた薬剤の処方や、マッサージをするなどの対処法を行うこともあるのだそうです。
乳口炎かも?そんな時は母乳外来へ
乳口炎の原因や症状、対処法についてはいかがでしたでしょうか?この症状は多くのお母さんが悩む授乳トラブルの一つでもあるそうですが、現在は「母乳外来」を設置している病院もあるため、専門家に診察してもらうことも可能になっているといいます。
「乳首に水ぶくれのような症状ができてしまって気になる…。」そんな時には、産婦人科や母乳外来などへ相談に行くことをおすすめします。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧