お尻がカサカサして乾燥するときの対処法は?正しいケアですべすべに
赤ちゃんのお尻は思わず頬をくっつけたくなるくらいもっちりしてスベスベしていますよね。しかし、大人になってくるとお尻が乾燥してカサカサしているという悩みを抱えている方も多いようなんです。そこで今回は気になるお尻の乾燥について原因や対処法、ケアの方法などをご紹介していきたいと思います。
お尻が乾燥してカサカサ!原因や対処法は?
顔や足や腕などの目の届く範囲が乾燥したとなると、すぐにでもクリームを塗ったりなどの保湿で対策をする方が多いでしょう。しかし、目の届かないお尻はどうでしょうか?乾燥してカサカサとしている方も実は多いのではないでしょうか?
毎日ちゃんと洗っているのにも関わらず、お尻の状態が乾燥したり黒ずんでいる場合、特に女性であれば気になりますよね。その乾燥は実は皮膚の病気の可能性もあるようなんです。また、乾燥しないためのケアをしっかりと行えば、きっと赤ちゃんのようなもっちりした肌に近づけることもできるとされています。そこで今回は、お尻の乾燥の原因や対処法などについて詳しくご紹介していきたいと思います。
お尻の乾燥のおもな4つの原因
そもそも、なぜお尻は乾燥するのでしょうか?実は皮膚炎などの皮膚の疾患によって起こっている可能性も考えられるようですので、まずは原因をチェックしてみましょう。
皮脂が少なくなる皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂欠乏性皮膚炎とは、すねや太もも、お尻周り、肩、背中にも起きる皮膚の炎症のことだと言われています。皮膚が乾燥してカサカサと白い粉をふいているような状態、また、ひび割れのような赤い湿疹も症状として見られるとされています。
夏期よりも空気の乾燥する冬期に起こりやすく、高齢者に多いとされている疾患ですが20代でも見られることがあるようです。強いかゆみを伴うため、掻き過ぎによる傷ができてしまうこともあるとされています。この皮脂欠乏性皮膚炎の原因は皮脂が少なくなることによって乾燥肌になり、皮膚が外部からの刺激に弱くなることで起こるとされています。
接触性皮膚炎(かぶれ)
接触性皮膚炎とは、おもにかぶれの症状のことだとされています。物質に触れると誰でも起こるタイプと、ある特定の物質に触れるとアレルギー反応が出る方だけに起こるタイプに分かれているようです。
接触性皮膚炎の症状は、その原因となる物質の毒性によってその程度が変わってくるようです。先にご紹介した物質に触れると誰でも起こるタイプの接触性皮膚炎は誰にでも起こりえることですので注意が必要です。発疹が出てかゆみを伴い、その後には水疱・紅斑・丘疹などの湿疹になっていくことが多いようです。
原因となる物質は、油や洗剤など刺激が強いものによって発症することが多く、発疹が痛いと感じることもあるようです。また、赤ちゃんのオムツかぶれなどもこの1つですが、尿や便が菌によって分解されてアンモニアを発生させることによって起こるようです。
放置しておくと重症化する貨幣状湿疹
貨幣状湿疹とは虫刺されや感染症が元となって、コイン状の湿疹ができることだとされています。貨幣状湿疹が長く続いてしまうと、全身に突然かゆみが強く現れて湿疹が多発してしまいます。この状態を自家感作性皮膚炎といい、貨幣状湿疹の二次アレルギー反応だとされています。
基本的には下半身に出ることが多く、貨幣状の湿疹が最初は数個〜10個くらいでかさぶたになっていたとしても、放置しておくことで2〜3週間後に全身に細かい発疹が出てくることになってしまいますので注意が必要です。はじめの症状である湿疹は、中央は濡れた感じの紅斑で1〜2mmくらいのドーム状に隆起するため、ただの虫刺されと判断してしまうことも多いようです。
女性に多いホルモンバランスの乱れ
お尻の乾燥はホルモンバランスの乱れによっても起こるとされていて、出産後の女性や生理不順などが原因になることもあるようです。お尻がガサガサするだけでなく黒ずんでしまうこともあり、妊娠や出産の場合には出産後に症状が落ち着くことが多いとされていますが、生理不順により黒ずみがあらわれる場合には色素沈着して改善には時間がかかることもありますので、異変があればすぐに婦人科などを受診するようにしましょう。
お尻の乾燥の5つの対処法
お尻が乾燥した時にはどうすれば良いでしょうか?そこで、自分でできる対処法に付いてご紹介していきたいと思います。
痒くても掻かない
お尻の乾燥は程度や症状も様々ですが、おもにかゆみがあらわれることが多いとされています。そのため、痒くても掻かないということが大切でしょう。引っ掻いてしまって肌に傷を付けてしまうと、そこから雑菌などが入り込んで炎症を起こしてしまう恐れもあり、治癒に時間がかかることになってしまいます。そのため、手足の爪は常に短くしておくことも大切でしょう。また、日中は掻かないように気をつけていても、寝ている間に掻き壊してしまうこともありますので、手袋などをはめるなどの対処も必要かもしれません。
保湿剤や軟膏などを使う
乾燥からのかゆみは、肌の潤い不足によって起こっている可能性がありますので、保湿剤や軟膏などを使って肌に潤いを与えてあげることも大切です。お風呂上がりなどにボディクリームを塗っている方は多いですが、手が届きにくいお尻はついついケアを怠ってしまっている場合も多いようです。
乾燥は湿疹やかゆみ、乾燥の原因になってしまいますので、保湿を心がけるようにしましょう。また、現在湿疹などがある方は市販の保湿剤や軟膏を使うと悪化してしまうこともありますので、皮膚科などを受診して薬を処方してもらうようにしましょう。
常に肌を清潔を保つ
汗などをかいたままにしておくと、そこからかゆみや湿疹が現れてしまう原因にもなってしまいます。そのため、シャワーを浴びるなど常に肌の清潔を保ってあげることも大切です。また、乾燥をしている時には温度が熱いシャワーだとさらに乾燥を招く恐れもありますので、長風呂は避けて、ぬるめのお湯にするようにしましょう。
肌に触れるものは刺激の少ない素材を
お尻は下着を常に付けている状態ですので、肌に触れるものは刺激の少ない素材を選ぶようにすると良いでしょう。下着、シーツ、寝具などは木綿や麻などの肌触りが良く、吸水性の高いものを選ぶと良いでしょう。
湿度などの生活環境を見直す
お尻の乾燥だけでなく、肌の乾燥は空気が乾燥する冬に起こりやすいとされています。そのため、部屋の空気が乾燥することで皮膚が乾燥してしまう原因になってしまうので、エアコンの設定温度には気を配るようにしましょう。また、加湿器など空気の乾燥を防いであげることも大切です。
お尻の乾燥のケアはどうしたらいい?
お尻の乾燥には顔などの乾燥と同じく、やっぱり保湿ケアが大切だと言われています。そこで、正しい保湿ケアについてご紹介していきたいと思います。
正しい保湿ケア方法
お尻の乾燥を防ぐためには、まずは正しいケアをすることが必要でしょう。お尻の皮膚が乾燥していると、ついついちゃんと洗わなくては、とゴシゴシこすってしまう方もいるようですが、ボディタオルやスポンジによって肌が摩擦されることによって黒ずみや乾燥がひどくなってしまうこともあるようです。
そのため、低刺激のボディソープや石けんを使って良く泡立てて、優しくマッサージするようにくるくると洗っていくようにしましょう。また、タオルも天然繊維のものを使うと良いようです。
しっかり洗った後には、保湿をしましょう。ついつい手が届かない部分には薄く付けてしまいがちですが、保湿をすることで肌のバリアをしてくれて新陳代謝を高めてくれる効果もあるため、塗り忘れがないように丁寧に塗っていきましょう。
お尻の乾燥に効果的なクリーム
お尻の乾燥におすすめのクリームとしては、保湿効果の高いコラーゲンが配合されているような種類のものを選ぶと良いかもしれません。できるだけ低刺激のものを選ぶようにしましょう。角質層までしっかり浸透するようなクリームを使用すると、肌がもともと持っているバリア機能を強化することにも繋がるでしょう。ターンオーバーを整えてあげることで、肌が再生しやすくなり乾燥やニキビなどのトラブルの予防になるでしょう。
皮膚科に行く勇気も大切
様々な対処法を上記でご紹介してきましたが、症状がなかなか治まらない場合や悪化した場合には皮膚炎などのトラブルを起こしてしまっている可能性があるとされています。お尻の皮膚トラブルで病院に行くのはなかなか勇気が入りますが、重症化する前に早めに皮膚科を受診してみることも大切でしょう。適切な薬や治療を行ってくれますので、早期改善が期待できるでしょう。
お尻の乾燥は普段からの保湿ケアが重要
いかがでしょうか?お尻は普段見えない部分ですが、特に女性であれば乾燥などは避けたいところですよね。お尻の乾燥は湿疹やかゆみのもととなってしまうため、早めの対処が必要です。そのため、普段から保湿ケアなどを怠らないように注意するようにしましょう。また、重症化してしまうと治りにくくなってしまうため、現在お尻の皮膚トラブルがある方は皮膚科を受診することも大切です。
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