瞼が乾燥する4つの原因。改善できる身近なお手入れを見直してみよう
毎日のメイクはもちろん、パソコンやスマホなどを長時間見るなどして、酷使された目元。瞼は特に皮膚も薄くデリケート。肌トラブルが起きやすいのは、致し方ないともいえそうですが、お手入れ方法をちょっと変えるだけで、その乾燥や肌トラブルを予防することができるかもしれません。そんな瞼の乾燥の原因や、予防法などを紹介していきたいと思います。
瞼が乾燥してしまう原因やケア方法について
乾燥しがちなお肌、顔全体のつっぱり感は気になるので、お手入れをするという人も多いですが、目元を重点的にケアする人は意外と少ないそうです。ですが、「瞼」や「唇」は顔の中でも皮膚が薄く、実は肌トラブルを起こしてしまいがちな部分。
唇のケアは、リップを普段からつけている人は多いですが、目元はそうでもないですよね。化粧水をつけて乳液をつけてという一連の流れの中で、ケアしきれない部分も多くあり、目元は特にシワなど年齢も気になる場所。乾燥が気になる季節が来る前に、日頃のお手入れを見直してみるのも良いかもしれませんよ。
瞼が乾燥してしまう4つの原因
まずは、瞼が乾燥してしまう原因を紹介します。原因を理解することで、どういったところに気をつけてケアした方が良いか、身につきやすくなります。
皮膚の薄さが頬の3分の1?
外部からの刺激を受けやすい顔ですが、その中でも瞼の皮膚のうすさは、頬の1/3程なんだそうです。それだけ薄い上に、肌を乾燥から守る皮脂膜を作る、汗腺や皮脂腺とよばれるものがほとんどないといわれています。
こういった体のつくりから考えても、乾燥しやすい、トラブルになりやすいのが瞼ですが、その他にも乾燥しやすい原因はあります。
顔の中でも良く動かす部分
目の乾燥を防ぐために、瞼は瞬きを日に何度も繰り返しますし、こういったよく動かし酷使してしまいがちな瞼は、肌の角質層が持っているバリア機能が低下しやすく、乾燥しやすいんだそうです。
メイクの落とし方、こすりすぎかも
瞼の乾燥の原因には、メイクも大きく関わってきているんだそうです。重要なのは、メイクの落とし方や洗顔方法など。ウォータープルーフなど頑固なメイクは、ただクレンジングしただけでは落ちない事も多いですよね。
そんなときに、無理にこすって落とそうとしてしまうと肌を傷つけてしまい、乾燥につながってしまうんだそうです。また、こすっていなくても、落ちないからと何度も洗うのもまた、お肌の保湿成分を奪ってしまう原因になってしまうそうです。
濡れたお肌は特に傷つきやすいもの。アイメイクを落とすときは、できるだけお肌に負担をかけない方法を探して、クレンジング、洗顔するようにしましょう。
花粉症などのアレルギーも
アレルギーもまた、瞼の乾燥の原因になってしまう事があるそうです。例えば、花粉症による目の痒みや、ホコリなどによるアレルギー性の結膜炎も痒みを伴います。
こすってはだめだとはわかっていても、痒みに負けて、ついついこすってしまうという経験もあるのではないでしょうか。花粉症というと、鼻水や鼻づまりなどの症状が一般的な様な気もしますが、実は「目の痒み」を訴える人が一番多く、86.7%の人が悩んでいる症状の一つにあげるほどなんです。
また、病院に受診せず市販の点眼薬などを使用し、瞼がかぶれてしまったりというケースもあり、乾燥の他にも様々なトラブルにつながりやすいのがアレルギー。花粉症はあるとき突然なるともいわれています。花粉症でなくても、花粉が飛ぶといわれる季節は注意しておきたいですね。
瞼の乾燥の対策・ケア方法を見直して!
瞼が乾燥してしまう原因の中で、すぐに対策ができることは、普段のクレンジングやケアの方法を見直すということですよね。皮膚が薄く、よく動かしてしまい、またアレルギーによる症状が出やすい場所であったとしても、普段からのお手入れを見直すことで、できるだけ乾燥を防ぐ努力をしましょう。
クレンジング方法を変えてみる
洗顔は、泡を使って優しくというのが浸透していますが、クレンジングに関しては、どうしてもオイルや拭き取りの際にこすってしまいがち。また、ウォータープルーフを使用しているのにもかかわらず、顔全体のメイクを一気に落とそうとしている人もいるかもしれません。
アイメイクを落とすのには専用リムーバーを使い落とすことで、こすらずとも綺麗に落とすことができます。また、アイメイクリムーバーに、は潤い成分などが配合されている物も多いので、肌も乾燥しにくくなるんだそうです。
アイクリームをこまめにつける
目元のシワ予防のために、アイクリームを使用している人もいるかと思いますが、アイクリームの役割は目元の乾燥を防ぎ潤いを与え、シワやしみ、たるみなどを防ぐこと。使用するのは、基本は朝晩の2回ですよね。ですが、目元の乾燥に多くさらされるのは、実は昼間。
ですが、メイクの上から塗るのは難しいですよね。塗り込むのではなく、タッピングするように塗れば、メイクの上からでもアイクリームを塗ることもできます。
日中、空調の当たりやすい場所や、日差しの強い外に長時間いた場合などは、お肌のバリア機能も低下している可能性もありますので、昼間でも潤いを補ってあげるといいそうですよ。
コットンパックで目元に潤いを
目元に潤いを与える方法として、コットンパックをするのも良い方法なんだそうです。コットンに美容液と化粧水をつけ、目をつぶりコットンをのせ、5分程そのまま置きます。時間がきたら、コットンを取り指先で目元を軽くタッピングして、化粧水を馴染ませるようにします。
日頃から目を酷使している人は、こうやって意識的に目を休める時間を作ることで、驚く程スッキリできるそうですよ。アレルギーなどで痒みがある場合は、医師に相談してから行うようにしましょう。
オリーブオイル+洗顔で優しく落とす
先ほども触れたクレンジングの方法ですが、オリーブオイルを使ったクレンジング+洗顔も、お肌に優しく乾燥を防ぐことができるそうです。方法としては、オリーブオイル大さじ1を手に取り、アイメイクなどに馴染ませます。
その後、ティッシュを当ててオイルを吸い取ります。そして、その後は洗顔料を使い顔を洗います。この方法は、美容研究家の方も実際に行っている方法で、皮脂の落としすぎ等を防いでくれるので、乾燥対策にはもってこいですし、専用リムーバーを使わなくても、意外としっかり落ちてくれるんだそうですよ。
ウォータプルーフマスカラも、さっと落としてくれるようなクレンジングや、専用リムーバーには界面活性剤などが多く配合されており、メイクだけでも瞼には負担になっているのに、それらを使う事で、瞼への負担も倍増してしまうかもしれません。
オリーブオイルは、お家にある人も多いと思いますので、一度試してみてるのも良いかもしれませんよ。
市販薬やワセリンでケアを
保湿の方法は様々で、先ほどあげたアイクリームも美容成分などを多く配合しているので、乾燥対策には良いですが、瞼はとてもデリケートな部分です。肌の弱い人など、保湿だけを考えるのであれば、ワセリンのような添加物が入っていないものを使用したほうがいいこともあります。
クリームなど使用する際は、最初から目元に使うのではなく、二の腕の内側などに塗り24時間ほど様子を見て、腫れや痒み、赤みなどが出ていないか確認してから使用するようにしましょう。
瞼のかゆみや赤みの症状について
瞼は、皮膚も薄くとてもデリケート。そのため、乾燥以外にも様々なトラブルに見回れがちです。かゆみがある場合、赤くはれぼったくなってしまった場合、どういった原因が考えられるんでしょうか。
原因は化粧品やマツエク?接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は、いわゆるかぶれている状態。ヒリヒリと痛みを感じたり、赤み、痒みなど乾燥以外の症状があるときは、一度身の回りの普段使っているものを見直してみましょう。
かぶれる原因になるものは日常にあふれており、化粧品や、タオル、ビューラーや、まつげエクステののり(接着剤)などにかぶれてしまう女性も多いです。自宅でまゆげの脱色をする女性も増えており、脱色クリームでかぶれてしまう人もいるようです。
新しく使い始めた化粧品が肌に合わなかったのであれば、すぐ思い当たるでしょうが、今まで平気だった物が、生活習慣や環境の変化によって、突然合わなくなってしまうケースもあり、普段のスキンケアで中々改善が見られないようなときは、早めに病院を受診した方が良いでしょう。
アトピー性皮膚炎の可能性も
アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、慢性的な湿疹のことをいい、強い痒みを伴います。アトピー性皮膚炎はアレルギー反応ですので、皮膚に現れる湿疹以外にも、アレルギー性鼻炎や結膜炎、気管支喘息なども起こしている人が多いそうです。
乳幼児期に見られた症状も、成長と共になくなることもありますが、大人になって再発してしまうこともあり、成人では主に上半身に症状が見られるんだそうです。顔にも強く症状が現れ、皮膚が薄い瞼も痒みが強く、症状も悪化しやすい箇所です。アトピー性皮膚炎は根気強く治療する必要があるそうです。
腫れや切れることにも注意して
瞼が腫れてしまう病気というのは、他にもものもらいや結膜炎など様々あります。突然の腫れや、痒みなど普段と違った症状があるときには、早めに眼科などを受診するようにしましょう。
スキンケアしても中々治らず、乾燥が酷い場合、ちょっとした刺激でも切れて、血が出てしまうこともあります。そういった場合は、まずは皮膚科に行き、原因を突き止めてもらいましょう。
アトピー性皮膚炎などでも、瞼にだけ強く症状が現れるような人もいるそうなので、一人で悩まず医師に相談してみると、案外簡単に原因がわかるかもしれません。
眠いときや疲れた時にも注意して
眠いとき、目に疲れを感じたとき、無意識のうちに目元をこすってしまっている人はいませんか?たったこれくらいと思うかもしれませんが、瞼はとてもデリケートですし、そういった無意識の行動の積み重ねで、悲鳴をあげているのかもしれません。
女性は、アイメイクを崩すまいと、日中あまりこすったりしないかもしれませんが、私はメイクを落とした後、つい無心で目をこすってしまうことがあり、はっと気付いて後悔してます。
無意識の行動や、掻きたい衝動に気をつけるのはもちろん、皮膚の薄い瞼を労るコットンパックもたまには取り入れて、目元を労ってあげてくださいね。
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