5種類のアレルギーを治したい!最新治療のレーザーと症状を抑える薬
花粉、ハウスダスト、小麦、卵、紫外線、など、アレルギー物質はたくさんあり、1つでも当てはまるとつらーい事に。せめてこのアレルギーだけは治したい!という人も、多くいるのではないでしょうか?最新の科学では、アレルギーを治すための治療方法が日々開発されています。こちらでは、開発され続けているアレルギー治療方法について紹介します。
アレルギーを諦めないで治したい!
アレルギーを治してしまいたい!でも、治療方法ってどんなのがあるの?とりあえず、症状だけでも止めたいけど、どんなお薬があるの?という人の為に、簡単にアレルギーの種類と治療方法についてまとめてみました。
これってアレルギー?症状の種類について
鼻がむずむずするけど、これはアレルギー?こんなものにアレルギーがあるの?といった、アレルギーが初めての人もいるかもしれないので、簡単にアレルギーの種類や症状についてまとめます。
アレルギーといえば黄砂・花粉アレルギー
まず、アレルギーの中でも多くの人がなる黄砂アレルギーや、花粉アレルギーについて紹介します。黄砂アレルギーは、中国から飛んでくる砂漠の砂が原因です。近年は、中国の近代化で化学物質を多く含み、更に厄介なアレルギーになっています。PM2.5などの報道も記憶に新しいものです。
これらは、春先に多くゴールデンウイークあたりがピークです。花粉アレルギーは、お馴染みのスギ花粉以外にも、様々な種類の植物花粉アレルギーがあります。
スギの時期でもないし、鼻がむずむずするけど気のせい?と思っている人は、以外に花粉アレルギーかもしれません。一度アレルギー検査に行ってみましょう。
黄砂アレルギーや花粉アレルギーで起こる症状は、鼻がむずむずする、鼻水がでる、目がかゆい、ちりちりする、喉がかゆいくしゃみなど、様々な症状を起こします。
過剰な反応が多い食物アレルギー
アレルギーの中でも、食物アレルギーはアナフィラキシーショックといった、命に関わる症状を起こしやすいものです。食物アレルギーの症状は、花粉や黄砂以上に様々なものがあります。
皮膚症状では、発疹、発赤、むくみ、じんましん、粘膜症状ではくしゃみ、鼻水、目がかゆい、顔の腫れ、イガイガ感、喉のかゆみが出ます。
お腹に食物が入るので、下痢や嘔吐、腹痛を起こす場合も。神経症状も起こす場合があり、血圧低下や意識障害、最悪の場合、アナフィラキシーショックで死に至る場合もあります。
食物アレルギーの中でも、よくアレルギーが出る食品は、特定原材料といわれています。7品目あり、卵、牛乳、落花生、蕎麦、小麦、エビ、カニです。
物理的な刺激の温熱アレルギー
アレルギーには、物理的な刺激で起こるものもあります。物理的な刺激には、衣服での締め付けといった圧迫に当てはまるものや、寒さや暑さなど温度によるもの、日光など光によるものなどがあります。
温度差によるアレルギーは気温の他にも、寒い日に温かいお風呂につかると発疹が出たり、運動によって急激に体が温まると発疹がでたり、と様々な状況でアレルギー症状を起こします。
近年増えているハウスダストアレルギー
最近増えているのは、ハウスダストアレルギーです。ハウスダストアレルギーの原因は、室内に存在するやダニ、細菌、カビ、花粉などの刺激物です。この刺激物は、ほこりに多く含まれています。
ハウスダストアレルギーの症状は、ほこりが宙にまい呼吸を通して気管にはいる為か、気管支喘息、アレルギー性鼻炎といった症状が起きやすいようです。また、ほこりが皮膚に直接ふれる、宙にまったほこりが目の粘膜にあたるなどして、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎なども起こします。
日光からの紫外線もアレルギーの原因に
物理的な刺激によって起こるアレルギーの中に、紫外線によるものがあります。これは、光線過敏症ともいい、普通では何もないような光で、皮膚がぼこぼこになったり、赤く腫れあがったりする症状が出ます。紫外線だけではなく、可視光に反応するといったものもあり、厄介なアレルギーです。
アレルギーを治す最新の治療方法とは
アレルギーは治らないと思いがちです。しかし、現在は、科学の進歩から、アレルギーの治療方法がいくつか見つかっています。生活する中で、困るアレルギーをやっつけましょう。
毎年つらい花粉症、治療方法は外科手術?
国民病ともいわれる花粉症にも、治療方法が開発されています。その治療方法とは、レーザー治療です。レーザー治療は、外科手術に分類されるので健康保健が効き、7,000〜8,000円程度で受ける事ができます。
治療の仕組みは、レーザーで鼻の粘膜を焼いて、アレルギーの反応を起こさないようにします。主に鼻水やくしゃみで困っている人に有効な治療方法です。仕組みを聞くと痛そうな感じがしますが、実際はあまり痛くないとのこと。
スギ花粉に有効?舌下免疫療法
こちらも、花粉症、とりわけスギ花粉に特化した治療方法です。舌下免疫療法とは、舌にスギ花粉の液体(治療薬)を垂らして、徐々に体をスギ花粉に慣らし、アレルギー症状を起こさないようにする治療方法です。こちらも保険が効き、1ヶ月で2,000~2,500円程度で治療を受けることができます。
ただ、こちらの治療方法の欠点は、効く人と効かない人がはっきり分かれるという事です。スギ花粉に慣れず、ずっとアレルギー症状を引き起こしてしまう、という結果になる事もあるので、様子を見ながら治療を進める事が大切です。
注射でアレルギー原因物に慣れる方法
この方法は、免疫療法や減感作療法と呼ばれ、アレルギー物質を少量皮膚に注射し、アレルゲンに体を慣らしていく方法です。舌下免疫療法と同様の仕組みで、アレルギーを克服する治療方法です。舌下免疫療法と異なる点は、スギ花粉以外のアレルゲンでも対応できることです。
定期的な通院と、アレルゲン注射後30分ほど、院内での体調観察が必要になります。アレルゲンを注射することで、体調が著しく悪くなる時もあります。必ず医師の指導のもと行って下さい。
アレルギーの症状を抑えるお薬はないの?
アレルギーを治したくても、アレルゲンへの反応が強すぎて治すことができない、一時的にでもアレルギー症状を抑えたいという人には、飲み薬や塗り薬がおすすめです。アレルギー症状を抑えられるお薬についてまとめました。
塗り薬と飲み薬のステロイド剤
ステロイドというと、悪いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?確かに、飲み薬のステロイドは、副作用に重篤なものを含みます。しかし、塗り薬の方は、適切な使用なら大きな副作用はほとんどありませんし、飲み薬のステロイドは、アレルギー症状を他の薬よりもしっかり止めてくれます。
塗り薬のステロイドは、皮膚の炎症を抑えてくれます。皮膚がかゆい、アトピーがひどいという人は、使ってみる価値ありです。ステロイドが炎症を抑えると、炎症部分が色素沈着を起こす場合があります。これは、炎症が治ってきている証拠だそうです。
気になる場合は、お薬をもらった皮膚科に相談してみましょう。また、市販薬にもステロイドが使われているものもあります。市販薬を使って気になる事があれば、使うのを止めて、皮膚科に行くことをおすすめします。
飲み薬のステロイドは、飲む量や期間をきちんと管理する必要があります。この為、必ず医師の指導の元、薬を服用してください。また、持病やアレルギー症状が出ている時期になっている病気で、ステロイド剤が飲めない事も。治療中の病気がある場合は、事前に申告しておきましょう。
最近では、アレルギー性鼻炎に効く、ステロイド点鼻薬というものも出てきています。こちらは、飲み薬と異なり、全身への影響がすくないそうです。アレルギー性鼻炎に困っている人は、ステロイド点鼻薬の治療をしてくれる病院を探してみましょう。
抗アレルギー薬の抗ヒスタミン薬、その他
抗アレルギー薬には、抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエター遊離抑制薬、抗ロイコトリエン薬、抗プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2薬、Th2サイトカイン阻害薬といったものがあります。この中でも、抗ヒスタミン薬が様々なアレルギー症状を抑え、即効性もあるお薬だそうです。
ただ、抗ヒスタミン薬は体に残りやすいという特徴があり、稀に重篤な副作用が起こる事も。医師の処方内容を守り、異常がないかどうか、注意しながら使う必要があります。
息苦しい呼吸を改善!気管支拡張薬
アレルギーで気管支が腫れて呼吸が苦しいという場合は、気管支拡張薬を使います。気管支拡張薬には、抗コリン薬、β2刺激薬、テオフィリン製剤が使用されており、それぞれ異なる仕組みで呼吸の気道を拡張してくれます。基本は1日3~4回の服用で、アレルギーの症状の程度によって、服用方法を変えるそうです。
喘息の緊急対処!β2刺激薬
β2刺激薬は、交感神経を刺激して呼吸に必要な気道を広げます。アレルゲンで喘息の症状が現れやすいものは、ダニやカビ、ブタクサの花粉などです。スギ花粉では、喘息症状は現れにくいのだとか。
β2刺激薬の使い方としては、喘息症状を起こしても、なんとか自分の意志で横になれる場合に、定量噴霧吸入器を使い、1押しから2押し吸引します。その後1時間20分ごとに、β2刺激薬を吸引して、3~4時間で治まるようなら病院に行かずに済みます。
ただ、自力で寝転ぶ事ができない、症状が悪化していく、中々喘息症状が治まらない場合は、病院に行ってください。β2刺激薬は、使い方のガイドラインがあります。事前に読んでおき、正しく使えるようにしましょう。
アレルギーの治療での無理は禁物
ここまで、アレルギーの治療について書きましたが、アレルゲンに慣れる治療では無理は禁物です。ものによっては、アナフィラキシーショックを起こすことになってしまいます。
医師監修のもと行ってください。また、服薬も副作用の強いものが意外とあります。ちょっとでもおかしいなと思ったら、医師に確認してみましょう。
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