排尿する時に痛い…もしかして病気?その原因と4つの対処法をご紹介

出産が終わってから、排尿する時に痛みを感じることはないでしょうか?もし痛みを感じるならば、それは尿道に細菌が侵入することによって引き起こされる「産後排尿痛」と呼ばれる症状である可能性があるといわれています。

なぜ起こる?産後排尿痛について

「出産してから、排尿するたびに痛みを感じる…。」そんな風に感じたことはありませんか?もしも痛みを感じたことがある場合、それは「産後排尿痛」である可能性が高いといわれています。

排尿痛は、尿道やその近くに細菌が入り込んで膀胱炎などに感染するために起こる症状で、痛みのほかにも血尿、残尿感などの悩ましい症状をうったえる場合もあるといわれています。この記事では、産後排尿痛が起きてしまう原因や、もしも産後排尿痛になってしまった場合の対処法について紹介します!

産後に排尿痛の原因!4つの理由とは

産後に排尿痛になってしまうのは、出産時の状況がいくつか影響している場合もあるのだそうです。この項目では、産後に排尿痛になった原因として、可能性の高い4つの事例について紹介します。

骨盤底筋が緩んでいる

「骨盤底筋」とは、骨盤の中でも、膀胱、子宮、直腸といった内臓を支えるためにある骨盤になります。骨盤底筋は妊娠~出産にかけて特に重要な箇所でもありますが、同時に「出産」という大仕事を行うに当たってダメージを受けることも多く、その影響によってゆるんでしまうこともあるのだそうです。

骨盤底筋は排尿のはたらきに関わっている骨盤でもあるため、その箇所がゆるんでいると尿道付近で負担が生じ、排尿痛を引き起こしてしまう可能性もあるといわれています。

膀胱炎

産後排尿痛の原因として「膀胱炎」が原因となっている可能性も考えられるといわれています。これは、出産時に何らかの原因で尿道やその付近に大腸菌などの細菌が感染してしまい、炎症を起こしてしまっているために起こる症状であるようです。

排尿痛のほかにも「血尿」「尿の白濁」などの症状を訴えることがあるとされていて、注意が必要な症状であるともいわれています。

ホルモンバランスの乱れ

妊娠中は、新たな生命が身体に宿っている「特殊な期間」でもあります。このため、ホルモンのバランスが妊娠時特有のモノになっているそうですが、出産が終わると元のホルモン状態に戻ろうとするのだそうです。

この産後から通常時のホルモン移行期間はバランスが定まりにくくなり、運動や感覚といった働きを司る「自律神経」も調節しにくくなるのだといわれています。このため、排尿時もうまくコントロールできず、ストレスによって「排尿痛」を訴えてしまうことがあるのだといわれています。

しっかり排尿できていない

産後排尿痛の原因の一つに、「しっかりと排尿できていないのではないか」という理由も上げられるそうです。これは、いわゆる「長時間のトイレの我慢」によって引き起こされるとされていて、我慢によるストレスが尿道の免疫を低下させ、細菌が侵入したために排尿痛になってしまうのではないかといわれています。

産後の排尿痛予防に!骨盤底筋を鍛えよう

すでに少しふれたとおり、産後排尿痛に悩まされている時は「骨盤底筋」が弱っている可能性もあるといわれています。この項目では、産後排尿痛に悩む前の対策方法として、「骨盤底筋の鍛え方」について紹介します。

下腹部に力を入れよう

骨盤底筋とは、子宮や直腸などといった下腹部周辺にあるという骨盤のことを指しています。このため、下腹付近に力を入れる以下のようなトレーニングが効果的であるといわれています。

■骨盤底筋トレーニングのやり方
1.背筋を伸ばして直立し、左手をお腹に、右手をお尻に当てる。
2.この姿勢をキープして、肛門をキュッと締めたりゆるめたりする運動を3回繰り返す。
3.今度は、2の動きを少しゆったりとさせて同じ運動を行う。
4.最後に、下腹から心臓の方へグーッと骨盤底筋を引き寄せるように意識しながら、2と同じ運動をする。

ただし無理しない程度で

骨盤底筋を鍛えるのは、妊娠、出産、産後や、それ以外の期間でも役に立つといわれています。しかしながら、妊娠中を含めて体調不良の時は無理に行う必要はないともいわれています。骨盤底筋体操は、時間や体調、心にゆとりのある時に行うのが一番良いのだそうです。

産後の排尿痛の4つの対処法をご紹介!

ここまで産後排尿痛の原因や予防といったことについて触れてきましたが、排尿痛の対処法についても気になるところではないでしょうか。この項目では、産後の排尿痛になってしまった場合の対処法について紹介します。

出産した産婦人科か泌尿器科を受診する

出産してから排尿痛を感じるようになった時は、まず出産を行った産婦人科か泌尿器科を受診することをおすすめします。この理由は、排尿痛はデリケートな箇所にうったえる症状であるため、専門の医師に相談するのが最適であると考えられているためです。

抗生物質や抗菌剤

すでに何度かふれたとおり、排尿痛の原因は「細菌による感染症」「膀胱炎」のために起こる可能性が高いといわれています。このため医療機関に相談した場合は、「セルニルトン錠」のような抗生物質、抗菌剤を処方されることがあるそうです。この他にも、市販されている「ユリナールa」のような漢方薬を治療に用いることもあるといわれています。

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しっかりと水分を摂る

排尿痛を覚える場合は、いつもより「しっかりと水分を摂った方が良い」といわれています。特に、薬を飲む際は多めの水と一緒に流し込むとよいそうです。この理由は、水分を通じて排尿をうながし、尿道にたまっている細菌をできるかぎり排出するようにするのが効果的であると考えられているためなのだそうです。

こまめにトイレへ行く

上の段で少しふれたとおり、排尿痛を覚える場合は水分を積極的に摂取して尿を増やすこと、つまり「トイレに行く回数を増やした方が良い」といわれています。排尿痛は多くの場合、尿道などが細菌によって炎症を起こしてしまっていることが原因にあるそうです。

このため、細菌を排出するように促すためにも水分をよく摂り、こまめにトイレに行くのが良いといわれています。

産後排尿痛が辛い!そんな時は病気へ

「産後排尿痛」の原因や症状、予防や対処法についてはいかがでしたか?トイレに行くたびにデリケートな箇所が痛くなるのはとても辛いこと、一刻も早く治したいですよね。そんな時は、まず「専門の医師に相談すること」「適切な処置を受けること」が一番の治療法であるそうです。

もしも出産後の排尿痛に悩んでいたら、出産時にお世話になった産婦人科、もしくは近所の泌尿器科にて相談することをおすすめします。

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