ほくろが取れた!癌になるって本当?嘘か真か!?4つの基礎知識で徹底解明!
突然ほくろが取れた!怪我や傷で、カサブタと一緒にほくろがとれることがあります。そもそもほくろってなんなの?取れてしまっても大丈夫なの?ほくろを取るにはどうしたらよい?そんなほくろのあれこれをご紹介します。
ほくろが取れた!これって大丈夫?
突然ほくろが取れた!怪我や傷で、カサブタと一緒にほくろがとれることがあります。そもそもほくろってなんなの?取れてしまっても大丈夫なの?ほくろを取るにはどうしたらよい?そんなほくろのあれこれをご紹介します。
気づくと増えているほくろ…そもそもほくろってなんなの?
年齢と共に、増えてくるほくろ。「あれ?こんなところにほくろできてる!」なんて、自分の身体にできた新しいほくろを発見することも。そもそも、ほくろってなんなのでしょうか?
一般的なほくろは、皮膚の良性腫瘍です
一般的なほくろは、皮膚の中の母斑細胞とメラニン顆粒が増殖する、良性の腫瘍です。人によっては、ほくろの出来やすい人や、できにくい人などがいます。
また、子どもの頃には平らだったほくろが、成長するにつれ大きく隆起してくることもあります。医学的には、色素細胞母斑(しきそさいぼうぼはん)、色素性母斑(しきそせいぼはん)、母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)などとも呼ばれています。
ほくろは、できた時期によって原因はさまざまです
先天的にほくろができやすい体質があります。遺伝的な要因で、両親のどちらかの家系がほくろが多いと、子どもも自然とほくろが多くなる傾向があるようです。
また、後天的な要因としては、紫外線を浴びることにより皮膚のメラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が活性化したり、外部刺激などによりほおくろができることもあります。日ごろのストレスや生活習慣の乱れなどによって、ほくろができやすくなることもあるようです。
ほくろって取れることはあるの?
ほくろは、皮膚の一部です。通常、年を取るごとにほくろは増えていきます。怪我や傷などでカサブタと一緒にほくろが取れてしまうこともあります。取れてしまっても特に問題は無いようですが、無理やり自分で取ることで、傷跡が残ったり皮膚が陥没してしまうことはあります。
ほくろって自然に取れるものなの?
怪我や傷などでカサブタができたり、あるいはレーザー脱毛などが原因で、ほくろが取れてしまうということは確かにあります。皮膚を掻いていたら、偶然取れてしまうということもあるようです。ほくろは、肌の表面でメラニン色素がかたまりになっているものなので、偶然ひっかいて自然に取れてしまったものであれば、特に問題はないと言われています。
ただし、無理に自分でほくろをとるのは、化膿したり傷跡が残ったりするのでやめた方が良いでしょう。ちなみに筆者は、皮膚を掻いていたら黒い塊がポロリと出てきたことがありましたが、これはほくろではなくて昔誤って刺した鉛筆の芯の欠片でした。
ほくろを自分で剥ぎ取るのはやめましょう
ほくろを自分で剥ぎ取るのはやめましょう。たとえ、ほくろが取れたとしても、血が出た後に傷跡になって残ったり、感染症にかかる危険性もあります。病院の皮膚科等でほくろ除去を行った場合は、傷をテープとガーゼで保護します。
傷跡が乾燥してかさぶたができると、その部分がえぐれたように凹んだままになってしまう場合があります。傷口を保護し、程よい湿度を保つことで、傷の盛り上がりを促進して傷跡を極力目立たないようにするのです。
ほくろの一部が自然に取れても、また再生する場合も!
ほくろを除去するためには、ほくろの基である母斑細胞を全て取り除くことが必要です。もし、自然にほくろの一部が取れたとしても、メラニンの根が残っているような場合、うっすらとほくろの色が残ったり、そこからまたほくろが再生する場合もあります。
傷跡をなるべく残さずに、必要最小限の範囲のみほくろを除去するためには、少しずつ確実に取り除き、除去後の傷跡のケアも大切です。
皮膚癌との関連性は?気になるほくろの症状
ほくろと皮膚がんの関連性についていろいろな憶測や迷信などがあります。正しい知識を身に付けることは非常に大切です。ほくろについて、気になる症状をご紹介します。
ほくろと癌の関係性…ほくろが取れたら癌になる?
ほくろとよく似た見た目ですが、メラノーマ(悪性黒色腫)はほくろとは全く違う、皮膚の癌です。皮膚ガンとほくろは全く違うものですので、ほくろがそのまま癌になるということはほぼ無いです。
なので、ほくろが癌になるというのは、ほとんどの場合迷信です。ただし、メラノーマはほくろに良く似ている見た目なので、ほくろだと思っていたら皮膚癌だったというケースはあり得ます。きちんと見分けて早期発見で治療を受けましょう。
新しくできたほくろが急に大きくなっていたら、メラノーマの可能性も
皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)は、治療が必要です。皮膚のメラニンを作る色素細胞、メラノサイトが癌化した腫瘍であると考えられています。早期に発見し、治療を受ければ直すことができます。
メラノーマは黒色であることが多いため黒色腫と呼ばれますが、褐色や茶色の場合もあります。ほくろの形がいびつで輪郭がギザギザしていて左右対称ではなく、色が均一でなく濃淡が混じっている場合はメラノーマの可能性があります。特に、ほくろだと思っていたものが急に大きくなったりした場合は注意が必要です。病院の医師に診察をしてもらいましょう。
ほくろを取りたい!どうすればよい?
どうしても気になるほくろがあるので取りたい。自分でほくろを取る方法も確かに存在しますが、トラブルも多いようです。どうしてもほくろが取りたい場合は、きちんと皮膚科で医師に相談しましょう。
ほくろの除去を素人判断で安易に行うことは危険です
自分でほくろを取る方法としては、精油ジェル、カソーダ、もぐさなどがありますが、素人判断で安易にホクロ除去を行うことは非常に危険です。また、エステなどでのほくろ取り施術は、医師法違反となる場合があります。きちんとした医療機関での処置や相談を行いましょう。
病院でほくろを取る
病院の皮膚科や形成外科に相談し、ほくろを除去する施術を受けることができます。まず、「ダーモスコピー」と呼ばれる検査で、メラニン色素や毛細血管の状態を観察し、良性か悪性かを調べます。また、皮膚の一部を採取する「パンチバイオプシー」とよばれる生検を行う場合もあります。
ほくろの除去にはいくつかの方法がありますが、切開手術、えぐり出し、レーザーなどの治療があります。悪性の場合を除き、基本的にほくろの除去は美容目的の自由診療となります。
ほくろはとれても大丈夫!でも自分で取るのは失敗する危険も
通常のほくろは、皮膚の色素の塊なので、特に身体に危害はありません。偶然取れてしまったとしてもあまり心配しないで良さそうです。ただし、自分で無理やり除去すると、傷跡が残ったり皮膚が陥没することもあり、場合によっては化膿や感染症を引き起こす場合も。
ほくろの除去をしたいのであれば、まずは病院の皮膚科に相談しましょう。また、悪性の皮膚ガンであるメラノーマ(悪性黒色腫)が見つけたら、すぐに病院で診察をしてもらいましょう。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧