血尿の原因で女性特有のものがある!?考えられる4つの病気や市販薬2選!
「尿と一緒に血が出てきて、ギョッとした…。」そんな体験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。血尿が出てしまうのはいくつかの理由があり、ホルモンバランスの乱れの場合もあれば、何かしらの病気の症状に該当することもあるのだそうです。この記事では女性の血尿が起こる原因と、その対処法について詳しく紹介していきます。
血尿が出る原因には女性特有のモノがある?!
いつも通りトイレで排尿して、それに血が混じっていた…。そんな体験をして、ビックリしたことがある方もいるのではないでしょうか。この症状は一般的に「血尿」と呼ばれていて、その原因は病気から生理現象まで人によってさまざまであるといわれています。
そんな血尿ですが、生理との見分け方や、生理現象なのか病気なのかの見分け方など、気になるポイントがたくさんありますよね。この記事では血尿の判断基準と原因、血尿に関係する病気に有効な市販薬などについて紹介していきます!
血尿とはどんな状態?5つのポイントをチェック!
血尿とは、文字通り「尿に血液が混じってしまっている状態」のことです。とは言え、血尿がどうして起こるのか、また何を基準に血尿と判断すればよいのかなど、気になるポイントがいくつもありますよね。この項目では血尿の概要と、血尿を発見した場合に受診する病院のタイプについて詳しく紹介していきます。
血尿とは
血尿とは、一般的に尿に血液が混じってしまう状態のことを指しています。この原因はさまざまあり、腎臓や尿管、膀胱、尿道、尿路などのいずれかで出血しているために引き起こされることが多いのだそうです。
ひと口で血尿と言っても症状はさまざまで、尿が真っ赤か褐色になるほど血液が混ざっている場合もあれば、顕微鏡でのぞかなければ分からないほど微量である場合もあるといわれています。いずれにしても、尿が体外へと出るまでの経路のどこかで出血を起こしている可能性が高いのだそうです。
無症候性血尿とは
血尿の中でも、尿が赤くなる以外に特に目立った症状が見当たらないことを「無症候性血尿」と呼びます。ここでいう症状とは、排尿する際に痛みを覚えたり、背中のあたりが痛んだりすることを指しています。
無症候性血尿が引き起こされた場合、腎臓の病気にかかっている、あるいは膀胱ガンなどの悪性腫瘍が体内にある可能性が高いため、注意が必要であるといわれています。
病院受診の判断基準
血尿か生理の血か、あるいは別の何かなのか。詳しくない場合に判断することは難しいともいわれています。このため血尿と思われるような症状があった場合、採血や尿細胞診、超音波検査などを病院では行うといわれています。
病院では採血、尿細胞診、超音波検査を同時並行で行うことで身体の状態を把握し、血尿であるかどうかの判断を下すのだそうです。
何科を受診したら良いのか
血尿と思われる症状が現れた時、まず病院へ相談することが頭に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。とはいえ、デリケートな症状ですのでどの病院に行くべきか迷ってしまうこともあるかもしれません。
血尿が現れた時、一般的には「泌尿器科」を受診するのが適切であるといわれています。この理由としては、泌尿器科が尿に関する症状について最も詳しい医療機関であると考えられるためです。
生理と血尿の見分け方
女性の血尿において、一番迷ってしまうのは「生理か血尿か」の見分け方ではないかと思います。一般的に、どちらも尿と共に血液を排出してしまうため、見た目がそっくりであるため、詳しくない場合には見分け方が困難であると考えられます。
この場合の一定の基準として、「尿がコーラのような色であった場合」は血尿かもしれない可能性が高いため、病院にて相談を行う方が良いといわれています。このほかにも血尿は尿と混ざって一体化しているのに対し、生理の血は尿と混じるというよりは「尿の後にしたたる」感じであるとする見方もあるようです。
女性で血尿が出る原因とは?主な3つの原因を紹介!
女性が血尿を排出してしまう原因には、「生理」「性行為」「妊娠」の3つが主であると考えられています。この項目では、尿に血が混じってしまうことの多い3つの原因について詳しく紹介していきます。
生理
生理中に排出する血液は、一般的に「経血」と呼ばれています。経血は、生理中に子宮が収縮の運動を行った際に剥がれた子宮内膜を流すために出てくる血液でもあるそうです。
経血を排出する際には「プロスタグランジン」と呼ばれるホルモンも同時に排出され、このホルモンは腰痛や頭痛なども引き起こしてしまうことがあるといわれています。
性行為
血尿が出てしまう原因に、「性行為中に作用される」ことも上げられます。ただしこれは、血尿の直接の原因にかかわっていることは少ないと言われています。一般的に下半身に感染症や炎症がある場合、おりものと血液が排出され、これが後に血尿につながってしまうことがあるのだそうです。
妊娠
血尿が出てしまう原因に、「妊娠中」であることもあるといわれています。一般的に、妊娠中の女性の30%は出血を経験するのだそうです。この理由としては、子宮内膜の血管が切れたことが原因で起こると考えられています。妊娠中に血液を排出してしまったら不安になるかもしれませんが、血尿が流産の原因につながることは少ないと考えられているそうです。
女性で血尿が原因となる病気とは?主な4つの疾患について!
女性で血尿が引き起こされてしまう場合、主に4種の病気が原因となりやすいといわれています。その病気とは、「膀胱炎」「遊走腎」「慢性糸球体腎炎・悪性腫瘍」「腎盂腎炎」であるそうです。この項目では、4種の病気について詳しく紹介していきます。
膀胱炎
血尿が出てしまう病気のうち、「出血性膀胱炎」というものがあります。出血性膀胱炎とは、ウイルスや食べ物、アレルギーなどを原因として血液が排出されてしまう膀胱炎の一種です。その症状には目で分かるほどハッキリとした血尿のほか、頻尿や残尿感といった症状も現れることがあるといわれています。
遊走腎
血尿が出てしまう原因として、「遊走腎」という病気を患っている可能性も考えられます。遊走腎とは、腎臓を支える筋肉の力が弱いために、立つ姿勢を取った時に腎臓が下がり気味になってしまう状態のことです。
この病気は腎臓に負担がかかっている状態であるため、腎臓が傷つき血尿が排出されてしまうことにも繋がりやすいといわれています。
慢性糸球体腎炎・悪性腫瘍
血尿の原因となり得る症状に、「慢性糸球体腎炎」と呼ばれる症状があります。これは尿を作り出す腎臓において、糸球体と呼ばれるろ過装置が炎症を起こしているために尿に血液が混ざってしまう病気のことを指しています。この症状は主に高齢者がかかることが多いもので、痛みを訴えることは少ないそうです。
このほかにもいわゆる「悪性腫瘍(=腎ガン)」によって血尿が排出されてしまうこともあるといわれています。
腎盂腎炎
血尿の原因となり得る疾患として、「腎盂腎炎」という病気が上げられます。この病気は腎臓が細菌に感染してしまうことによって起こるもので、血尿のほかにも腹痛や発熱などを発症してしまうそうです。
この病気は進行してしまうと「敗血症」と呼ばれる命の危険につながる病気を発症するリスクが上がってしまうとも言われています。
血尿には男女の違いがある?2つのポイントを解説!
血尿という症状は、男性と女性で発症する原因や状況が違うことが多いといわれています。それではどのような点が明確に違うのでしょうか。この項目にて詳しく紹介していきます。
身体のつくりの違い
血尿は男性と女性でその状況が異なる場合が多いです。女性の場合は膀胱炎や腎臓の疾患が主な原因である場合が多いのですが、男性は前立腺にまつわる疾患が原因であるケースもあるといわれています。男性が血尿を排出してしまう疾患には、「前立腺肥大症」や「前立腺がん」である場合もあるそうです。
ホルモンバランスの影響
男性の血尿は前立腺の疾患である可能性があると上の項目で触れましたが、女性の場合は「ホルモンバランスによる影響」が大きいそうです。特に生理や出産を始めとした、通常時とはホルモンバランスが異なる場合に、子宮内膜がはがれるなどして血液と共に排出されることもあるといわれています。
したがって、女性の場合は「血尿」と診断されたとしても、男性と比較して軽めの症状であるケースも多いのだそうです。
膀胱炎におすすめ!市販されている2つの薬を紹介!
女性の血尿の原因として比較的多いのは、「膀胱炎」であるそうです。このことから、膀胱炎に有効な薬を使うことで、血尿の症状が緩やかになることも期待できるといわれています。この項目では、膀胱炎に特にオススメの市販薬について紹介します。
腎仙散
「腎仙散」とは、摩耶堂製薬より販売されている生薬を配合した散剤です。腎臓の不要物の排出を促したり、炎症を抑えるのに効果を発揮するといわれています。膀胱炎を始めとした排泄障害に有効であるそうです。
ボーコレン
小林製薬より販売されている、膀胱の悩みを解消するとされる薬です。「五淋散(ごりんさん)」と呼ばれる漢方薬を配合しています。五淋散とは膀胱の痛みなどを緩和したり、炎症を抑えたり、尿に関係する器官に入り込んだ細菌を押し流すのに効果を発揮するといわれています。
血尿は病気のサインかも?!気になったら病院へ!
女性の血尿の原因や関連する病気、そして対処するのにピッタリな薬についてはいかがでしたでしょうか。尿の中に血液が混じっている、というのでビックリしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。実際に血尿は病気のサインである場合が多いのですが、適切な処置を行うことでその症状を和らげることも出来るといわれています。
もしもトイレに入った時、自分の尿が血尿であった場合。そんな時は速やかに泌尿科に相談し、指示を受けて適切な処置を行うことをおすすめします。
このまとめのキュレーター
カテゴリ一覧